愛車とともに夢のガレージハウスへ引越し! 趣味に没頭できる幸せな賃貸ライフとは?

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趣味は人生を豊かにしてくれる

「広いキッチンで、料理を極めたい」
「大きなクローゼットに、お気に入りの洋服を並べたい」
「自分だけの書斎で文学に没頭したい」

などなど、自宅で趣味の時間を存分に堪能できたら、それは楽しい毎日に違いない。

そんな充実した暮らしを、「引越しによって叶えた人」を訪ねる本企画。今回お話を伺うのは、無類のクルマ好きが高じ、5年前から「ガレージハウス」に転居した野間恒毅さんだ。

マイホームとは別に賃貸住宅を契約してまで叶えたかった「クルマとバイクにのめり込む生活」。趣味の世界をとことん満喫する野間さんの、最高に贅沢な賃貸ライフをのぞかせていただいた。

野間恒毅さんと愛車の「ホンダS2000」|ガレージハウス
野間恒毅さんと愛車の「ホンダS2000」

車3台、バイク2台を所有

こちらが、野間さんが暮らすガレージハウス「ガレント調布緑ヶ丘」。1階が専用ガレージ、2階が居住スペースとなっている。

ガレージの外にも2台分の駐車スペースを完備|ガレージハウス
ガレージの外にも2台分の駐車スペースを完備

そして、こちらが野間さん15年来の愛車、「ホンダS2000」だ。

2002年に購入したためナンバーは20-02|ガレージハウス
2002年に購入したためナンバーは20-02
シートやハンドルは自分好みに交換|ガレージハウス
シートやハンドルは自分好みに交換


「ホンダのエンジンが好き」という野間さん。当初は美しい車体に魅せられ購入した「S2000」も、思った以上に走りが気に入ったために今日まで愛用し続けてきたのだとか。

「他にも、家庭用に『ルノークリオ(日本名:ルーテシア)』が1台と、今は修理中ですが『アバルト』も持っています。バイクはヤマハの『FZ250フェザー』と『MT-07』の2台ですね」(野間さん)

クルマが3台にバイクが2台。奥様には「子犬を拾う感覚でクルマを買わないで」と怒られたこともあるそうだ。

「だって、妻と出会う前からクルマ好きだもん」と笑う野間さん|ガレージハウス
「だって、妻と出会う前からクルマ好きだもん」と笑う野間さん


クルマにハマったきっかけは、小学校の頃に巻き起こったスーパーカーブーム。その熱が、未だに野間さんの胸を焦がし続けているのだという。

「クルマは……買っちゃいますよね(笑)。でも、決して衝動買いではなく、ちゃんと計算しているんですよ。いや、ホントに。ちなみに、この間までポルシェ911を持っていて、日・独・伊・仏を制覇していました。このガレージハウスの、隣の人に売っちゃいましたけどね。あと、『BMW MINI』も手放しちゃったから今はイギリスのクルマが欲しいかな。それからアルピーヌも欲しいし、そうそう、前にシビックに乗っていた時はね……」(野間さん)

いやはや、熱量がスゴイ。このまま野間さんの購買意欲を刺激すると奥様に恨まれそうなので、ガレージの内部の話へ水を向けてみる。

整備用の工具のほか、ラジコンなども多数置かれていた|ガレージハウス
整備用の工具のほか、ラジコンなども多数置かれていた


壁一面のラックには改造や修理に使う工具、さらにはミニ四駆、RCカー、ドローンなども山と積まれている。野間さんにとってはクルマやバイクを含め、この空間にあるもの全てが「おもちゃ」なのかもしれない。

ちなみに、その一方の壁にはやはりクルマやバイクのポスターが貼られているのだが……。

突然の森高千里|ガレージハウス
突然の森高千里


ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニというスーパーカー御三家に森高千里。なんでも野間さん、今でもライブに足を運ぶほど、長年の森高ファンなのだという。

まさに、自分の好きなものだけで埋め尽くされた空間。こんな場所で過ごせたら、そりゃあ毎日ハッピーだろう。

妻子を残し、ガレージハウスで一人暮らし

現在は基本的にこのガレージハウスで過ごしている野間さんだが、じつは妻子のある身。家族は八王子の本邸で暮らし、自身は賃貸でここを借りている。

こだわりのマイ工具セット|ガレージハウス
こだわりのマイ工具セット


「八王子の家にいる時もクルマはいじっていたのですが、屋根もなかったし手狭だったので……」と野間さん。

いずれは“ガレージ付きの家に住んでみたい”というあこがれがあったものの、戸建てのガレージハウスを建てるとなると、それなりの土地と資金がいる。そこで、とりあえずは賃貸で願望を満たすことに。同時期に仕事でオフィスが必要になったこともあり、現在はSOHO兼“遊び場”として活用しているそうだ。

ガレージ内のデスクで何かをいじっている時や|ガレージハウス
ガレージ内のデスクで何かをいじっている時や
ぴかぴかに磨き上げた愛車を眺めている時が至福だという|ガレージハウス
ぴかぴかに磨き上げた愛車を眺めている時が至福だという


