【Netflix】2022夏におすすめの韓国ドラマ/映画19選!人気沸騰中の最新作まで一挙紹介
Netflixのおすすめ韓国ドラマ/映画⑤:非現実な世界に入り込めるファンタジー作品
現実世界ではありえなくても、映画やドラマの中ならなんだって描ける。そんな”作品の力”を感じさせてくれるファンタジー作品の数々をピックアップしてみた。時には自分が生きる世界と少し離れて、ファンタジーにどっぷり入り込んでみるのもいいだろう。
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『還魂』
舞台は存在しない架空の国、「テホ国」。『還魂』は、魂を入れ替える「幻魂術」によって運命がねじれた主人公たちが成長していくさまを描いたファンタジーロマンスだ。
名門一家の息子チャン・ウクは、上品な見た目とは裏腹にやんちゃな青年。彼は出生の秘密を抱えていた。ある日、幻魂術によって天下一の剣士の魂が宿った病弱な女性ムドクと出会う。秘密により剣を抜く術が使えないウクと、虚弱ゆえに身体が思い通りにならないムドクはある契約を結ぶことに……。ファンタジーと韓国時代劇の組み合わせは圧巻の映像美で思わずうっとりしてしまう。
ウクを演じるのは『恋愛ワードを入力してください~Seach WWW~』『ドドソソララソ』にも出演したイ・ジェウク。ムドクを演じるのは、『空から降る一億の星』『イタズラなKiss〜Playful Kiss』のチョン・ソミン。美男美女のふたりのやりとりに癒やされること間違いなし。またシーズン2の制作も決定しており、今後の展開が待ち遠しい。
『還魂』(2022)の情報
出演:イ・ジェウク、チョン・ソミン、ファン・ミニョン、ユ・ジュンサン ほか
1話約75分 / 全20話(最終話 8月21日配信予定、※シーズン2有り)
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『明日』
韓国のWebマンガが原作の『明日』は、死者を導く「死神」たちが自ら死を選ぶ人々を救う異色のファンタジーだ。誰かを、自分を、失う前にドラマを通して考えておきたいトピックが詰まっている。なお、主に「自死」をテーマに扱っているため、現在心に余裕がないと感じている方は視聴に注意してほしい。
ロウン演じるチェ・ジュヌンはなかなか就職が決まらない就活生。手違いにより、“半分人間で半分霊”になってしまう。そして、死神たちにあの世の企業「走馬灯」へと連れていかれ……。取引の末、走馬灯への就職を決めたジュヌンは、ク・リョン(キム・ヒソン)がチーム長を務める危機管理チームに入る。そこは、死者をあの世に連れて行くはずの「死神」が、自殺志願者を助けるという特殊な部署だった……。
重厚感のある内容のため鑑賞には体力がいるが、お洒落なファッションやアクションが織り交ぜられていて、観やすい工夫が施されている。また、登場人物が事態を必死に食い止めようとする姿に心が動かされる。追い詰めてしまうのも「人」だが、踏み留まらせることができるのも「人」。改めて、自分自身と周囲の人を大切にしたいと思える作品だ。
『明日』(2022)の情報
出演:キム・ヒソン、ロウン、イ・スヒョク、ユン・ジオン ほか
1話約60分 / 全16話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『偶然見つけたハル』
キム・へユン演じるウン・ダノは、セレブが集うスリ高校の2年生。幼い頃から持病があるものの、明るい性格でクラスの人気者だ。加えて、学校の注目の的であるペク・ギョン(イ・ジェウク)と婚約関係を結んでいた。
ヒロインのような人生を送るダノ。しかし、ある時から急にタイムスリップしたり、未来が見えたりとダノの身に異変が起こり始める。真相を探る彼女が出会ったのは「秘密」というマンガだった。描かれていたのは、なんと自分たちの姿。さらに、学食の謎の料理人から「我々はマンガの世界の住人だ」という衝撃の事実を伝えられる。
持病も、ギョンへの想いも、全てが「設定」だと知ったダノは、自分の思うままに生きようと奮闘。そして、運命を変える鍵を握るのは名もない男子生徒だった。彼に「ハル」という名前をプレゼントするダノ。ハルとダノは未来を変えることはできるのか。胸キュン満載の展開にドキドキが止まらない。
そんなハルを演じるのは、男性アイドルグループSF9のロウン。その爽やかなルックスはまさにマンガの中から飛び出してきたかのよう。それだけではなく、本作で2019年MBC演技大賞で新人俳優賞を受賞している。実力派の彼の演技にも注目したい。
『偶然見つけたハル』(2019)の情報
出演:キム・へユン、ロウン、イ・ジェウク、ナウン ほか
1話約35分 / 全32話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『悪霊狩猟団:カウンターズ』
