【Netflix】2022年最新版!おすすめの韓国ドラマ/映画27選!胸キュンラブロマンスから今話題の最新作まで紹介
Netflixのおすすめ韓国ドラマ⑤:前へ進む勇気をくれるヒューマンドラマ
巻き起こる人間模様や何気ない台詞たちが、悩める私たちの背中を押してくれる。あたたかくも切ない、そんなヒューマンドラマを集めた。
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『黄金の私の人生』
『黄金の私の人生』は、全52話の超大作だ。描かれるのは主人公ソ・ジアンが成功を目標に奮闘する姿。超大作だけあり、主人公のストーリーだけでなく周囲の人の思いや家族の絆など、サイドストーリーもボリューミーに盛り込まれている。
大企業の契約社員として、正社員になることを夢見て並々ならぬ努力を重ねているソ・ジアン。正社員枠の発表が間近に迫るある日、自身の勤める会社の御曹司であるチェ・ドギョンの車に追突する事故を起こしてしまう。そのせいで今まで積み重ねてきた努力は虚しく、ジアンは会社をクビになってしまうのだった。
職を失ったジアンは金無し・コネ無し・運も無しという状態に……。それでも、ジアンは普通では考え付かないような方法で上り詰めようと奮闘する。なぜ彼女がそこまで成功にこだわるのか。そこには家族とのストーリーがあり、後半はさまざまな人の心模様に涙なしでは観れない。ジアンの性格や考え方も物語を通して、じんわり変容していく。速さを求められがちなこの時代に、じっくり楽しめる超大作のよさも感じていただけたら幸いだ。
▶︎『黄金の私の人生』(2017)の情報
出演:パク・シフ、シン・ヘソン、イ・テファン ほか
1話約70分 / 全52話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『ムーヴトゥヘブン』
アスペルガー症候群の特性を持つハン・グルは、父親であるハン・ジョンウの経営している遺品整理会社の「ムーブ・トゥ・ヘブン」を手伝っていた。ところがジョンウが他界してしまい、後見人として犯罪歴のある叔父 チョ・サングがやってくる。グルは愛する父の死と、サングもまた自身の兄 ジョンウの死と向き合ったり、逃げ出したりもしながら日々の仕事にあたることに。
遺品整理がひとつのテーマなだけあり、各エピソードではさまざまな人の死と、その人の生前の思い、周りの人たちの気持ちが繊細に描かれている。遺品を整理していくことを通して、故人と残された人々とのわだかまりがほぐれたり、気持ちが通じ合う様子に毎回ほろりと泣かされてしまう。悲しさだけでなく、心が温まるシーンが散りばめられているのがポイントだ。
遺品整理の仕事を通して、グルとサングのふたりもまた自らの痛みや悲しみと向き合っていく。現実を受け入れていく姿は、涙なしでは観られない。『ムーブトゥヘブン』=「天国への引っ越し」という題名にふさわしい、観る人の心を柔らかく温かなところへと連れて行ってくれる作品だ。
▶︎『ムーヴトゥヘブン 私は遺品整理士です』(2021)の情報
出演:イ・ジェフン、タン・ジュンサン、ホン・スンヒ ほか
1話約50分 / 全10話
Netflixで『ムーヴトゥヘブン 私は遺品整理士です』を観る
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』
主人公は、陸軍憲兵隊に配属されたアン・ジュンホ。優秀さを評価されて、兵役から逃れようとする脱走兵を捕まえる役割の「D.P.」に任命されるのだ。D.P.でバディを組むことになったのが、ハン・ホヨル。真面目なジュンホとは対照的に、どこかゆるりとしているホヨル。異なる性格のふたりが織りなすバディが見どころのひとつだ。
そして何よりも、この作品の中核となっているのは脱走する兵士たち一人ひとり。韓国に潜む階級の問題や、それに伴う卑劣ないじめや暴力などのトラウマをそれぞれが抱えている。時には暴力的なシーンもあり、世界で起こっている問題について考えさせられる。兵役制度はあまり日本に馴染みがないかもしれないが、「被害者が加害者になっていく構造」「傍観している人は本当にそれでいいのか」など、根底では日本の社会問題とも通ずる重たい問いが物語全体から投げかけられる。
全6話と短く疾走感のある作品でありながら、観賞後にはつい己を顧みてしまうような深みのある作品に仕上がっている。また、シーズン2の配信も決定。再び話題沸騰する前に、シーズン1の鑑賞をおすすめしたい。
▶︎『D.P. -脱走兵追跡官-』(2021)の情報
出演:チョン・ヘイン、ク・ギョファン、キム・ソンギュン ほか
