高層階ほど狙われる? 窓からの侵入者を防ぐには……

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実は高層階でも空き巣対策が必要!

あなたの部屋の空き巣対策は万全だろうか?「高層階だから、窓からの侵入はありえない!」なんてことも、実は言い切れないのだ。

「空き巣が配管をよじ登り、10階の部屋に侵入」なんて犯行も。高層階だからと安心せず、窓をがっちりガードする方法を考えてみよう。

警視庁の調べによると、2012年の都内における侵入窃盗の認知件数は7,970件。そのうち、空き巣の被害件数は3,473件と、全体の43.6%を占めている。侵入口は、「縁側やベランダ、居室などの窓」からの割合が70.2%。玄関ドアなどの出入口=29.7%と比較すると、明らかに窓からの侵入が多い。

「うちは高層階だから大丈夫!」なんて安心している場合ではない。侵入窃盗の場所別発生状況は、一戸建て住宅に続いて4階建て以上の住宅が2位となっており、全体の約10%を占めている。

マンションが空き巣に狙われやすいのはなぜか。実は1棟で数戸一度に侵入できる集合住宅は、空き巣犯にとって効率的が良いのだ。2012年には、大阪市の中高層マンションで窃盗事件が相次いで7件発生。犯人は軍手をはめて配管をよじ登り、ベランダから次々に部屋に侵入したという。しかも、「5階以上の部屋は、ベランダの無施錠が多い」と供述している。

窓から侵入する手口は、無施錠の部屋を狙うか、ガラスを突き破って解錠するかの2パターン。鍵をかけていても、ガラス破りであっさり開錠されるとなると、防ぎようがないのではないか……。と考えてしまうが、今回は賃貸住宅でも設置できる「二重鍵」の設置を提案したい。

二重鍵とは「ワンドアツーロック」とも呼ばれ、窓やドアに主錠以外の補助錠を取り付けること。単純に鍵を2つにすれば、犯人が解錠する時間も倍になる。侵入に時間がかかることを嫌う空き巣や泥棒には効果的なのだ。

窓用心(マグネット付)/Panasonic

画像提供/パナソニック エコソリューションズ社

窓を開けようとすると警報音が作動。約70デシベルの警報音が電源をオフにするまで鳴り続ける。また「警戒中」の表示も侵入者に効果的だ。約1500円前後で購入できる。

ウインドロック/ノムラテック

画像提供/ノムラテック

全国防犯協会連合会の推薦商品に選ばれている二重鍵。穴あけや加工、シール貼りは不要で、窓枠ごと外してくる侵入も阻止できる。900円~1000円と手頃な値段も◎

いずれの商品も1000円台で、大きな出費なしにセキュリティを上げることができるのが特徴だ。さまざまな手口で侵入を試みる空き巣や泥棒。「自分の部屋は大丈夫」とは思わずに、外出時の施錠+二重錠の導入で、空き巣対策を講じてみては?

(播磨谷拓巳/ノオト)

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