【同棲経験者400人に聞いた】二人暮らしを始めたきっかけや時期は?伝え方のポイントも解説
同棲のタイミングはいつから?始めるきっかけを調査!
恋愛中の二人が同棲を始める理由やきっかけにはどんなものがあるか、同棲経験のある男女400人を対象にCHINTAIがアンケート調査を実施した。この記事ではアンケートの回答をもとに、みんなの経験談やデータから見える同棲の傾向を紹介する。
「同棲を始めたきっかけ」についてのアンケート結果
同棲をしたいとお互いに思っていたとしても、きっかけは意外と見つけにくいもの。どのタイミングで、どんな言葉をかけて同棲に誘うべきなのか、ヒントを知りたい人も多いだろう。
まずは、同棲を始めた動機となる理由について、アンケートの結果を見てみよう。

「結婚を見据えて」という二人の将来を見据えた回答が225人(56.2%)と圧倒的に多く、それを踏まえたうえで、節約や貯金、家事負担の軽減といった結婚後の生活を視野に入れた現実的な回答が見られた。
一方、「ただ一緒に暮らしたかった」が134人(33.5%)、「別々に暮らしているとなかなか会えないから」が56人(14%)など、あふれる思いを抑えきれない(?)声も目立つ。
恋愛ベースの同棲を望むのか、それとも現実的な“プレ結婚生活”を考えるのかで、事前の家族とのあいさつや生活上のルールは変わってくるもの。意識の微妙なズレが後に大きくならないように、このあたりは同棲を始める前にきちんと話し合って、互いの気持ちや方向性を確認しておきたい。
さらに、「同棲を始めるきっかけになったひと言」には以下のような回答が。
- 「一度試してみよう」(京都府 31歳・男性)
- 「いつも一緒がいいな」(茨城県 34歳・男性)
- 「入籍する前に住もう」(滋賀県 27歳・女性)
- 「引越すから来る?」(千葉県 32歳・男性)
- 「2人で住んだほうが安くなるよ」(大阪府 29歳・男性)
- 「実家を出るなら一緒に住もうか」(神奈川県 35歳・女性)
- 「もったいないし一緒に暮らそうか」(愛知県 30歳・男性)
- 「マンションの行き来するのは非効率的」(広島県 32歳・女性)
- 「毎日会っているなら一緒に暮らさない?」(北海道 32歳・女性)
- 「転職先の内定をもらえたから一緒に住もう」(東京都 32歳・男性)
- 「結婚前に同棲していろいろな貴方を知りたい」(宮城県 36歳・女性)
「住まいの更新」「転勤や転職」「実家を出る」などのタイミングで同棲を始めるケースも多く、見えない何かに背中を押されるように「どうせなら一緒に住んじゃう?」の言葉を引き出すこともあるようだ。
同棲を始める5つのきっかけと伝え方
ここまでのアンケート結果をもとに、同棲のきっかけとして最適なタイミングを5つピックアップして紹介する。
同棲のきっかけ①:結婚を意識したとき

アンケートに参加してくれた400人のうち225人(56.2%)が、同棲を始めた理由に「結婚を見据えて」と回答している。結婚生活のシミュレーションとしても、結婚資金を貯めるための節約の手段としても、結婚を前提とした同棲は合理的といえるだろう。両親に挨拶をする際も、この理由があれば誠意を伝えやすい。
同棲のきっかけ②:同棲したほうが生活費を抑えられると感じたとき
アンケートでも400人中58人(14.5%)が「家賃や生活費を抑えて貯金するため」と回答しているように、お互いが一人暮らしをするよりも同棲のほうが生活費を抑えやすい。特に家賃や水道光熱費、Wi-fiなどの固定費は、一人ずつで負担するよりも金額が下がることが多い。日々の生活にゆとりを持たせるためにも、結婚資金を貯めるうえでも、同棲が二人にとってのプラスに作用するだろう。
同棲のきっかけ③:会えない日が続いたとき
アンケートでは400人中56人(14%)が「別々に暮らしているとなかなか会えないから」と回答。仕事が忙しいなどの事情があるカップルや、遠距離恋愛をしているカップルの場合、男女ともに会えずに寂しい日々を過ごすことになる。同棲を始めることで、恋人のいる生活が日常化するだろう。たとえ忙しくても、毎日必ず顔を合わせられることが同棲のメリットだ。
同棲のきっかけ④:どちらかの部屋の契約更新時期が近いとき
アンケートでは400人中51人(12.7%)が住まいの更新をきっかけに同棲を始めている。契約更新の際は更新料などの費用がかかることも多い。大きな出費をする前に、今の自宅から出て同棲を始めるのは、合理的といえそうだ。
同棲のきっかけ⑤:どちらかが転勤・転職を機に引越すとき
どちらかの転勤が決まったり、転職により勤務地が変わったりして引越しをする場合、せっかくならと同棲を切り出す人も多いだろう。アンケートでも400人中21人(5.2%)が「転勤・転職を機に」と回答している。人生の変化には不安になることもあるが、良き理解者が近くにいてくれることで、勇気づけられるはずだ。
同棲をする前の二人の住まいは?
続いては、「同棲をする前の二人の住まい」について聞いた。