1話約50分 / 全6話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『ミセン ー未生ー』
毎日懸命に生きる全ての人におすすめしたい、ヒューマンドラマ『ミセンー未生ー』。2014年に韓国で放送された少し古めの作品ではあるが、一度観れば心に残り続ける作品だと思いピックアップした。何といってもさまざまな人生哲学が見どころで、これからの人生を生きていくのに大きな支えとなってくれるだろう。
『ミセンー未生ー』の主人公は、元囲碁棋士の青年。プロを目指していたが入団に失敗し、夢を諦めて総合商社のインターンとして入社することに。それまで囲碁一筋だった青年には学歴も社会経験もないが、囲碁で培ってきた洞察力や策略の数々が彼を救う。日々巻き起こる問題をどのように解決し、社会を生き抜いていくのか。「人生とは?」「働くとは?」と疑問を抱えながらも、一生懸命働くすべての人に響く作品だろう。
ちなみにタイトルの「ミセン(未生)」は囲碁用語で、”死に石にも見えるが、まだどちらかに転ぶかわからない石”を意味している。行き場を失くし先が見えない主人公と重ね、これからどう展開していくかわからないという状態を表現しているのだ。『ミセンー未生ー』で描かれるのは決してドラマの中だけの出来事でなく、あなたの身の回りでも起きていること。不安定でも揺らぎながら一歩一歩進んでいく、リアルな社会人の姿にぜひ注目していただきたい。
▶︎『ミセン ー未生ー』(2014)の情報
出演:イム・シワン、イ・ソンミン、カン・ソラ、カン・ハヌル、キム・デミョン ほか
1話 約75分 / 全20話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『青春の記録』
漢南洞(ハンナムドン)を舞台に、主人公らが成長していく姿を描いた『青春の記録』。主演のパク・ボゴムは韓国版『のだめカンタービレ』にも出演し、2015の『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』でブレイクした注目の俳優。韓国では「国民の彼氏」と呼ばれるほど、親しまれている。
そんなパク・ボゴムが『青春の記録』で演じるのは、バイトを掛け持ちしながらモデル活動をするサ・へジュン。冷静で温和でありながらも、芯を貫くヘジュンの姿を等身大で表現している。
ヘジュンと共に成長を見せる、周りの男女らにも注目。特に将来有望なメイクアップアーティストのヒロイン アン・ジョンハは、機微な心情の揺らぎがとてもリアルだ。ちなみにジョンハを演じるのは、『パラサイト 半地下の家族』で娘のギジョンを演じたパク・ソダム。若さと実力を兼ね備えた俳優らだからこそ、フレッシュな青春をたっぷり味わえる作品に仕上がっているのだろう。
『青春の記録』では、主人公らが夢に向かっていく中で”現実”というさまざまな壁にぶち当たる。しかし絶望せず、夢、それから愛を叶えるために努力を重ねる彼らの姿には心打たれるはずだ。今、「頑張りたい」と思っているあなたに、きっと大きな勇気を与えてくれるだろう。
▶︎『青春の記録』(2020)の情報
出演:パク・ボゴム、パク・ソダム、ピョン・ウソク ほか
1話約70分 / 全16話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ⑥:日常がより豊かになる癒し系
最後に紹介するのは、疲れた心をじんわり癒してくれる作品だ。忙しなく、いつの間にか過ぎ去る日々を生きる私たち。そんな私たちの呼吸を整え、穏やかな気持ちを与えてくれる作品ばかりをピックアップした。
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『賢い医師生活〜シーズン2〜』
以前の記事でもご紹介している『賢い医師生活』。今回はシーズン2に注目して紹介しよう。『賢い医師生活』はシーズン1と同様、ユルジェ病院に集まった大学時代の同期の医師たち5人の姿を描いた医療ヒューマンドラマだ。”医療系ドラマ”というとシリアスなイメージもあるかもしれないが、『賢い医師生活』はほっこりとした雰囲気が特徴だ。
シーズン1に引き続き相変わらず忙しい5人。しかし、1人で分院へと異動したソンファは持病が悪化して自身も手術を受けることになる。そんなソンファに、募る思いを伝えた同期のイクジュン。『賢い医師生活』ではシーズン1から発展した恋模様も多様に描かれ、5人それぞれの動向からも引き続き付き合うことになったジョンウォンやイクスン、ミナに告白をされたソッキョンなどなど、カップル誕生の動向に目が離せない。
