お出かけ前の確認はマスト! 愛車のセルフチェック法

公開日:2015年3月19日

春の行楽シーズン。車で遠方に出かけるなら、出発前に愛車のセルフチェックをしておこう。

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愛車のセルフチェック

愛車の点検というと業者に頼む人も少なくないが、自分でできることは自分で取り組むのもカーライフの楽しみ方。そこで、専門知識がなくても簡単にできるセルフチェックの方法をいくつかご紹介しよう。

空気圧チェック

タイヤの空気圧は、高速道路を使って長距離を移動するなら必ず確認しておきたい点検のひとつ。空気圧が低下していると、乗り心地やハンドリングが悪くなるだけでなく、燃費にも影響するのだ。

そこで使いたいのが、カー用品店などで売られている「タイヤゲージ」。これさえあれば、自分でも空気圧を確認できる。

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手順は次の通りだ。

1. 適正空気圧を確認

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タイヤの適正空気圧は運転席側のドアを開けると、ボディ側にステッカーなどで表示されていることが多い。適正数値は車種ごとに異なるが、ノーマルタイヤを履いている筆者の車の場合、前後輪の適正空気圧は210kPa(キロパスカル)だ。

2. バルブキャップを外す

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タイヤには自転車のタイヤと同じように、空気を入れるためのバルブが付いている。バルブのキャップを取り外したら、タイヤゲージを押し込もう。プシュッと空気が出て、ゲージのメモリが跳ね上がるはずだ。

3. 測定する

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ここでは120kPaという数値が出た。適正が210kPaなので、空気圧が足りていないことが分かる。空気圧の補充は、ガソリンスタンドでも無料で行っているので、給油ついでに作業をお願いするのもいいだろう。

タイヤ溝チェック

タイヤの溝が減っているとスリップしやすく、雨の日の走行では特に危険だ。タイヤの溝は定規などでも測定できるが、カー用品店では「タイヤ摩耗計」という専用アイテムも販売している。

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この計測器の先端をタイヤの溝に押し当てることで、摩耗度を測定できる。

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0のメモリの位置が、青で表示された「安全」の範囲内であればOK。このほか、タイヤにひび割れなどがないかも合わせてチェックしておこう。

ウィンドウウォッシャー液の補充

知らず知らずのうちに残量がなくなっていることも多いウィンドウウォッシャー液。ガソリンスタンドなどでも有料で補充してくれるが、手軽にできるので自分で行えば工賃を抑えられるのでおすすめだ。

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手順は次の通り。

1. ボンネットを開ける

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ボンネットを開けるスイッチの位置は車種によって異なるが、概ね運転席の周辺にある。

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ボンネットを開けたら、エンジンルーム内にある支え棒をセットして、手を離してもボンネットが落ちてこないようにしよう。

2. ウォッシャー液を入れる

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ボンネット内には、ウォッシャー液を入れるタンクがある。何らかの表示があるので、見つけるのはそれほど難しくないはずだ。この車の場合、ウォッシャー液を入れるのは、「WASHER FLUID ONLY」と表示されているところ。アイコンも表示されているので分かりやすい。

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ふたを開けると、タンクの中に筒状の注ぎ口が重なるようにして入っている。この注ぎ口を持ち上げて、ウォッシャー液を少しずつ入れていく。

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タンクが固定されていて、ウォッシャー液がどこまで入ったか確認できない場合は、この注ぎ口を完全に抜き出して、先端部分の物差しを見てみよう。ウォッシャー液が入っている量は、物差しがどこまで濡れるかで確認できる。

ブレーキ&エンジンチェック

このほか、運転席でできる簡単なチェックもいくつかある。

1. エンジンチェック

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エンジンをかけてみて、異音がしないか、始動が悪くないかを確認。違和感を覚えたらすぐにディーラーや専門業者に相談しよう。安易に走り出すのは危険だ。

2. ブレーキチェック

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パーキングブレーキは、レバーを完全に戻した状態からゆっくりと引き上げ、チキチキチキといったノッチ音がして、完全にロックされるかどうかを確認する。

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フットブレーキは、エンジンを始動させた状態で、ペダルを強く踏み込み、踏み応えが柔らかすぎないか、床板との隙間が少なくなっていないかを確認しよう。

ちょっとしたメンテナンスの手間で、トラブルのリスクは減少する。車に乗る機会が多い方は、いざというときに備えて定期的なセルフチェックを心がけてみてはいかが?

(根岸達朗+ノオト)

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