【2021年最新版】U-NEXTおすすめ映画22選+おまけ3選!ここでしか観られない隠れた名作とは?

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「U-NEXT」で観てほしい、おすすめ映画22作

この記事では、2021年8月現在U-NEXTで独占配信されている、または他の大手配信サービスでは2021年8月現在提供されていない映画から、計22作品を厳選して紹介しよう。いずれも「U-NEXTに入って良かった!」ときっと思ってもらえる作品ばかりだ。

この記事で紹介している作品22作

子どもから大人まで楽しめる名作アニメ映画6選
10:『キリクと魔女』(1998)
11:『おまえうまそうだな』(2010)
12:『長靴をはいた猫』(1969)
13:『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(2014)
14:『東京ゴッドファーザーズ』(2003)
15:『雲のように風のように』(1990)

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「U-NEXT」のおすすめ映画:子どもから大人まで楽しめる名作アニメ映画6選

ここからは子どもから大人まで楽しめる、やはり知る人ぞ知る名作のアニメ映画の中から、おすすめの5作品を紹介しよう。こちらも、「Netflix」「Amazonプライムビデオ」「Hulu」のいずれでも現在は見放題ではない作品をチョイスした。もちろん、いずれも見放題だ。

「U-NEXT」のおすすめ映画10:『キリクと魔女』(1998)

フランス・ベルギー・ルクセンブルク合作の作品だ。魔女のせいで泉は涸れ、男たちはむさぼり食われ、村が困窮している中、赤ん坊のキリクは超人的な力で、魔女の手から村人たちを救うために危機に立ち向かってゆく。アフリカを舞台にしており、エキゾチックで日本のアニメ映画にはない美しい画の魅力を堪能できるし、赤ん坊の「どうして魔女は意地悪なの?」という好奇心がやがて大きな変革を起こしていく物語にも独特の面白さがあった。

日本ではスタジオジブリが劇場の配給をバックアップしており、日本語版の翻訳と演出を『火垂るの墓』の故・高畑勲監督が担当。浅野温子や神木隆之介による吹き替えのクオリティも素晴らしいものとなっている。予想外の結末に「えっ!?」と驚いてしまう方も多いだろうが、それも含めて絶大なインパクトを与えてくれるだろう。

『キリクと魔女』(1998)の情報

監督:ミッシェル・オスロ
出演:浅野温子、神木隆之介
1時間14分

「U-NEXT」のおすすめ映画11:『おまえうまそうだな』(2010)

同名の絵本を原作としたアニメ映画だ。主人公は、草食の恐竜の母親に育てられていた肉食の恐竜。やがて彼は自身のアイデンティティに悩み、家族と離れて生きるようになる。そして、いつしか大きな恐竜へと成長するのだが、今度は草食の恐竜の子どもにお父さんだと勘違いされてしまい、しぶしぶ子育てをする、というのがあらすじだ。その二世代にわたる親子の関係を通じて、「本当に自分にとって大切なこととは何か」を見つめ直す物語にもなっていた。

何より面白いのは、いきなり父親になってしまった主人公が子育てに悪戦苦闘する姿。それだけで微笑ましくて楽しいし、大人も学べることも多いだろう。恐竜それぞれも愛らしく描かれ、時には迫力のバトルも展開すると、アニメーションとしてのクオリティも高い、まさに隠れた名作アニメ映画だ。なお、同じ原作者の絵本をアニメ映画化した最新作『さよなら、ティラノ』が、2021年12月10日より公開予定となっている。

『おまえうまそうだな』(2010)の情報

監督:藤森雅也
出演:原田知世、加藤清史郎、山口勝平
1時間29分

U-NEXTで『おまえうまそうだな』を観る

「U-NEXT」のおすすめ映画12:『長靴をはいた猫』(1969)

シャルル・ペローによる童話を原作とした、なんと50年以上も前に製作された作品だ。物語は、国でお尋ね者にされた根無し草の猫と、ふたりの兄にいじめられていた少年が旅をして、やがてお姫様を救うために戦うというもの。お姫様に近づくために身分を偽るものの、嘘をついたことを悩み葛藤する様は、ディズニーアニメの『アラジン』を思わせるところもあり、子どもの教育上においても真っ当な内容だ。

かわいいキャラクターたちがおりなすドタバタな喜劇として楽しいが、さらなる注目は終盤の魔王の城を舞台とした、ギミックが満載の「追いかけっこ」アクションだ。当時は東映動画の社員だった宮崎駿が原画スタッフとして参加しており、足場が崩れたり何とかして這い上がるといったハラハラドキドキは『未来少年コナン』や『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせた。なお、U-NEXTでは続く『ながぐつ三銃士』(1972年)と『長靴をはいた猫 80日間世界一周』(1976年)も鑑賞できる。