また、5人の同期たちは皆、仕事・恋愛・家族の悩みなどを抱えながらそれでも懸命に毎日働く。そんな彼らの姿に感情移入した時、私たち自身の日々の頑張りも認めてあげられるのかもしれない。患者との関わりや登場人物自身が抱える問題の解決を通して、一人ひとりがその人らしくステップアップしていく姿に勇気づけられるはずだ。
▶︎『賢い医師生活 〜シーズン2〜』(2020)の情報
出演:チョ・ジョンソク、ユ・ヨンソク、チョン・ギョンホ ほか
1話約80分 / 全12話
Netflixのおすすめ韓国ドラマ『まぶしくて』
『まぶしくて』は、”時間”が一つのテーマとなるファンタジーラブストーリーだ。25歳アナウンサー志望のキム・へジャは、天真爛漫でちょっとお茶目なヒロイン。彼女は小さい頃に、時を戻せる魔法の腕時計を拾う。けれど、それを使うと自分の成長が少し早まってしまうことに気づきずっと封印していたのだった。
アナウンサーになることへの厳しさに落ち込んでいたある日、ヘジャは記者志望の青年 イ・ジュナに出逢う。ジュナは将来有望と言われる一方で、暴力を振るう父から祖母を守る、苦労の絶えない日々を送っていた。夢破れても明るく素直なヘジャにジュナはだんだんと惹かれていき、ヘジャもまた、優しいジュナを好きになっていくのだった。
そんなある日、ヘジャの最愛の父が交通事故で亡くなってしまう。時を戻して父を助けようと、ヘジャは封印していた魔法の腕時計の針を巻き戻し、父の命をよみがえらせる。ところが、魔法を使いすぎたヘジャは25歳から70歳の老いた姿になってしまうのだった。
70歳の自分の姿に最初は戸惑いながらも、デイサービスに通ってみたり、得意のアナウンスを使って仕事をしてみたりとお茶目な日々を過ごすへジャ。シリアスな展開なはずなのに、へジャの姿にはどこかほっこりさせられる。また『まぶしくて』で何と言っても見逃せないのは、へジャとジュナのふたりの恋模様。姿が変わってしまったへジャに、ジュナは気づくのか……ぜひ最後まで見届けていただきたい。
▶︎『まぶしくて ー私たちの輝く時間ー』(2019)の情報
出演:キム・ヘジャ、ハン・ジミン、ナム・ジュヒョク ほか
1話約70分 / 全12話
Netflixのおすすめ韓国映画『リトルフォレスト〜春夏秋冬〜』
『リトルフォレスト〜春夏秋冬〜』は、1人の女性が田舎で過ごす春夏秋冬を描いた映画作品だ。実は、日本の漫画『リトル・フォレスト』(五十嵐大介)が原作となっている。日本版の映画もあるが、ここでは韓国版ならではの魅力を紹介しよう。
主人公は、思い通りにいかない都会の生活に疲れ、自然豊かな故郷に戻ったへウォン。再会した旧友のジェハとウンスクと共に、自給自足の食生活を始める。四季を1巡する中で、故郷に戻ってきた本当の理由を悟ったヘウォン。来たる次の春に向けて、これからまたどうやって生きていくのか。そんな自分なりの生き方をじっくり探していくストーリーとなっている。今まさに都会の喧騒に疲れ、将来に不安や迷いを感じている人におすすめしたい作品だ。
見どころは、主人公ヘウォンの心情の変化だけではない。自給自足の食材で作る韓国料理の数々にも注目していただきたいのだ。旬の食材で丁寧に作られたお料理は、素朴ながらもおいしさが存分に伝わってくる。料理シーンはこだわり抜いて撮影されており、映像はもちろんのこと、音にも耳を傾けて観てほしい。『リトルフォレスト〜春夏秋冬〜』を観た後には、疲れきった心もじんわり解されているはずだろう。
▶︎『リトルフォレスト〜春夏秋冬〜』(2018)の情報
出演:キム・テリ、リュ・ジョンヨル、ムン・ソリ ほか
103分
日々進化する韓ドラ最新作を堪能しよう!
今回は、2022年にNetflixで配信されたばかりの最新作を中心に、筆者のおすすめを一挙ご紹介した。
ここ数年の韓ドラの進化は目覚ましく、鑑賞を楽しむ”ドラマ”の枠を超え、社会現象まで巻き起こす作品が増えてきたように思う。それゆえに、韓国カルチャーに明るくなくても、「おもしろそうだから」「今、話題になっているから」と国やジャンルの垣根なく気軽に楽しめるものとなっている。
本記事も、韓国カルチャーを伝える一助となっているならば嬉しい。鑑賞する人が増えれば増えるほど、さらに素敵な作品が新たに登場してくれるだろう。
そんな期待も込め、豊かな韓ドラライフを送れるよう願っている。韓ドラが気になっている友人や家族がいれば、ぜひこの記事をシェアしていただきたい。
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