重曹とセスキ、キッチン掃除に向いてるのはどっち?茶渋や焦げ付きなどの汚れで検証
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検証NO.2 IH天板のコゲつき落とし

こちらもついついやってしまいがちな「天板のコゲつき」。あとで掃除しよう……と思っているうちに落ちづらくなってしまうのだ。
水で溶かした重曹とセスキをスプレーすると油汚れはスルッと落ちるが、コゲつきはビクともしない。そこで今回はペースト状にしたものを使ってコゲに立ち向かうことにした。
①重曹とセスキ。それぞれの粉末に水を少し加えペースト状に

②キッチンペーパーなどにペーストをつけてコゲつきを磨く。

まずは重曹ペーストで検証。ゴシゴシゴシ…おお、みるみるうちにコゲが落ちる!

コゲの上部を1分ほど磨くだけで、あっという間にコゲがきれいに落ちた。
続いて、下半分を今度はセスキペーストで磨いてみる。ゴシゴシゴシ……うん、落ちるのだが、若干重曹より落ちにくいような? 重曹と同様、1分で磨きを止めてみたところ、この程度コゲが残る結果となった。

重曹のほうが研磨力が強いようで、コゲつきなど固まってしまった汚れには重曹が向いていると言えそうだ。
残ったコゲも重曹で磨き直した結果がこちら。

ピカッと輝くIH天板が復活!しかし、いくら重曹でカンタンに落ちるとはいえ、コゲつかないようにこまめに掃除しよう。
検証NO.2 IH天板のコゲつき落としは重曹の勝ち!
検証NO.3 ステンレス鍋の黄ばみ落とし

続いてはこちら、ステンレス鍋。目立った焦げ付きはないが、あらためて見ると全体がくすみ、うっすら黄ばんでいる。たしか買った頃はこんなじゃなかったのに……。
これも重奏やセスキでキレイになるだろうか?先程と同様に、ペーストで磨いてみることに。
※ちなみにアルミ鍋は黒ずんでしまうので使用NG
重曹とセスキペーストをキッチンペーパーなどにつけて鍋を磨く

では、まずは重曹から。ゴシゴ……ああっ、ひと磨きしただけでこの手応え!

あっという間に鍋の半分がピカピカになってしまった。やはり重曹の研磨力はすごい。となると、天板のときのようにセスキの効果は劣ってしまうのだろうか?
では続いて、セスキペースト。

キッチンペーパーにつけて、ゴシゴ……おっ、落ちる、落ちるぞ!

ピカーンとまぶしい磨き上がり!
鍋の黄ばみについては、重曹もセスキも遜色のない効果を発揮した。たわしなどでゴシゴシ磨くと傷が気になるので、重曹やセスキで優しく磨き上げられるのは非常に嬉しい!
検証NO.3 ステンレス鍋の黄ばみ落としは引き分け!
勝者は重曹?と思いきや……
キッチン掃除対決は、重曹の勝利1、引き分け2となった。では、重曹のほうがキッチン掃除には向いているのかというと、そうとも言いきれない。
重曹でふいた跡は、「白残り」が気になる。

今回検証していて気になったのは、重曹の白残りだ。重曹もセスキも使った場所は濡れぞうきんで拭いているが、それでも重曹は白い粉の跡が残りやすい。もちろん、しっかり拭き上げれば問題ないが、忙しいとその一手間すら惜しく感じることも。
一方セスキは研磨には向かないが、油汚れには絶大な効果を発揮する。コンロ周りや冷蔵庫などのベタベタした汚れに、スプレーをひと吹きしてペーパーでぬぐうだけでキレイになる。この手軽さがありがたい。
重曹・セスキの両方を使い分けよう!
今回の検証をふまえ、やはり台所には重曹・セスキの両方を常備しておきたいと思った。日々の油汚れはセスキでササッと掃除して、コゲやしつこい汚れがついてしまったら、重曹で磨く。そんな使い方が自分には合っていそうだ。
人や環境に優しく、価格も安い重曹とセスキは掃除の強い味方。それぞれの特徴をよく知って、賢く使い分けたい。
キッチンをおしゃれで清潔に!便利に使えるキッチン雑貨
文=いのうえはるこ