女性の一人暮らしで気を付ける防犯ポイントは?

公開日:2014年5月27日

少しの時間でも要注意!一人暮らしの防犯ポイント

女性の一人暮らしに危険はつきもの。よく、カモフラージュに男性の下着をベランダに干すと効果的なんて聞くけど、ほかにも女性が安全に暮らすための防犯対策ってあるの?

ちょっとしたゴミ出しのとき、あなたは施錠する派、しない派……?

何か自分の身に危険がふりかかる前に防ぐのが、防犯の心得。日頃から意識して防犯対策に努めたいものだ。そこで、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんに女性の一人暮らしの防犯対策について聞いてみた。

「マンションやアパートを対象とした空き巣・忍び込みなどの侵入窃盗犯罪は、平成25年度中に2.1万件発生していますが、このうち9000件は窓やドアの鍵のかけ忘れが原因となるものです。当たり前のようですが、戸締まりを徹底することが何よりも重要なのです。突発的に生じる侵入窃盗については、外出時にドアや窓の鍵をきちんと施錠するだけで、4割を防止することができるとのこと。

基本を押さえた上で女性の一人暮らしについての防犯ポイントは、外から安易に「女性の一人暮らし」を想像させないことが重要だという。高荷さんが推奨する一人暮らしの女性が注意するべき点は以下の通りだ。

・洗濯物を干したまま外出しない
・窓辺にぬいぐるみや女性らしいインテリアを飾らないこと
・カーテンは花柄など女性らしい模様にしないこと
・ベランダに女性モノのサンダルを置きっぱなしにしない
・女性モノの傘を玄関先に干したり置いたりせず、室内にしまう
・表札を出す場合は名字だけにする。筆跡が分からないパソコンで作成するのが理想だが、手書きの際は女性と分からないように注意して書くこと

最初から女性の部屋を狙った窃盗犯や下着泥棒、盗聴、盗撮を目的とした犯罪者には上記の対策が有効的だ。

狙われやすい物件や間取りは?

「玄関や窓などの侵入ルートが、道路から死角になっている物件は犯罪者にとって好都合です。住宅街の奥まったところに立地していたり、塀や生け垣で窓や玄関が見えなくなっていたりする物件は、窃盗犯が安心して窓を破れるので、狙われやすいと言えるでしょう」

「また、ベランダの近くにエアコンの室外機があったり、隣の物件から容易に乗り移れたりする場合もあるため、2~3階の部屋でも油断はできません。ベランダの鉄格子に目隠しなどをしている場合も、逆にベランダに侵入されてしまえば外から見られない環境になりますので、やはり安心はできません」

ガラスを破っての侵入窃盗は、3階以下の部屋と4階以上の部屋を比較すると、4階以上の方が1割以上侵入ルートとして利用される率が低いというデータが出ている(平成25年警察白書)。きちんと施錠をすることを前提にすれば、4階以上の部屋に住むことはある程度有効であるといえそうだ。

ちなみに、下着を干す際に男性モノの下着を混ぜるなどの対策はあまり効果がないそうだ。というのも女性の洗濯物の中に男性のパンツ1枚だけという干し方はあまりにも不自然だし、下着泥棒は男性の下着があっても、お構いなしに盗んでしまうからだ。効果を期待するのなら、男性モノのTシャツやジャージを追加し、洗濯物のバリエーションを増やすなどきちんと対策することが大切だ。

いかがだっただろう。我が身を守るためには、ちょっとしたゴミ出しのときも施錠を忘れないなどの心掛けが必須のよう。自分はガードがあまいかも……と心当たりの人はベランダの環境を見直すなど、できることからはじめてみてはいかがだろう。

(両角はるか+ノオト)

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