『長靴をはいた猫』(1969)の情報

監督:矢吹公郎
出演:石川進、藤田淑子、榊原るみ ほか
1時間20分

U-NEXTで『長靴をはいた猫』を観る

「U-NEXT」のおすすめ映画13:『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(2014)

誰もが知るムーミンのアニメ映画作品であるが、フィンランド・フランス・中国合作であり、日本で作られたアニメ版と直接の関係はない(ただし、高山みなみ、かないみか、大塚明夫など『楽しいムーミン一家』に出演した声優たちが日本語吹き替え版に再集結している)。物語は、ムーミン一家が観光地でドタバタ劇を繰り広げる……の範疇を超えて犯罪者集団になってしまうというとんでもないもの。シニカルでブラックなユーモアが満載でありつつ、その犯罪行為のしっぺ返しもあるので子どもの教育に悪いというほどでもない、独特の魅力を放っていた。好き嫌いは大いに分かれるだろう。

劇中では、女の子のフローレンが面積が少なすぎの黒ビキニを見せて、ムーミンが「そんな格好だめだよ!まるで何も着ていないみたい!」と返すという、「お前はじめっから全裸やったやんけ!」というツッコミ待ちとしか思えないギャグ(?)シーンもあったりする。そんなアバンギャルドな内容でありながら、「生き方」と「生きる場所」を模索するというテーマは真っ当なものであり、「今の環境が自分に合っていないなあ」と思っている人にとっては大切な価値観を再認識できるのかもしれない。

『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』(2014)の情報

監督:グザヴィエ・ピカール
1時間16分

「U-NEXT」のおすすめ映画14:『東京ゴッドファーザーズ』(2003)

2010年に亡くなった今敏監督作品の中でも、もっとも万人向けで、かつ評価も高い作品だ。ホームレス生活を送っていた自称元競輪選手、元ドラァグ・クイーン、家出少女という3人が、クリスマスの晩に赤ちゃんを拾う。彼らはその親を探しに出かけるが、行く先々で騒動が巻き起こる、という物語。ホームレスたちが主人公ということもあって、どちらかと言えば大人向けの内容だが、残酷描写や過度な下ネタはないので子どもが観ても大丈夫だろう。

苦い過去を持ち、社会の底辺だと蔑まれようが、たくましく生きて、そして心からの善意で赤ん坊の親を探す彼らの冒険を通じて、「奇跡」を高らかに肯定する物語は、とても優しい。冬の東京の風景がとても細やかに描き込まれており、終盤では瞬きするのも惜しいアクションの見せ場もある。アニメ好きだけに独占させておくのはもったいない、「良い映画を観た」という感慨が残る一作だ。なお、U-NEXTでは今敏監督の映画『パプリカ』とアニメシリーズ『妄想代理人』(10月31日まで)も現在見放題で、こちらは気味が悪い描写も含めかなり大人向けなのでご注意を。

『東京ゴッドファーザーズ』(2003)の情報

監督:今敏
出演:江守徹、梅垣義明、岡本綾 ほか
1時間31分

U-NEXTで『東京ゴッドファーザーズ』を観る

「U-NEXT」のおすすめ映画15:『雲のように風のように』(1990)

テレビで放送された作品でありながら、丁寧な作りのために根強いファンのいるアニメ映画だ。何しろ、『かぐや姫の物語』で作画監督を務めた小西賢一が動画を担当していたり、『魔女の宅急便』でキャラクターデザインと作画監督を手がけた近藤勝也が同じ役職を担当するなど、スタジオジブリ作品のスタッフが多数参加している。そのアニメとしての動きの細やかさ、一挙一動がかわいらしいキャラの活躍を観るだけでも楽しい。

物語は、快活な少女が「皇帝の奥さんになれば三食昼寝つきだ」という噂を聞きつけ、女大学で勉学に励むというもの。1990年の作品でありながら、女性が政治の道具として扱われていることへの批判や、授業ではトランスジェンダーへの言及があるなど、今でも大切にするべき価値観が表れている。ルームメイトとなる少女たちもそれぞれ魅力的で、『もののけ姫』のタタラ場のように強い女性たちが戦う場面もある。楽しいだけでなくシビアなところもあるが、だからこそ小中学生頃の子どもににぜひ観てほしいと願える一本だ。

『雲のように風のように』(1990)の情報

監督:鳥海永行
出演:佐野量子、市川笑也、小林昭二 ほか
1時間18分

U-NEXTで『雲のように風のように』を観る

次のページでは、U-NEXTで観られる隠れた「実話もの」の名作映画や、ドキュメンタリー映画を紹介していこう。

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