2019年も気づけば年の瀬。年末といえば大掃除、仕事納めなどやることが山積みであるが、忘れてはならないものがもうひとつ。年末が期限となる「ふるさと納税」だ。
サラリーマンでも簡単にできることで、近年ますます耳にするようになったこの「ふるさと納税」。「こんなにお肉が届いてお得!」「高いフルーツがもらえる!」といった実体験の声も、みなさんの周りでは増えてきているのではないだろうか。
とはいえ「納税」と言われるとどうしても身構えてしまい、手続きが面倒そうだな……と足が遠のく方も多いはず。そもそも、一人暮らしや二人暮らしでは返礼品をもらったところで食べ切れないかも……といった心配も。
今回はそんな一見難しそうな「ふるさと納税」をもっとわかりやすく身近に感じるために、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」運営のトラストバンク・田中さんに、とことんお話を伺った。
少々長い記事にはなるが、最後まで読めば「ふるさと納税」の全貌が理解できると思われる。一緒に「ふるさと納税」の仕組みを知って、早速今年のうちお得に生活しよう!
本日はよろしくお願いします!
まずはじめに、「ふるさと納税」とは、一体どんな制度なのでしょうか。納税をすれば、美味しいものがもらえる…んですよね? すみません、ほとんど何も分かっておらず…。
いえいえ、大丈夫ですよ。そうですね、「ふるさと納税」の魅力はいくつかあるのですが、今おっしゃっていたように“地域に寄附をすると“地域の特産品がもらえる”という魅力が世の中に一番認知されていますね。
よかった、合っていて…。でもそんな素晴らしい制度、どうして始まることになったのでしょう。
はい。「ふるさと納税」は都心と地方における税収の格差を埋めるために2008年に始まりました。
地方で生まれ育った方が、大人になり都心へ働きに出て都心で税金を納めると、どうしても都心部では税収が増え、地方では税収が減ってしまいます。「ふるさと納税」は、そうした格差を均すため、納めている税金の一部を地域へ還元できるようにと設立されました。
なるほど、そういう経緯があったのですね。とはいえ、生まれた故郷に必ずしも寄附をする必要はないのでしょうか?
「ふるさと納税」は自分の出身地にかかわらず、自分が応援したい地域、好きな地域に「寄附」をすることができるんです。都心で生まれた方もいらっしゃいますし、転勤をされる方もいらっしゃるわけで、「ふるさと」の定義ってなかなか難しいですからね。
ほうほう。そういえば先ほどから気になっていたのですが、「納税」とされているのに、実際は「寄附」なのでしょうか?
はい。実質は自治体への「寄附」になります。なので、制度上はもともと返礼品はなくても良いものなのですが、「せっかく寄附してもらったから、地域のことを少しでも知ってもらいたい」ということで、地域の方々から寄附に対する「感謝の気持ち」として、地域の特産品などをいただけるようになりました。
そういうことなんですか。寄附と聞くと、少しハードルが下がってきました。そういえば「ふるさと納税」をすると、返礼品がもらえることに加え、“得をする”とも聞いたことがあるのですが、ここも詳しく聞いてもいいですか?
もちろんです!これから説明いたしますね。
これから説明いただく内容は保存版です!
次のページでは、「ふるさと納税」のお得なポイントをご紹介!