ベランダにキッチンが……!? 日本と中国の住宅事情の違い
「一度でいいから、海外で生活してみたい」と考えている人もなかにはいるのでは? しかし、いきなり右も左も分からない土地で生活するのは、怖すぎる……。
現実的なところで、アジア圏なら移住が可能かも? そこで今回は中国に長く在住し、建築事情に詳しいコミックエッセイスト・たかぎりょうこさんに、中国と日本の住宅事情の違いについて聞いてみた。
●男性が結婚する時に重要なのは、顔より持ち家?
中国都市部において、結婚を前提とした場合に第一条件となるのが持ち家。できれば、さらに車も欲しいところだとか。日本と異なり共産主義のため、土地から購入することはほとんどない。家が買えない場合にはローンを組む。一軒家もあるが、マンションを投資的要素も含めて用意するのが一般的。
●マンションは完成前の状態で販売
マンションの一室はスケルトンとよばれる、間仕切りのない状態で販売される。壁もコンクリートむきだしの状態。そこから自分で業者を探し、壁を作り色を塗ってもらい、徐々に部屋らしくしていく。子どもが育つなど、ライフスタイルの変化により壁をとっぱらって大きく改修することも。
●ベランダにキッチン!?
中華料理を作るため火力が強いガスコンロは、ベランダに設置。ルーフバルコニーがキッチンになっているパターンがある。これは昔ながらの中国マンション台所事情だが、未だに健在。しかし、都市部の新築マンションでは、室内でのシステムキッチンも広まりつつある。
●室内飼いできる小型犬が人気
15年ほど前から、中国ではペットブームが起こっている。初めはシーズーなどが多かったが、最近はトイプードル、チワワ、ミニチュアシュナウザーなど、室内で飼える高級なイメージのある小型犬が人気。
●子育ては国が応援
子どもはみんなで育てるものという思想が定着している中国。共働き世帯がほとんどであるため、祖父・祖母が積極的に育児参加する。さらに住宅地には多くの幼稚園があり、マンション内に設置されていることも多い。
男性にとっては少し厳しい印象がある、中国の住宅事情。しかし、マンション内に幼稚園があったりなどうれしいポイントもある。中国に住もうと考えていた人は参考にしてみて!
(小松田久美+ノオト)