野良犬が寄ってきやすい体質です。なんか惜しいぜ、押居A太です。
さつきさんは五月病。
つねに。「メランコリックかつアンニュイなのょ…」と本人は言うけれど。
ボクには分かる。
昔、ボクは実家で犬を飼ってました。 ボクらのアイドル、名前はポチ。
みんなに愛嬌を振りまき、うれしくなると牙をキラキラさせながら父にガブリ…。
押居家に生キズは絶えなかったけれど、家族の笑顔も絶えなかったはず。
まあだから、分かるんです。
さつきさんも実家のネコちゃんが恋しくてたまらないんだ、きっと。
「ようやく見つけたの。ネコと同居できるとこぉ」。 さつきさんが笑うとボクらはホッとする。
新しい同居人・名前はコテツ。
ネコの場合、壁を引っ掻いたり、トイレの始末など、しつけが大変だったりするけれど、実家でのペット経験があるさつきさんはその点、問題なし。
むしろ大家さんも安心して受け入れてくれたそう。
コテツは「年に数回、鳴くか鳴かないか」というおとなしさ。
それって、人間で言うと溜め込んじゃうタイプ?
「というより人間ができてる感じなのよねぇ」。
ふ~ん。
さつきさんは仕事で疲れて帰宅すると、コテツにじゃれる。
悩みがあるときは頭をなでながらコテツに相談する。「ゴロゴロロ~」…五、六?
翌日、五、六回目の挑戦で重要な仕事のアポが取れたらしい。「コテツが家にやってきてから、なんだかワタシ調子がいいのよ…」。
昔から招き猫などあるように、ネコは縁起のいいペットだ。仕事運を上げてくれるネコがいるとしたら…。
“コテツの部屋”一度でいいから、ボクをゲストで呼んでもらえませんか?