仕事で都心に行くことも多いという野間さん。クルマで行くか、バイクで行くか、洋服を選ぶように、足をその都度変える楽しさがあるようだ。

「移動は、その時々で最適な方法を選びたいんですよね。行き先や天気、スケジュール、道路の渋滞状況などケースバイケースで変えています」といいつつ、どのクルマも平等に愛しているため、結局は悩んでしまうのだという。でも、そうやって悩んでいる時間が、また至福なのだろう。

クルマ好きの隣人との交流も楽しい

引越し後はクルマ好きに拍車がかかり、他に予定がなければ何日でもガレージにひきこもってしまうという。

レストアした「YAMAHA FZ250 PHAZER」。部品を全部バラしてサビを落とし、きれいに組み上げるまでに半年かかった|ガレージハウス
レストアした「YAMAHA FZ250 PHAZER」。部品を全部バラしてサビを落とし、きれいに組み上げるまでに半年かかった


「この広い空間で雨や風を気にせず整備ができるのは最高です。タイヤ交換とかオイル交換は別にガレージじゃなくてもできるんですけど、部品をバラして磨くとなると1日では終わりません。でも、ここなら道具は置きっぱなし、部品もほったらかしでも問題ない。すぐに作業を再開できるので、つい何日も没頭しちゃうんですよね。本当、素晴らしい環境だと思います」(野間さん)

加えて、同じ趣味を持つ仲間が集まる賃貸ガレージハウスならではの交流も、楽しみの一つだ。

「ここには2棟6室のガレージハウスが集まっているのですが、みんなクルマ・バイク好き。クルマの好みは違っても、やはり共通の趣味があるとすぐ仲良くなれるんですよ。普通の賃貸だったらエンジン音をふかすだけで嫌な顔をされ、敬遠されますが、ここでは『お! やってるね』みたいな感じで、みんな集まってきますから(笑)」(野間さん)

隣人たちとともに整備をすることも|ガレージハウス
隣人たちとともに整備をすることも

なお、今では食事をしたり、一緒にツーリングに行くほど仲が良いという。

城南島までツーリングした時の一枚。今年の正月は、隣人と箱根までドライブしたそう|ガレージハウス
城南島までツーリングした時の一枚。今年の正月は、隣人と箱根までドライブしたそう


「一緒に遊びに行くのも楽しいですし、あとは何よりクルマの整備をする時に助け合ったり、工具を貸し借りできたりするのがいい。同じものが好きな人が近くにいるって、本当に楽しいし心強いですよ」(野間さん)

隣人の名前すらわからないことも珍しくないこのご時世、野間さんが暮らすガレージハウスの住人たちは固い絆で結ばれている。野間さんたちにとって工具の貸し借りは、かつての「醤油貸してください」に近しいものがあるのかもしれない。

忘年会はガレージでバーベキュー。「2~3週間、ガレージ内にニオイがこもって大変だった(笑)」と野間さん。しかし、楽しそうだ|ガレージハウス
忘年会はガレージでバーベキュー。「2~3週間、ガレージ内にニオイがこもって大変だった(笑)」と野間さん。しかし、楽しそうだ

大切な愛車を息子に受け継いでほしい

「今の生活は本当に楽しいので、これからもできるだけ長く続けていきたい。いくつになってもハーレーを乗り回しているおじいちゃんとかいるじゃないですか。僕も、10年後、20年後も元気にクルマをいじっていられたら最高ですね」

そう言って、少年のように笑う野間さん。さらに、「あ、あともう一つ夢があるんですよ」と続ける。

それは、こいつなんです|ガレージハウス
それは、こいつなんです

「息子が免許を取ったら、このホンダS2000をプレゼントしたいんですよね。なんせ、彼が生まれた時からずっと一緒だったクルマですからね。クルマ好きのお父さんの多くは、我が子にクルマを受け継いでほしいと思っているんじゃないかな」(野間さん)

息子に乗り継いでほしい。そんな思いから昨年、半年がかりでボディをぴかぴかに磨いた|ガレージハウス
息子に乗り継いでほしい。そんな思いから昨年、半年がかりでボディをぴかぴかに磨いた

今では絶版車になってしまった「S2000」。それでも来るべき日のため、せっせと整備・チューニングを続けているのだそう。

さて、息子の話が出たついでに「ちなみに、奥様はどう思っているんですかね?」と、野間さんにとっては耳が痛かろう意地悪な質問をぶつけてみたところ、「あきれつつも認めてくれているんじゃないかな。たぶん」とのこと。

さすがにバツが悪そうだったので、これ以上の追求はやめておいた。おそらく、結婚前から「そういう人だった」ことや、子どもが手のかからない年頃に成長したこともあって、大目に見てくれているのではないだろうか。

ともあれ、世のお父さんたちからしてみれば、うらやましいことこの上ない野間さんの生活。自分の世界に没頭できるスペースを持つことがいかに幸せか、あらためて認識させられた。

引越しの際は家のスペックや条件にとらわれがちだが、野間さんのように「趣味を軸に選ぶ」のもアリなのかもしれない。

文・写真=小野洋平(やじろべえ)
取材協力=賃貸ガレージハウス「GarenT」/乗り物とホビーのブログメディア「Wonder driving

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