あなたにピッタリなのは、メゾネット?戸建て?おすすめの賃貸物件はどれだ
メゾネット、戸建て…向いている賃貸物件はどれ?

賃貸物件を探している際に目にする「メゾネット」と「戸建て」。マンションのような集合住宅の「メゾネット」と、一軒家のように独立した住宅の「戸建て」。これからの生活を快適に過ごすためには、どちらがよいのか気になるだろう。
特にこれから新婚生活や同棲生活をスタートさせるカップルやファミリーは、どちらにしようか迷っている方も多いはず。どちらも魅力的な物件ではあるが、築年数やお部屋の数など、求める条件によって合うタイプに違いが生じる。今回は、どんなタイプの方が「メゾネット」と「戸建て」、それぞれに向いているのかをご紹介しよう。
このページの目次
メゾネットor戸建て 賃貸で人気の物件は?
メゾネットと戸建てのどちらに住みたいかアンケートを実施した。

※20代~30代の男女330名に調査。(2016年12月16日CHINTAI調べ)
メゾネットと戸建てのどちらに住みたいかという設問に対し、答えはほぼ半々。
「メゾネットは2階建ての一軒家感覚で住めそうなので憧れる」
「戸建ては、アパートのように隣や下の階などに、ほかの人が住んでいる部屋がないから気楽!」など、それぞれのメリットがあるようだ。
下記の項目では、どんな方が「メゾネット」もしくは「戸建て」に向いているのかをご紹介する。特性の違いも確認しながら、自分にはどちらが合うかを想像しよう
メゾネットとは

1つの住宅内に階段があり、1階と2階(以上)のお部屋がセットで1戸の住宅となっている。戸建てと違うのは、マンションやアパートのように、すぐ近くの上下左右にほかの人が住むお部屋がある賃貸物件がメゾネットだ。
メゾネットとロフトの違いはなに?同じなの?
メゾネットとよく似たものに「ロフト」がある。同じものと思われることもあるが、厳密にいえばこの2つはまったく異なる。具体的な違いがわかるように、表にまとめてみた。
メゾネット | ロフト | |
---|---|---|
建築基準法の制限 | なし | 面積が居室の1/2未満 高さが最大1.4mまで |
専有面積への算入 | 算入される | 算入されない |
上り方 | 階段 | 主にはしご |
窓 | 設置されることが多い | 設置が認められない |
ロフトとは簡潔に言うと「屋根裏部屋」。2階建てのような見た目だが、建築基準法上、ロフトは床面積に算入されず、あくまで収納スペースとして扱われる。このためロフトにはさまざまな制限があるが、メゾネットには特に規制がない。高い自由度で設計できることがメゾネットの魅力で、より広い空間を利用できる。
メゾネットのメリットと注意点
憧れを持ち、メゾネットに絞って物件選びをしている人も多いだろう。だが、メゾネットにはメリットがある一方でデメリットも認められる。それぞれをまとめ、整理しておこう。
メゾネットのメリット
一般的なアパートやマンションは主にワンフロアで作られているが、メゾネットなら階層が2つであり、空間を区分けしやすいことがメリットだ。たとえば1階部分をリビング、2階部分を寝室にすれば、家族が就寝中でもリビングで仕事をしたりテレビを見たりすることができる。子ども部屋を2階に作ると、階下の住人への騒音も心配せずに済むようになるだろう。
メゾネットの注意点
設計上、生活するうえで階段の上り下りが必須になる点には注意が必要だ。たとえば1階に洗濯機があり、2階にベランダがあるメゾネットの場合、大量の洗濯物を持ったまま階段を上り、2階に向かわなければならない。また、バリアフリーの実現も困難であることが多く、特にご年配の方と一緒に住む場合は注意が必要となる。
メゾネットがおすすめの人

メゾネットがおすすめの人①:戸建て感覚での生活を求める方
マンションタイプのメゾネット(最上階だけメゾネットの物件など)なら、共有の設備も使えるので、マンションにしか住んだことがない方も安心。
「いきなり戸建てに住むのは不安……」という方や、「オートロックや敷地内のごみ置場などが欲しい」という方もマンションタイプのメゾネットがおすすめだ。
メゾネットがおすすめの人②:築浅に住みたい&多くの選択肢から選びたい方

戸建ての賃貸物件は築年数が経っているものが多数。一方で、メゾネットはマンションタイプの賃貸物件もあり、戸建てに比べると新築や築浅の物件が多い傾向にある。(地域により異なる)
東京都で人気の目黒区にて、メゾネットと戸建ての物件数を比較。※1
- メゾネット:44件
- 戸建て:14件
メゾネットが30件以上も多い結果となった。建物が多い地域では、横よりも縦に高い集合住宅の方が必然と多くなる傾向にあるのだろう。
※2021年7月11日時点(CHINTAI調べ)
メゾネットがおすすめの人③:部屋数をあまり求めない方

マンションの最上階にあるタイプのメゾネットも多く、その場合は1DKや1LDKのタイプの間取りがほとんどだ。
3LDK以上のお部屋のように、部屋数の多い物件ではないお部屋を探している方は、メゾネットを探してみるとよいだろう。
戸建てとは
戸建てとは、独立して建てられている物件を指す言葉だ。原則として一世帯のみが入居しており、共用部分を持たない。アパート・マンションの一室よりも面積が広い場合が多く、使い方の自由度が増すことが特徴といえる。
戸建てのメリットと注意点
戸建てにもメリットと注意点がある。双方を簡単に解説しよう。
戸建てのメリット
戸建てのメリットは、なんといっても面積が広いということだろう。庭がついていることも多く、ガーデニングを楽しむことができる。また、集合住宅のように足音などの生活音で気遣うこともなく、のびのびと生活できる。
戸建ての注意点
注意すべきなのは防犯面である。マンションのようなオートロックは存在せず、特に女性はストーキングなどの被害にも注意しなければならない。
戸建てがおすすめの人
戸建てに住むのがおすすめの人は、以下3つのパターンに当てはまる人だ。

戸建てがおすすめの人①:生活音が気になる方
戸建てはご存じの通り、メゾネットと違って家族以外の人が住むようなことはほとんどない。マンションタイプのメゾネットは、上階や下階にお部屋があるタイプや、木造のテラスハウスのようなタイプのお部屋もある。隣接するお部屋の音が気になる方や、自宅の生活音が近隣の迷惑になるかもと心配な方には戸建てがおすすめだ。
戸建てがおすすめの人②:自由度を求める方

メゾネットは共同住宅になっているタイプもあり、共同住宅には規約がある。規約によっては、ペットが飼えないなど、規約が厳しいことも多い。 ペット可のような自由度の高い物件が多いのも戸建てタイプの特徴だ。自由度の違いは、賃貸物件に住むうえで意外に重要かもしれない。
戸建てがおすすめの人③:部屋数の多い物件を求める方

メゾネットは1DKや1LDKの決められたタイプの間取りが多く、部屋数の多い物件が少ない。3LDKのように、ファミリーに適した物件が多いのは戸建て!部屋数の多い物件を探している方は、戸建てがおすすめだ。
メゾネットと戸建ての違いを理解して、自分に合った物件を見つけよう!
メゾネットと戸建ては似た物件として扱われることも多いが、実は違いもたくさんある。物件の特性が違うということは、それに合う方も違うということだ。自分がどちらに合っているかを知っていれば、いざ物件を見たときや住んだ際に後悔が少ないかもしれない。物件の条件が自分に合っているのかをよく調べて、理想の物件を見つけよう。