【医師監修】頭がふわふわしてぼーっとするのは「浮動性めまい」かも!?原因や主な症状を解説

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頭がぼーっとする…薬飲んで寝ていたら治る?

浮動性めまい1
頭がぼーっとするのは「浮動性めまい」のせい?

日常生活を送っている中で、「頭がぼーっとする」「ふわふわと浮いているような感じがする」といった症状に襲われたことはないだろうか。軽症だからと様子を見ている人も多いかもしれないが、これは「浮動性めまい」の可能性も考えられる。放置すると視覚の障害、脳梗塞などにいたることもある怖い病気だ。

そこで今回はこの浮動性めまいの原因と主な症状について、「医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック東京脳ドック」院長の伊藤たえ先生監修のもと解説していく。

菅原クリニック 東京脳ドック 院長 伊藤たえ先生
伊藤たえ先生(日本脳神経外科専門医、 日本脳卒中学会専門医)

医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック東京脳ドック院長。
2004年3月に浜松医科大学医学部卒業後、同院での初期研修を実施し2006年4月に浜松医科大学脳神経外科入局。河北総合病院(脳神経外科)、山田記念病院(脳神経外科)、菅原脳神経外科クリニックを経て2019年10月より現職。
https://tokyo-noudock.jp/

ふわふわと浮いた感じがしたり、頭がぼーっとすると不安になると思います。きちんと原因を見極め対応すると、たいていは改善しますので、放置せずに診察を受けましょう

頭がぼーっとするのは「浮動性めまい」かも

そもそもめまい」とは、自分や周囲のものが動いていないのにもかかわらず、まるで動いているように感じる異常な感覚・状態になる症状のことを指す。

たとえば、「世界が回っているように感じる」「上下左右に揺れているように感じる」「雲の上にいるように感じる」など、さまざまな感じ方や種類がある。

そんなめまいの中でも、頭がぼーっとする、ふわふわと浮いたような感じがするのであれば「浮動性めまい」かもしれない。

なお、めまいは耳や脳、心臓の不調、頚椎の変形、動脈硬化、ストレス、寝不足、時には毛染めなどさまざまな原因が影響して生じる症状だ。思わぬ病気が隠れていたり、めまいが起きた結果転倒し、他の怪我につながったりとリスクもある。早めに専門医を受診しよう。

頭がぼーっとする「浮動性めまい」の原因

浮動性めまいはどのようなことが原因で起こるのだろうか。ここからは、浮動性めまいが起こる原因について解説していく。

浮動性めまいの原因①:自律神経のバランスが崩れている

浮動性めまいの原因のひとつとして、「自律神経失調症」が挙げられる。自律神経失調症とは、ストレスなどで自律神経のバランスが崩れることで、身体のさまざまな箇所に不調が現れる症状のことを指す。

自律神経失調症が原因の場合に現れる症状

自律神経失調症が原因で浮動性めまいが起こると、頭がぼーっとする以外にも以下のような症状が現れる。

  • 耳鳴りや喉が詰まる感じがする
  • 頭痛、頭が重く感じる
  • 動悸や息苦しさを感じる
  • 胸の痛みを感じる
  • いつも疲れている
  • 肩こりや手足のしびれを感じる
  • 冷え、汗をかく
  • 頻尿や下痢、便秘になる
  • よく眠れない
  • ほてりを感じる
  • イライラ、憂鬱、不安を感じネガティブ思考に陥る

自律神経失調症が原因で「浮動性めまい」が起こりやすい人の特徴

自律神経失調症によって浮動性めまいになりやすい人の特徴は以下のとおり。自分が当てはまるのかをチェックしてみてほしい。

  • ストレスによって体調に影響が出やすい
  • 疲れが溜まっている
  • 更年期障害などで女性ホルモンの乱れがある
  • 真面目で責任感が強い
  • 自分を取り巻く環境に変化があった

自律神経失調症が原因の場合は何科を受診するべきか

頭がぼーっとする浮動性めまいの原因や症状が自律神経失調症によるものであれば、医師の診察を受けてほしい。しかし、症状によってかかる病院はそれぞれ変わり、主にめまいが気になる場合は耳鼻咽喉科を受診する必要がある。

また、めまい以外にも動悸や息切れが強く感じられるようであれば循環器内科、精神的な不調が気になる場合は心療内科を受診しよう。

浮動性めまいの原因②:ストレス

過度なストレスによって引き起こされる緊張型頭痛も浮動性めまいの原因として挙げられる。筋肉のハリや凝りによって血流が悪くなることが原因だ。頭がぼーっとするだけでなく頭や目の痛み、肩や首のコリを感じることがある。