トップは「元々2人とも一人暮らし」(47.5%)。自由に生活スタイルを選びやすい環境にある二人だけに、同棲を始めるハードルは比較的低め。互いが家事などの自活を経験していると、二人暮らしになってもスムーズに家事が分担できそうだ。
次点は「元々男性側が一人暮らしで女性側が実家暮らし」(38.9%)、「もともと女性側が一人暮らしで男性側が実家暮らし」(13.2%)となった。いずれも実家などの家族との同居を離れるパターンだ。互いの家族に“結婚の意志”を伝えて同棲を始めるケースも。同棲が“結婚生活のお試し”になっていると考えられる。同棲を機に双方の親へ挨拶に行くカップルもいるだろう。
同棲前の住居によって、引越しの段取りに違いが生まれる
お互いに一人暮らしの場合は、どちらかの家に住むのか、あるいは新居を探すのかによって段取りが変わる。すでに一人暮らしをしている部屋に同居人が増える場合は、大家さんへの申告が必要なので注意しよう。
実家からの引越しか、一人暮らしをやめるかに関わらず新居を探す場合は、片方の家に住む場合に比べるとコストがかかる。しかし、立地や間取り、インテリアなど、お互いの理想を反映した家で同棲を始められるのがメリットだ。
二人が付き合い始めてから同棲を始めるまでの期間は?
さらに、「二人が付き合い始めてから同棲を始めるまでの期間」も調査。

「半年以上~1年未満」が25%ともっとも多かった。また、「1ヵ月未満」(3.5%)、「1ヵ月以上~3ヵ月未満」(11.8%)、「3ヵ月以上~半年未満」(15.3%)を合わせれば、過半数が交際1年未満で同棲生活を始めていることになる。
一般的に、カップルの7割程度が交際1年未満で結婚を意識するといわれていることを考えれば、これも納得の結果なのかもしれない。
同棲は一人暮らしよりも生活費を安く抑えやすい
アンケートでも貯金を目的に同棲を始めたという回答が上位だったことからもわかるが、金銭面の合理性から同棲を始めるカップルもいる。
同棲は一人暮らしと比べて生活費を安く抑えやすいことは、政府による統計からも見えてくる。
【生活費の項目・相場比較表】
項目 | 相場(二人暮らし) | 相場(一人暮らし) |
---|---|---|
食事 | 66,327円 | 38,410円 |
光熱・水道 | 19,168円 | 11,383円 |
家具・家事用品 | 11,048円 | 5,687円 |
衣類 | 6,539円 | 4,606円 |
保健医療 | 14,924円 | 7,625円 |
交通・通信 | 34,529円 | 18,856円 |
教養娯楽 | 21,481円 | 17,106円 |
交際 | 19,132円 | 12,951円 |
その他の消費支出 | 34,967円 | 16,300円 |
一人暮らしでかかる費用の相場を2倍(二人分)に換算すると、ほとんどの項目で二人暮らしを上回ってしまう。地域によって差が生じるため表への掲載は見合わせているが、家賃に関してはどちらか一方のコストを丸ごとカットできることも大きい。
同棲に前向きではないパートナーの心理と対処法
勇気を持って同棲を切り出したにもかかわらず、パートナーから前向きな返事をもらえないこともある。しかしそれは、必ずしも交際を続けることにネガティブな感情を持っているからとは限らない。同棲に前向きではないパートナーの心理と、同棲を断られた際の対処法を解説しよう。
一人の時間が欲しい

お互いの生活スタイルにもよるが、同棲を始めると基本的に一人で過ごす時間は失われてしまう。予算は上がってしまうが、それぞれ一人で過ごす空間を作れる2K以上の部屋に住むなど、相手の気持ちを汲んだ同棲のスタイルを検討しよう。
生活スタイルを変えたくない
毎日のルーティンを崩したくない人もいる。たとえば一方が朝型、もう一方が夜型の場合、同棲を始めるとどちらかの生活スタイルに合わせざるを得なくなるシーンが増えるだろう。過度に干渉しないなどのルールを作り、それぞれの過ごし方を尊重できる方法を提案してみては。
マンネリになりたくない
毎日一緒に過ごしているとマンネリ化し、パートナーと会うときのドキドキ感が失われるのではないかと心配する人もいる。同棲でなければ実現しにくい新しい経験もあるので、これらをアピールして理解を得てみよう。
プレッシャーを感じたくない
「同棲=結婚の前段階」だと認識することにより、プレッシャーを感じる人もいる。とくに責任感の強い人は「同棲するからには結婚しなければならない」と重く受け止めてしまいがちだ。半年や1年間など同棲期間を決めて、「同棲してから結婚するかどうか考えよう」など、不安を否定せず相談してみて。
別れたときのことを考えている
同棲中に破局した場合、少なくともどちらか一人は部屋から出ていく必要がある。残った荷物はどうするのか、解約にかかる費用はどうやって分担するのかなど、考えなければならないことは山積みだ。後ろ向きの話に聞こえるかもしれないが、あとあと困りそうなことはあらかじめルールを作っておくことで、同棲に踏み込みやすくなるだろう。
円満な同棲生活を送るために、事前にルールを決めておこう!
同棲生活を満喫するために、以下のルールを事前に決めることをおすすめする。
【同棲生活の前に決めておくと良いルール】
お金のルール | ・お金の管理方法 ・家賃 ・生活費の負担額 ・毎月の貯金目標 |
---|---|
生活のルール | ・家事の分担 ・連絡が必要となる時間内容 ・お互いの来客の有り無し、対応 ・スケジュールの管理方法 ・NG行動・発言を話し合っておく ・お互いの生活リズム ・スタイルについて確認する |
その他のルール | ・同棲期間の期限を設ける ・ケンカをしたときの対処法 ・別れたときの対応 |
また同棲を始めるにあたり、以下の記事も参考にしていただきたい。
みんなの同棲のきっかけを知って、二人の今後を考えよう
この記事では、同棲を行っている400人にアンケート調査を行い、同棲のきっかけを紹介した。同棲は結婚への布石にもなるうえに、生活費の削減にもつなげられる。この機会に二人の今後を考えてみてはいかがだろうか。