タイトルから想像するイメージとは打って変わって、『悪霊狩猟団:カウンターズ』はワイヤーアクションたっぷりの本格ヒーロードラマだ。企画は『トッケビ』『愛の不時着』などの大ヒットドラマを続々と誕生させてきた、制作会社「スタジオドラゴン」。原作は、『梨泰院クラス』で話題沸騰の縦スクロールマンガ「ウェブトゥーン」から配信されている。
主人公の高校生ソ・ムン(チョ・ビョンギュ)は、幼少期に事故で両親を亡くし、自身もその事故が原因で片足が不自由に。あることがきっかけで、ムンは「カウンター」と呼ばれる悪霊狩猟団のひとり、ト・ハナ(キム・セジョン)に出会う。カウンターたちは、昏睡状態を経験していて、命を授かるのと引き換えに「悪霊」を倒す任務を担っていた。一緒に悪霊を退治しないかと提案されるムン。ハラハラドキドキの展開は、観る人を飽きさせることなく最終話まで運んでくれる。
ちなみにカウンターズは、普段ククス(韓国の麺料理)屋を営んでいる。度々登場する美味しそうなククスに思わずお腹が鳴ってしまうだろう。
『悪霊狩猟団:カウンターズ』(2020)の情報
出演:チョ・ビョンギュ、ユ・ジュンサン、キム・セジョン、ヨム・ヘラン ほか
1話約65分 / 全16話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ/映画⑥:明日を生きる活力になるヒューマンドラマ
この記事を読んでいるみなさんはきっと、映画やドラマに心を動かされる経験や、次なる魅力的な作品との出会いを期待しているのではないだろうか。奮闘する主人公の姿、ふとしたセリフ、一緒に心を震わせるほどの感情……。ただ単に娯楽でなく、ぜひ自分のために鑑賞していただきたいヒューマンドラマをご紹介する。
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
自閉症スペクトラムの特性を持つ主人公、ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は新米弁護士。一度見たものは忘れない絶対的な記憶力の持ち主だ。IQ164の天才的な頭脳が認められ、大手法律事務所のインターン弁護士になる。社会的交流には苦労する一方、独自の視点で様々な事件を解決していく姿は、観る人に勇気を与えるだろう。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は1話完結型であり、毎話鑑賞後の爽快感が良い。退屈しないテンポ感とストーリー展開も観る人を飽きさせないポイントだ。ヨンウが閃いた時に頭の中に登場するくじらがいるのだが、これがまたとてもキュートで、良いアクセントになっている。
また、自閉症の特徴を丁寧に描いており、あたたかさを感じるこのドラマ。時には、世の中の不条理に立ち向かうシーンもある。当事者にとっては心地悪く感じるかもしれないが、偏見を可視化するこのドラマは他者への理解の第一歩となるはずだ。そして、ヨンウを理解したからといって、必ずしも全ての当事者に当てはまるわけではないことを深く胸に刻んでおきたい。この世界は多様な人々で溢れていて、その誰もが素敵な人間であるということをこの作品が教えてくれる。
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022)の情報
出演:パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨン、チョン・ベス ほか
1話約70分 / 全16話(最終話 8月18日配信予定)
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『私の解放日誌』
混沌とした毎日を忙しなく過ごす人へ贈りたいのが『私の解放日誌』だ。ドラマティックな展開こそ少ないが、生きづらさを抱えたまま生きる人々への眼差しがなんとも優しいドラマである。
ソウルから離れた田舎町に住む3兄妹は、退屈な日々に辟易。不満を抱えつつも、一歩踏み出すことができず惰性で日々を送っていた。そんな彼女らの前に現れたのはク氏(ソン・ソック)というミステリアスな男性だった。「崇める」「解放」をテーマに生きがいを求めて奮闘する4人の姿は、簡単に言い表せない感情を解いてくれるだろう。台詞が全くないシーンも多く、表情での演技に圧倒される。と思えば、放たれる台詞は心の奥深くに届くものばかりなのだ。韓国語がわかればもっと深い理解を得られたと思うと、翻訳で見ているのがもどかしくなるほど。詩的で叙情的な雰囲気にたちまち魅了されるだろう。
また、韓国ドラマには珍しく、スローテンポなストーリー。人生を丁寧に歩くその速度を表しているようで、こちらも自然と肩の力が抜ける。見落としがちな些細な幸せに気づいたとき、きっとこのドラマがあなたを解放してくれる。
『私の解放日誌』(2022)の情報
出演:イ・ミンギ、キム・ジウォン、ソン・ソック、イエル ほか
1話約65分 / 全16話
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