【猫との暮らし】ペット可賃貸に住む猫グッズのデザイナー兼スタイリストの部屋づくり
2LDKの環境を整えてシャム系ミックスと暮らす
都心を中心に室内飼育の猫は増えている。ところが脱走の機会をうかがっていたり、ふとした拍子に外へ出てしまったりすることがある。猫と暮らすうえで脱走防止は必要不可欠! 安全に暮らせるように生活環境を整えることが大切だ。
今回紹介するのは、猫グッズのデザインも手がけるスタイリストのあいさん。
快適に暮らすコツや安全対策のアイデアを聞いてみたところ、偶然にも玄関が二重扉の物件で、脱走防止に役立っているとか。シャム系ミックスと台東区の2LDKの賃貸物件に住むあいさんの部屋をさっそく訪ねてみた。

スタイリストであり猫グッズデザイナーでもあるあいさん。本人も部屋もオシャレ!

ジーをモデルにした猫グッズ「G-boy」。顔のプリントが目立つ
プロフィール
名前:あい
職業:スタイリスト&猫グッズ「G-boy」デザイナー
居住形態:2人とシャム系ミックス1匹
猫にかかる月々の費用:3000円
Instagram:@nekonogboy
ルームデータ
所在地:東京都台東区
家賃:11万円台
間取り:2LDK(45.48㎡)
築年数:36年
猫プロフィール
ジー(オス・6歳):温厚で人好き
ペット可物件に引越してから運命の出会い
「いつか猫と暮らせたらいいなぁ、と思っていました。でも現在の物件がペット可なのは偶然なんです。駅近、築年が古い、レトロなどの条件で探して7年前に引越しました。でも、しばらくして同居人が1ヵ月ほど家にいられることになり、猫を迎えるのにちょうどいいタイミングでしたね。さっそく保護猫のシェルターに行って、見つけたのがジーです。ミルクティー色の不思議なしましま模様にひとめぼれ。さらに指をガブッと噛まれたのが決め手になりました(笑)」(あいさん)
現在のしま模様はミルクティーというよりカフェオレ? ほうじ茶? あいさんいわく「年々毛色が変わっていくのはシャムの特徴らしいです」とのこと。
スタイリストの愛猫らしく衣装チェンジしているよう。青みがかった瞳のオシャレななイケメンだ。

カメラを向けるとモデルポーズになる猫のジー
物件を選ぶ時には気づかなかったが、玄関とリビングの間にドアがある。ジーを迎えた後、二重扉のようで便利なことに気づいたそう。
「ジーはのんびりしているので脱走はしないかもしれませんが、人が来ると玄関へ迎えに行こうとするのが心配で。あと、玄関のスペースに傷つけられたくない趣味のアイテムを置けるのが予想外に便利でした(笑)」(あいさん)

玄関とリビングの間にあるドアが二重扉の役割を果たす。猫の脱走防止に役立つ間取りだ
人をダメにするソファは猫もダメにする!?
人間より部屋で過ごす時間が長いジーのために、くつろげるスペースや暇つぶしができる工夫をしている。ジーの一番のお気に入りは、「人をダメにする」といわれるビーズクッション。どうやら猫もダメにするらしい?
「私が『行ってきます』って出かけて『ただいま』って帰るまで、同じポーズでソファにいますね(笑)。1日中動いてないんじゃないかと思うほど。もともとのんびりした性格でしたが、動きが少なくなってきてちょっと太りました」(あいさん)

猫をも魅了するビーズクッション。ジーはいつもこのクッションに埋もれてリラックスしている。ジーは粗相をしないので防水ではないカバーでも問題ない
ベランダには毎朝、小鳥がやってくる。それを見るのが好きなジーのために、小さいキャットタワーを設置したそう。
「広くないので高いタワーが設置できなかったんです。でもジーはあまり運動が得意ではないので、落ちると危ないからかえってよかったかも。実はこの低いタワーからも落ちたことがあるんです(笑)」(あいさん)

ベランダへ続く窓の下部はすりガラス。外が見える高さのキャットタワーを置いた
スポーツカーの爪とぎ器は4年目。定期的に爪切りをしているので、爪とぎの頻度が少なく長持ち!

スポーツカーの爪とぎ器に乗るジー。「スポーツカーに乗っているように見えてお気に入り」とあいさん
インテリアやファッションを楽しむコツ
リビングにはコミックやCDなど、趣味のアイテムがたくさんある。「収納スペースが足りなくて、ごちゃごちゃしてしまうのが悩みです」とあいさんは言うが、好きなものとジーに囲まれてとても楽しそうな雰囲気だ。イタズラの心配はないのだろうか。
「ジーはイタズラや粗相をほとんどしないので助かっています。ただ、和室のカーテンやソファの背中など、決まったところを引っかいてしまうことはあります。イタズラされやすいものは『使い捨て』と割り切ってしまうのも手です」(あいさん)
スタイリストという職業柄、抜け毛対策も万全。毛がつきにくいシャカシャカした素材の洋服を選び、粘着クリーナーでこまめに掃除している。

「おとなしくて人間と暮らすのと変わりません。もう1匹増やせそう」とあいさんは微笑む
猫は癒やしと健康のもと!
「ジーはのどを『ゴロゴロ』と鳴らしていることが多いんです。この音は人の免疫力を上げる効果があるそうですね。私は風邪をひかなくなりました。疲れて帰ってきても癒やされるし、ジーを迎えてよかったですね」(あいさん)
最後に、あいさんが教えてくれた、猫と快適に暮らすためのポイントをまとめよう。
「猫との賃貸暮らし」を送るポイント
・思いがけない脱走を防止する
・猫の性格に合わせたお気に入りの場所を作る
・イタズラされやすいものは使い捨てと考えて割り切る
意外な設備がペットの生活環境を整えるために役立つ。ペット可の賃貸物件を探す時、設備にもこだわってチェックしてみよう!

ジーは抱き上げられるとあいさんの顔にそっと触る。お互いのぬくもりを感じられる幸せな時間
文・写真=金子志緒
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