賃貸マンションでシャワーの水圧が弱いときの対処法!増水・節水シャワーヘッドに交換してみた
このページの目次
賃貸マンションの水圧が弱いシャワーをどうにかしたい!
マンションの高層階に住んでいて、シャワーの水圧の弱さに不満を覚えている人もいるのではないだろうか?
マンションの給水方式によっては、高層階は水圧が低くなってしまうことがある。筆者の家は築40年超の6階のためか、水圧が弱くてシャワーの出が悪い。
とても物足りないし、シャンプーを流しきれた気がしない。
シャワーの水圧が弱い原因ってなに?
シャワーの水圧には人それぞれ好みのあるあるはず。水圧が強い場合には蛇口を少し閉めれば簡単に好みの水圧に調整できる。しかし、シャワーの水圧が弱い場合にはどうすれば良いのかがわからないですよね。
シャワー自体に原因がある
シャワーの詰まりが原因の場合、「シャワーヘッドの目詰まり」と「シャワーのストレーナーの詰まり」のどちらかの理由で水圧が弱くなっていると考えられる。
シャワーヘッドとストレーナーは、シャワーを長く使っていると「ゴミ」や「水垢」や「サビ」などが蓄積され、目詰まりを起こしてしまう。一度シャワーヘッドをホースから外し、分解清掃を行ってみると弱い水圧が改善されることがあるのでぜひ試して欲しい。
元栓や止水栓が完全に開いていない
引越したばかりのときは元栓や止水栓が閉まっていることが多く、入居者自身で栓を開かないいけないことがある。また、元栓が何かの拍子で少し締まっていることがある。
元栓や止水栓がしっかりと開いていないと水圧のコントロールが思うようにできず、水圧が弱い原因になってしまうので、一度元栓と止水栓が開いているかを確認しよう。
住んでいる物件が高層階にある場合
全てのマンションの当てはまるわけではないが、古いマンションや重力給水方式のマンションでは高層階の水圧が弱いということが多い。
重力給水方式とは水道の本管から屋上の高置水槽に上げ、それを各住戸に送る方式。重力を利用するので下の階に行くにつれて水圧は強くなるが、高層階では水圧が強くなる前にシャワーにたどり着くことで水圧が弱くなってしまう。
給水方式を変更するには、大掛かりな工事が必要となり費用もかかるので大家さんも工事をするか慎重になってしまう。工事はマンション全体での水圧の改善には時間がかかってしまうため現実的ではないだろう。
シャワーヘッドが水圧を強くする!
シャワーの水圧が弱いとストレスを感じるだけでなく、生活に支障をきたす場合もある。
水圧が弱い原因がわかっても、高層階が原因などでは簡単に解決することができない。そんなときは水圧を強くしてくれるシャワーヘッドに交換することで改善できる。
シャワーヘッドを交換しただけで増圧できる理由とは?
なぜシャワーヘッドの交換で水圧を増加する仕組みをご説明しよう。
増圧できるシャワーヘッドは、もともと節水を目的としたシャワーヘッドで、商品によって50~80%の節水が可能になるもの。通常のシャワーヘッドと異なり、穴の目がとても細かく、穴の数量が多いことが特徴。
シャワーの穴の目が細くなることによって、ひとつひとつの穴から出る水の勢いが強くなる。また、1本の穴からでる水は少なくても、シャワーヘッドの穴の数を増やしているので「勢いがあって水量が足りない」ということもない。
出水する部分の面積が従来のもの比べ小さくなっていいて少ない水で同等以上使用感を感じることができる。
例えば「60%節水」のシャワーヘッドであれば、水圧が低くて普通の家庭の40%程度の水量しかない物件でも、水圧100%物件と同等の水圧を得ることができる。
実際に増圧のシャワーヘッドに交換してみた
さすがに給水方式を変えてもらうわけにはいかないので、実際にシャワーヘッドを交換してみた。実際に本当に増圧の効果があるのか、簡単に交換ができるのかをまとめてみたので参考にして欲しい。

➀これが元々ついているシャワーヘッド。全体に広がって水が出るものの、水に勢いがない。

➁早速、シャワーヘッドを交換。従来のシャワーヘッドを取り外し、シャワーホースに新しいシャワーヘッドをセットするだけで交換完了だ。使用しているシャワーヘッドの種類によっては外せないものもあるので、事前に確認しよう。

➂水圧の弱さがネックのため、増圧機能のある「シルクタッチシャワー」(Arromic)をチョイス。中央の穴から強く水が出て、肌への水の当たりは快適! 低水圧でも勢いよく水が出るのは、散水板の穴の大きさや配置、衝突速度を工夫したことで実現したという。ちなみに、散水板の穴の総数は250個(一般的なシャワーの約4倍)、穴の大きさは0.3mm(同約1/3)、衝突速度は40km/h(同約2倍)だ。
節水・増圧シャワーヘッドに交換して快適お風呂ライフを!

増圧してくれるシャワーヘッドは原因が「高層階に住んでいる」だけでなく、シャワーヘッドの目つまりや給湯機のパワーが弱いなど、様々な原因の改善策になりそうだ。
ほかにもカクダイや三栄水栓など、低水圧を解消するためのシャワーヘッドが各社から発売されている。価格も2000円~5000円程度なので、水圧の低さに対するストレスを抱えながら毎日シャワーを使うことに比べれば、安い投資といえそう。シャワーの水圧に悩んでいる人は、ぜひ一度ためしてみよう!
文・写真=南澤悠佳/ノオト