初心者でも大丈夫! プロ直伝のペイント術で、壁の色を変えよう
賃貸物件において壁の色を塗り替えるのは、原状回復の義務があるため難しい。しかし、「いつか夢のマイホームを手に入れたら……」という時のために、初心者でも簡単にできるペイントの基本やコツを紹介しよう。
そこで今回は、住宅用内装ペイントブランドで、自分らしいライフスタイルを提案している「ROOMBLOOM」のペイントのワークショップに参加。講師の大谷理恵さんに、壁をペイントする際の基本テクニックを教わった。以下、手順ごとに解説していこう。
【準備するもの】
・ペンキ(室内用)
・ローラー
・ハケ
・マスキングテープ
・マスカー(マスキングテープの下にビニールがついているもの)
・ネット、バケット
【STEP1】 横、天井、障害物の周りにマスキングテープを貼る
まずは、塗料がついたら困るところに、マスキングテープを貼る。横、天井はもちろん、コンセントやライトなど障害物の周りも忘れずに。ポイントは、塗る面と塗らない面の境にマスキングテープを貼り、しっかりと押さえつけること。押さえがあまいと、ハケで塗る際にマスキングテープが波打ってしまい、きれいに仕上がらない。「ペイントのでき栄えは、マスキングが7割を占める」といわれるほど重要な作業なのだ。丁寧に行おう。
【STEP2】 床にマスカーを貼る
床の面にマスカーを貼り、ビニール部分を広げる。こうすることで、ペンキが垂れても大丈夫だ。幅木(壁の下部の床と交差する部分に取り付けられる部材)がある場合は、壁と幅木の境目に合わせて貼ろう。
【STEP3】 バケットにペンキを入れる
ペンキには粉がたくさん入っているので、使う前に缶を軽く振る。オープナーもしくはホチキスのお尻を溝に引っ掛けて蓋を押し開け、バケットにペンキを入れよう。ビニールクロスの上など、塗る面に凹凸がある場合は、水を入れて粘度を下げると塗りやすくなる。水を入れる目安はペンキの5%(ペンキ1kgの場合は、水50cc)。ローラーを使ってかき混ぜよう。
【STEP4】 マスキングテープ、マスカーの周りをハケで塗る
ハケの半分までペンキを染み込ませたら、マスキングテープ、マスカーの周囲3センチ位の部分を塗る。
【STEP5】 残っている部分をローラーで塗る
ローラーにたっぷりとペンキをつけ、ネットで回転させながら全面になじませる。壁にW字を描くようにして、ペンキを塗り広げる。最後に下から上にならすときれいに仕上がる。
【STEP6】 2回塗りを行い、マスキングテープを剥がす
2時間ほど乾燥させてから、もう1度ローラーを使ってペンキを塗り重ねる。約15分待って、ペンキのツヤがなくなってきたら、マスキングテープとマスカーを剥がす。完全に乾く前に剥がさないと、一緒にペンキも剥がれてしまうので注意。乾燥が終われば、完成だ!
手順とポイントさえ押さえれば、思ったよりも簡単にペイントできる。そして、なによりも塗るのが楽しい!!
「ペイントは失敗しても、上から塗りつぶすことができます。初心者は1面だけ、トイレ、子ども部屋など、小さい面からチェレンジするのがオススメです」と大谷さん。
1面を変えるだけで、ガラリと雰囲気を変えることができるペイント。まずは小物や家具などで練習してみては?
(平野友紀子+ノオト)