海外赴任の前にやることって?赴任先&準備で困らないためのアドバイスを経験者に聞いた

公開日:2018年8月28日

出国準備で一番大変なのは奥様だった!?

旅行気分で長期滞在できる?家族で暮らしながら外国の文化に触れられる?

華やかなイメージのある海外赴任。でも家族を伴っての海外赴任は、出国時や帰国時の手続き、引越しなどが想像以上に大変で国内での移転とはぜんぜん事情が違うみたい。果たして実際のところは? 経験者に話を聞いた。

プロフィール

名前:惣宇利 藍(そうりあい)さん
専業主婦
居住形態:ご夫婦、長女、次女の4人家族
住所:東京都

惣宇利さんとお子さん
昨年、ご主人と長女、赴任先で生まれた次女とともに帰国した惣宇利さん

惣宇利さんご一家がご主人の海外赴任でアメリカ・カリフォルニア州サンノゼに行っていたのは、2013年6月からの約3年半の期間。昨年4月に赴任を終え、日本に帰ってきたばかりだ。

サンノゼと言えば、シリコンバレーの首都と言われるIT企業の集中地帯であり、日本人も多いところ。大規模なショッピングモールがあるなど生活が便利で、アメリカの中では治安も良い地域と言われている。

編集部 見ず知らずの土地に家族で引っ越すのは、勇気がいりますよね。出発前はどんな準備をされましたか?

惣宇利さん 私たちが出国する4か月前に主人が先に現地に行き、家族を迎え入れる準備をしてくれました。当時、長女はまだ一歳になったばかりで、知らない土地で生活に必要な物が何もない場所に連れていくことは難しかったためです。

ですので、部屋探しなどは主人が担当。前任者などからの事前情報があったので、大きなトラブルはなかったようです。日本での本格的な荷造りは私が担当しました。

子どもが就学前だったので、その程度の準備で済みましたが、大きなお子さんのいる家庭では学校探し、部屋探しをしなければならないので、情報収集にもっと時間がかかるかもしれませんね。

長女の幼稚園での思い出のアイテムたち
長女は現地の幼稚園に通い、今でも英語が理解できるそう

編集部 うわっ、想像するだけでも気が滅入ります…。荷作りだけでなく手続きなどにも時間がかかりそうです。

惣宇利さん 会社から内辞があったのは、主人が出国する約4ヶ月前、私たちが出国する約8ヶ月前。余裕があるように思われるかもしれませんが、これが全然そんなことないんです!

パスポートやビザの発給には時間がかかりますし、住民票の転出届などもしければなりません。さらに、私の場合は自動車の運転免許を持っていなかったため、教習所に通って取得しにいく必要もありました。

アメリカは自動車社会なのでクルマがなければ買い物に行けず、子どもの送迎もできません。現地で免許を取得しても良かったのですが、アメリカには教習所がなくいきなり路上試験のため、英語が話せず、そもそも運転技術が身についていない私には不向きだったのです。私にとってはこれが一番大変だったかも。

木製のカッティングボード
帰国する際に赴任先の友人からプレゼントされたカッティングボード。日本語が通じる友人の存在は貴重だった

次のページでは、海外赴任経験者のあるある体験と帰国時に困ったことを紹介する。経験者ならではの情報は必見だ!

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