緊張型頭痛が原因の場合に現れる症状

では、緊張型頭痛が原因で生じるめまいの場合、めまいのほかにどのような症状が現れるのだろうか。

  • 目の奥に痛みを感じる
  • 首や肩の痛みやコリ
  • だるさなどの倦怠感
  • 顎関節症

緊張型頭痛が原因で「浮動性めまい」が起こりやすい人の特徴

浮動性めまいを引き起こすこともある緊張性頭痛は、10~50代の女性に多いといわれている。しかし、年齢や性別にかかわらず、以下のような人も注意が必要だ。

  • 大きなストレスを感じている
  • 運動不足
  • 普段の姿勢が悪い
  • 枕が合わず高すぎる

緊張型頭痛が原因の場合は何科を受診するべきか

浮動性めまいの原因として緊張型頭痛を疑う場合は、脳神経内科の受診をおすすめする。

浮動性めまいの原因③:脳に必要な血液量が供給できていない

椎骨脳底動脈循環不全も浮動性めまいの原因となる。これは、首の後ろの椎骨動脈が加齢によって狭くなることで脳へ必要な血液が供給できなくなり、脳が貧血状態になる症状のこと。首を回したときや身体を動かした際に、ふわふわとしためまいを感じる場合は椎骨脳底動脈循環不全が原因の場合もある。

椎骨脳底動脈循環不全が原因の場合に現れる症状

椎骨脳底動脈循環不全が原因で生じるめまいの場合、めまいのほかに以下のような症状が現れる。

  • 意識が遠のく、目がかすむなどの意識や視覚の障害
  • 吐き気や嘔吐
  • 手や腕のしびれや麻痺
  • 立ちくらみ
  • 脱力感

椎骨脳底動脈循環不全が原因で「浮動性めまい」が起こりやすい人の特徴

加齢による現象のひとつといわれている椎骨脳底動脈循環不全は、50代以降の人に多く見られる。また、以下のような人もかかりやすいといわれている。

  • 頚椎が変形している場合や、もともと椎骨動脈が細い人
  • 日常的に姿勢が悪い
  • 脂質異常症や動脈硬化が見られる人
  • 椎骨動脈解離
  • 高血圧

椎骨脳底動脈循環不全が原因の場合は何科を受診するべきか

浮動性めまいの原因として椎骨脳底動脈循環不全を疑う場合は、脳神経外科に通うことをおすすめする。

頭がぼーっとする「浮動性めまい」かなと思ったら

浮動性めまいに限らず、日常生活の中でめまいを感じたら、まずは安静にすることが大切だ。どのようなめまいでも、立っていると転倒する危険性があるので、座るか横になって頭を低くする必要がある。また、脱水していることも考えられるので、適切に水分を摂取することも必要だ。

めまいが起きたとき、目や耳から入る刺激を減らすことで症状が改善することもある。しかし単なるめまいではなく「浮動性めまい」のおそれもあり、原因によって異なる症状が現れることも少なくはない。

めまいがしたときは内科耳鼻咽喉科脳神経外科を受診し、具体的な症状や自分の状態を医師に説明してみよう。医師の指示に従い、考えられる原因を探していく中で別の科・病院での治療がベストだと診断されれば、紹介状を書いてもらい、あらためて受診することになる。

また、総合病院などでは、「めまい外来」を設置していることも多い。そのような病院が近くにない場合で、頭がぼーっとする、ふわふわするなどの症状が現れたときはかかりつけ医や内科、耳鼻咽喉科、脳神経外科の受診をおすすめする。

浮動性めまい2
めまいがしたらまずは安静に!

頭がぼーっとする浮動性めまいが起きたら早期受診がおすすめ!

グラグラするようなめまいと違い、頭がぼーっとする、ふわふわとした感じになる浮動性めまいは、そこまで強烈な印象がないため「少し様子を見よう」と放置してしまうことも多い。

しかし、単なるめまいではなく脳梗塞や小脳出血の病気が隠れていることもある。浮動性めまいが頻繁に起きるような場合には、内科や耳鼻咽喉科、脳神経外科などを早期に受診することを検討してほしい。

めまいが続くようでしたら、ご自身で判断せずに、医療機関を受診されることをおすすめします。ストレスや肩こり、首こり、姿勢の問題など、日常生活を見直すことで、めまいが改善することも多いです

伊藤先生、ありがとうございました!

菅原クリニック 東京脳ドック 院長 伊藤たえ先生
伊藤たえ先生(日本脳神経外科専門医、 日本脳卒中学会専門医)

医療法人社団赤坂パークビル脳神経外科 菅原クリニック東京脳ドック院長。
2004年3月に浜松医科大学医学部卒業後、同院での初期研修を実施し2006年4月に浜松医科大学脳神経外科入局。河北総合病院(脳神経外科)、山田記念病院(脳神経外科)、菅原脳神経外科クリニックを経て2019年10月より現職。
https://tokyo-noudock.jp/

※記事内で紹介する対処は効果があることを保証するものではありません。
※状況に応じて医師の診断を受けてください。

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