夏に余ってしまった花火は、どうやって保存すればいいの?

公開日:2014年9月29日

夏に余った花火の正しい保存法って?

肌寒くなってきて、秋の訪れを感じる今日この頃。みなさん、今年の夏はいかがだったろうか? 夏の風物詩といえば花火だが、コンビニやスーパーで買ったものが、結局遊ばず、余ってしまったという人もいるのでは?

夏の風物詩といえば花火
夏の風物詩といえば花火

そこで今回は、余った花火を来年の夏まで保存する方法をご紹介しよう。

夏に余った花火の保存方法を専門家に聞いてみた!

「花火の保存は、とにかく湿気を防ぐことが重要です。そこで活躍するのが新聞紙。新聞紙は湿気を吸い取ってくれる力が大変優れているんです。使い方は簡単で、新聞紙で花火を丁寧に包むだけ。これで、かなりの湿気を防ぐ効果があります」と話すのは、日本煙火協会で専務理事を務める河野晴行さん。

中の火薬や導火線が吸湿すると、火が付かなくなるため、花火にとって湿気は何よりも天敵。この方法ならお金もかからないし、簡単にできそう。また、新聞紙で包む際、菓子や海苔の袋に同封されているシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れると、さらに湿気対策が期待できるそう。

「保管場所は、火気がなく、通気の良い場所が最適です。保存状態が良ければ、花火は1年といわず、数年経っても楽しめますよ」(河野さん)

しかし、いくら保存できたからと言っても、すべてが安全といえるわけではないよう。

「形状がつぶれていたり、柔らかくなっていたりする打ち上げ花火や、薬品が剥がれた手持ち花火など、明らかにおかしいと感じた花火は、非常に危険なので絶対に使わないでください。上手く引火せず、事故や怪我につながります。また、未使用の花火を処分する時にも注意が必要です。そのまま捨ててしまうと、ごみ処理施設内などで発火し、事故につながる恐れがあります。使わなかった花火を処分する際は、水を入れたバケツに数日浸し、濡れた状態でゴミ袋に入れて捨てるようにしましょう」(河野さん)

きれいで楽しい花火だが、事故や怪我などの危険とは常に隣合わせ。遊ぶ時はもちろん、保存、処分の際もルールを守って、安全に楽しむようにしよう。

(田村里佳+ノオト)

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