カステラの薄紙がキレイにはがせません。なんか惜しいぜ、押居A太です。
またはじまった。両隣の部屋から聞こえてくる物音。
片方からはギュルルン、ギュルルンと、そろそろ買い替え時期を迎えた洗濯機の音だ。
もう一方はドタタタッ。おそらく小さな子どもが遊んでいるのだろう。
不思議なもので、気にならないときは、まったく聞こえないのに、気がつくともうダメ。耳について離れない。
と、間もなく物音が止む。…シーンと静まり返って、どうにも居づらい空気。
洗濯機もついに寿命か?あんなに元気だった子どもたちは、どこに消えたの?
音がなければないで、余計な心配が頭をよぎる心配性なボク…。
いろんな人が住む集合住宅。それなりの覚悟はしていたけれど、もうちょっと気兼ねなくやりたいよね。
たとえば、角部屋ならどうだろう。
少なくともお隣は片側だけだから、ボクの気苦労や心配事も半減するハズだ。
ベランダと壁側、二方に窓があれば、日当りや風通しもいい。
それは、快適なだけでなく、ボクを一層、リラックスした気持ちにさせてくれるに違いない。
そんな気持ちを歌に乗せてもいい。
ギターの弾き語りに挑戦だ。実は今まで、近所迷惑が気になってできなかったけれど、やってみたかったんだよね。
もちろん、お隣さんには気を使うけれど、遠い方の部屋なら大丈夫。
角部屋ってイイな♪あんな夢こんな夢♪らららら~♪
ピンポーン。人が気持ちよく歌っているというのに呼び鈴だ。
あ、大家さん。えっボクの部屋から悲鳴らしき声が?、ご近所さんから連絡があった?
す、すみません…。