福岡のご当地アイドルQunQun・高浪さくらのお部屋へお邪魔してきた

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アイドルになって1年あまりのQunQun・高浪さくら。まだまだ思うようにできないことも多いが、苦手なダンスは人一倍の努力でカバー。それでも笑顔でひたむきに努力を重ねた結果、見えてきたものとは?

福岡のご当地アイドルQunQunの高浪さくらさん

福岡のご当地アイドルQunQunの高浪さくらさん

福岡の1DKに住む、QunQunレギュラー7期生

プロフィール

高浪さくら(たかなみ さくら)
出身地:長崎県新上五島町
生年月日:1994年5月12日
趣味:猫のグッズ集め、スポーツ
特技:バレーボール
一人暮らし歴:4年

所属:QunQun(キュンキュン)

QunQun

QunQun

結成:2011年
メンバー数:14人
平均年齢:19歳
福岡県を拠点に活動するアイドルグループ。グループ名の「QunQun」は「九州キューピッツ」の略で、「九州を盛り上げる天使たち」という意味が込められている。月2回の定期公演のほか、年間200以上のイベントや「博多どんたく」を始めとするお祭り等でパフォーマンスを行う“会いに来るアイドル”。

QunQun 高浪さくらのお部屋

QunQun 高浪さくらの部屋の間取図

QunQun 高浪さくらの部屋の間取図

所在地:福岡県福岡市
家賃:43,000円
間取り:1DK(24㎡)
築年数:不明

ダンスの才能はなくともアイドルらしく前進中

ライブ前にはダンスの練習に余念がない高浪さん。VTRを何度も見返し、姿見の前で何度も振付を確認する

ライブ前にはダンスの練習に余念がない高浪さん。VTRを何度も見返し、姿見の前で何度も振付を確認する

アイドルの魅力とは何か? 人によって、その答えは異なるだろう。だが、常に笑顔で、ひたむきに頑張る姿に惹かれる人は多い。福岡を中心に活動する「QunQun」の高浪さくらさんは、そんなアイドルの一人だ。

「私、アイドルの才能がないなって、しょっちゅう思うんです」

不穏な言葉だが、それがネガティブさから出たものでないことは、活気ある口調からすぐにわかった。
「ダンスがとにかく苦手で。他のメンバーは一日で振付を覚えられるのに、私はその倍かかるんです」

グループのレッスンは週末だけ。平日は一般企業で事務のアルバイト。お世辞にも恵まれていると言い難い環境で、移動中や休憩時間などに振付の確認をするなど、できるだけの努力を惜しまない。
「それでもダンスはなかなか覚えられないので、本番前は寝る間も惜しんで練習します。もちろん、近所に迷惑が掛からないよう、布団をクッション代わりにして踊るなど工夫しています(笑)」

そんな努力は実を結びつつある。最近はファンから「上達したね」と声を掛けられるようになった。
「ファンの言葉は、何よりもうれしい! 同時に、自信を持てるような自分になりたいと思いました」

その言葉には、自分の短所をものともしない力強さがあった。

日々の頑張りが花咲く日を目指して

休日はホラーやアクション映画のDVDを観て過ごすのが好きと話す高浪さん

休日はホラーやアクション映画のDVDを観て過ごすのが好きと話す高浪さん

高浪さんの部屋には、ファンから贈られた手紙や大好きな猫グッズが飾られている

高浪さんの部屋には、ファンから贈られた手紙や大好きな猫グッズが飾られている

チーズ入りコロッケが大好物の高浪さん。いつでも食べられるように多めに作って冷凍してあるそう

チーズ入りコロッケが大好物の高浪さん。いつでも食べられるように多めに作って冷凍してあるそう

自分の不甲斐なさに落ち込むこともあるという高浪さん

自分の不甲斐なさに落ち込むこともあるという高浪さん

「悩んでも結論が出ないと思ったら、潔く寝ます!」という何ともサッパリした一面も持つ高浪さん

「悩んでも結論が出ないと思ったら、潔く寝ます!」という何ともサッパリした一面も持つ高浪さん

夢はQunQunの名前を全国へ轟かせること。一回一回のステージを大切にしていきたいと語る高浪さん

夢はQunQunの名前を全国へ轟かせること。一回一回のステージを大切にしていきたいと語る高浪さん

転機になったのは、短大在学中にQunQunが所属する事務所のオーディションに応募したこと。当時はモデルやリポーターを志望したという高浪さん。見事に合格し、芸能活動に本格的に取り組み始める。やがて養護教諭の資格を取り短大を卒業したが、芸能への道も諦められず「1年間だけ様子を見よう」と考えた。
そんな時だ。事務所内でQunQunの話を耳にしたのは。

「当時20歳だったのですが、アイドル活動はもっと若い頃から始めるものだと思っていました。でも、QunQunはメンバーの年齢層が広いので、興味が湧いたんです」

事務所に相談すると、レッスンを見学できることに。そこで目の当たりにしたのは、目標に向かいレッスンに励むメンバーの姿。高浪さんの中で「アイドルになる」という道が急激に色づきはじめる。

年齢を気にして初めの一歩が踏み出せなかったが、そんな気持ちもどこへやら。「自分も一緒に頑張ってみたい」と思ったという。その後レッスンを重ね、QunQunの一員としてデビュー。2016年4月のことだった。
「曲の途中で急に登場するというサプライズ演出でのお披露目でした。急に出て行って受け入れてもらえるのかなと不安でしたが、挨拶した瞬間『さくらー!』と声をかけてくれて安心しました」

以降、月2回の定期ライブや各地のイベントなどに参加。最近ではグループとしてもチャレンジとなるワンマンライブを成功させた。
「チケットを手売りして、500人集めるのが目標でした。初めは難しいと思っていましたが、いざステージに上がったらたくさんの人が来てくれたのがわかって……。客席から温かく応援してくださり、今までで一番感動しました」

今ではアイドルを辞める時は芸能活動も辞める時だと決意。アイドルに全てをかけているという。だが、華やかな舞台の裏には“生活”というリアルがある。アイドルに加え、事務の仕事をしていても経済的に余裕はない。
「やっぱり節約は欠かせません! 小さなことですが、電気をこまめに消したり、衣服をまとめて洗ったり、少しでも支出を減らしています。料理も、もやしやキャベツなどで量を増やしています(笑)」

現在の自宅もキッチン重視で選んだそうで、料理には自信アリ。コストを抑えつつ、体型や体調を維持するため栄養にも気を遣う。また、喉が乾燥しないよう、洗濯物を室内に干して保湿するなど、お金をかけない地道な工夫も。生活が苦しくないといえば嘘になるだろう。しかし、そんなつらさを微塵も感じていないようだ。

「なかなか一歩を踏み出せなかった私ですが、いざ飛び込んでみたら夢に近づいた。苦手なこともあるけれど、前向きに取り組めば報われることもあると実感しました。いつかは『QunQunの高浪さくら』といえば誰もが知っているほど、有名になるのが夢です」

まさにアイドルらしい一言。ただその後「努力しているとか言うの、ちょっと恥ずかしいな」とはにかみ、テレ顔を見せた。

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文=綱島 剛
写真=阿部昌也

※「CHINTAI2017年7月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
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