バーベキューでいつもの肉をワンランク上の味に焼くコツ

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バーベキューというと夏のイメージが強いが、ここ最近では気候の落ち着く秋のレジャーとしても定着しつつあるそう。そんなバーベキューの目玉といえば、やっぱり肉!

バーベキューで肉をおいしく焼くポイントの1つは、炭のレイアウトにあり!

バーベキューで肉をおいしく焼くポイントの1つは、炭のレイアウトにあり!

肉の良しあしがバーベキューの楽しさを左右するといっても過言ではない。そこで、いつもの肉をよりおいしくする焼き方のコツを、日本バーベキュー協会会長の下城民夫さんに教わった。

「肉は冷たい状態だと焼きムラができてしまうため、必ず室温に戻してから焼くことが大切です。また、焼きすぎて固くなってしまうと、せっかくの味が台無しですよね。肉をふっくらとジューシーに焼き上げるには、ちょっとしたコツを覚えるだけでできるようになりますよ」

「肉」とひと言でいっても、その種類はさまざま。代表的な牛、豚、鶏を例にすれば、牛肉は高い温度で表面をしっかりと焼き、中は少しレアなくらいがベスト。一方、豚肉と鶏肉は生焼けだと食中毒の原因になるので、低温でじっくりと中まで焼き上げることが肝心だ。でも、グリルの炭で一気に焼いていると、火加減が難しいのでは?

「グリルの中に炭を入れる時、全面に入れるのではなく左右どちらか半分だけに炭を入れるんです。この火加減の調整方法を『ツーゾーン・ファイヤー』と呼びます。こうすることで、炭アリの方は火力が強く、炭ナシの方は遠赤外線効果によって弱火でじっくり焼きあげることができます。なので、強火ゾーンで牛肉、弱火ゾーンで牛肉と鶏肉を焼きましょう」

下城さんによれば、肉を焼くときは焼き方だけでなく、その大きさにもこだわりたいとのこと。

「バーベキューはその場の雰囲気を楽しむのが一番。薄く切り分けられた肉ばかりだと、焼いて食べてと慌ただしいですよね。見た目でも楽しめるよう、ぜひ大き目の肉を用意しましょう。牛だったらステーキ肉、豚ならスペアリブ、鶏なら鶏ももと、丸ごと焼いてみんなで分け合うスタイルであれば、場が盛り上がるだけでなく、食事と会話をゆっくりと楽しめます。ただ、大きい肉は焼くのがちょっと大変です。たとえば、スペアリブならステンレスのボウルを準備してそれをかぶせて焼けば、オーブン効果で中まで火が通りやすくなります」

ちなみに、ステンレスのボウルは肉を調味料に漬け込んで柔らかくする際にも使えるので、そろえておくと重宝する。

子どもから大人まで誰もが楽しめるバーベキュー。肉の上手な焼き方を覚えたところで、家族や仲間を誘って澄み渡る青空の下で楽しんでみては?

(南澤悠佳/ノオト)

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