こんにちは!駐車はアタマからが基本。なんか惜しいぜ、押居A太です。
おー、ケンイチ、久しぶりだね。はじめてのひとり暮らし、うまくやってる?
ボクの甥っ子、ケンイチは、田舎から出て来て間もないアパート暮らしの大学生。
何かあるたびに相談に乗ってあげているのです。
今日の相談は、新築住まいの友達に嫉妬してるっていう、いかにもケンイチらしい悩みです。
ケンイチ、そりゃ、なにかコトを始めようというときは、気分から一新したいもの。
大学生活もしかり。新しい靴、おろしたての服、初々しい気分でいざ出発。
…なんて理想ではあるけれど、懐具合と相談しないとな。
最初の一歩は颯爽と踏み出したものの、次の一歩が続かなければ意味がないぜ。
「さすがA太兄ちゃん。いいこと言うね。
確かに買ったばかりの靴ってピカピカ具合が恥ずかしくて歩きづらいよね」。
いや、そういう意味じゃないんだけどね…。
「でも、新築ってエアコンとか設備も新しくて、住み心地がよさそうなんだよね」。
なるほど、それは間違いじゃない。
となればケンイチ、築浅なんてどうよ。
「ちくあさ?」。そう、まっさらな新品じゃないけど、建って間もない築三年以内。
いわば“ほぼ新品”だ。設備重視の住みやすさが狙いなら、新築より多少は安いはず!
「つまりA太兄ちゃんの例えで言うと、最初の一歩二歩はとばして、三歩めあたりからのスタートだね。楽勝だよ」。
…分かりにくいから例えなくていいよ。
「ということはオレのアパートは築十年だから、すでに十歩リードじゃん。なーんだ、嫉妬して損したよ。
A太兄ちゃん、ありがとう」