粉も鉄板も使わない! 超簡単な「広島風お好み焼き」の作り方
「広島風お好み焼き」(以下、広島風)って自宅で作るとなると、ちょっと面倒くさい。生地と具材をザクザク混ぜて焼くだけの関西風と比べると、ハードルが高いのだ。
そもそも広島風は、鉄板がないとおいしく作れないし、高度な「焼きの技術」が必要となる。たとえば、生地は薄いクレープのように丸く広く敷くのだが、これはクレープのように俊敏な手さばきでこなさないと、鉄板の熱ですぐに固まりちぎれてしまう。その薄い生地の上に大量に乗せられた野菜はズッシリと重く、なおかつ、関西風のように一体化されているわけではないので、裏返すのが非常に難しい。一瞬でも躊躇すると、容赦なく具材が鉄板に飛び散るのだ。
そんな中、立ち上がったのが、広島県出身のシンガーソングライター山根かずきさん。山根さんが考案したレシピは、広島県民のこだわりを無視した、ある意味非常識で斬新なレシピなのだ。
非常識その? 鉄板を使わない
非常識その? 「粉もの」なのにお好み焼き粉を使わない
「広島風って、いざ自分で作るとなると大変でしょ? だから僕は面倒なことを一切省いた、家庭でも簡単に楽しめる革命的なレシピを発明したんです。広島風が大好きなあなたも、そうじゃない人も、まぁやってみ!!」(山根さん)
ということで、早速作ってみることにしよう。
【材料】4人前(4枚分)
キャベツ…600g(半玉)
青ねぎ…20g
もやし…120g
豚バラ肉…160g
焼きそば麺…4玉
卵…4玉(L玉)
かつおぶし…適宜
天かす…40g
お好みソース…適量
1.鍋を熱し、食べやすい大きさにカットした豚バラ肉を並べる。(弱火:IHで目盛り「4」)
2.豚バラ肉に軽く火が通ったら、キャベツ、天かす、青ねぎ、もやしの順で材料をその上に重ねる。
3.かつおぶしを振り掛け、フタをして3~5分蒸らす。豚バラ肉の焦げ具合を見ながら、随時混ぜ合わせていこう。
4.鍋の野菜が蒸れていることを確認する。※蒸れたらそのまま保温しておく。
5.フライパンを熱し、焼きそば麺を炒める。(中火:IHで目盛り「5」)
6.焼きそばに焦げ色がついたら、お好みソースをかけて炒めていこう。
7.フライパンの中に焼きそば麺をドーナツ状に広げる。
8.真ん中に卵を落とし、溶き卵の要領で混ぜる。
9.外側から中央に向かって、焼きそば麺を乗せていく。
10.麺の上に、蒸れた野菜を乗せ、軽く広げる。フタをして30秒ほど蒸らす。(弱火:IHで目盛り「2」)
11.ヘラで卵を軽くはがす。フライパンの上にお皿をかぶせ、素早くひっくり返す。
12.お皿の上で形を整え、ヘラで食べやすいようにカットする。お好みソース、青のりをかけて完成!
山根さんが言うように、確かにこれなら簡単に焼ける! 面倒くさがりの筆者は、全工程をフライパン一個で行ったが、なんなく成功した。(?~?の工程をフライパンで行い、蒸した?の野菜は一旦皿によけておく。?でまたフライパンに戻して完成となる)。
実はこのレシピ、考案後、あれよあれよと一人歩きして、お好みソースの本家「オタフクソース」にも認定されたのだ。粉を使わず、フライパン1個でできてしまう本レシピを活用して、ぜひ広島風を自宅で楽しんでみてはいかが?
(両角はるか+ノオト)
<関連リンク>
▼オタフクソース
http://www.otafuku.co.jp/