【映画ロケットマン公開記念】音楽をテーマにしたおすすめの映画まとめ
近年の話題作から隠れた名作まで、ライブシーンが印象的な映画をチェック!
昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒット、そして今公開中のエルトン・ジョンの生涯を描いた『ロケットマン』をはじめ、近年盛り上がりをみせている“音楽映画”。
今回は特にロックをはじめとした劇中音楽や、演奏シーンが印象的な作品をご紹介。観ていると思わずライブ会場にいるような気分になれるかも!?
音楽をテーマにしたおすすめ映画1.『ボヘミアン・ラプソディ』
まずはやはりこの作品から。伝説のバンド・クイーンの感動の物語であり、日本での累計興行収入は100億円を突破。第91回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、主演男優賞、編集賞、録音賞、音響編集賞の最多4冠を獲得したのも記憶に新しい。
物語は1970年のロンドンから始まる。ライブ・ハウスに通っていた若者フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ギタリストのブライアン・メイ(グウィム・リー)とドラマーのロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)が組んでいたバンドのボーカルが脱退したと知り、自らを売り込む。二人はフレディの歌声に心を奪われ共にバンド活動を始め、1年後にベーシストのジョン・ディーコン(ジョゼフ・マゼロ)が加入。バンドは数々のヒット曲をリリースし、フレディは“史上最高のエンターテイナー”とまで称されるようになる。しかし、次第にフレディはメンバーと対立し、孤独を深めていく……。
この作品の見所はなんと言っても、物語のクライマックスであるチャリティーイベント「ライブエイド」での演奏シーンだろう。実際のライブエイドの映像を再現したかのような迫力もさることながら、この場面に至るためにこの映画はバンドの始まりから絶頂期、そして確執などを丁寧に描いていく。だからこそフレディが孤独と葛藤を乗り越え、ライブエイドで歌い上げるシーンがとにかく胸に迫るのだ。
もちろん、映画全編にわたってクイーン楽曲がふんだんに使われ、その魅力もまた十二分に味わえる作品。まだ未見の人にこそぜひ、体験してほしい。
音楽をテーマにしたおすすめ映画2.『ロック・オブ・エイジズ』
2012年に製作されたアメリカ映画。もともとはブロードウェイで人気を博したミュージカルの映画化であり、監督は『ヘアスプレー』のアダム・シャンクマン。トム・クルーズが落ちぶれたミュージシャンを演じたことでも話題となった。
舞台は1987年のハリウッド。ライブハウスで働きながらシンガーを目指すドリュー(ディエゴ・ボネータ)と、シンガーになるため田舎から出てきたシェリー(ジュリアン・ハフ)は、いつしか惹かれ合うように。ある日彼らは「ロックの神」と呼ばれながらも落ちぶれてしまったステイシー(トム・クルーズ)と出会う。ひょんなことからステイシーとシェリーが関係を持ったと勘違いするドリューは、シェリーとケンカ別れをしてしまい……という物語だ。
この映画の最大の特徴は、既存のロックの名曲を使ったミュージカルであるということ。ガンズ・アンド・ローゼズの『Paradise City』、デヴィッド・リー・ロスの『Just Like Paradise』、エクストリームの『More Than Words』、ボン・ジョヴィの『Wanted Dead Or Alive』……こういった既存の曲を使ったミュージカルを“マンマ・ミーアスタイル”というが、そのスタイルのミュージカル作品の中でも80〜90年代ロックが好きな人にはたまらない選曲!
またそれを歌うのがアレック・ボールドウィンやキャサリン・ゼタ・ジョーンズといった芸達者たちであり、そしてなによりもそれまでの彼のパブリックイメージを壊すようなクズ男っぷりを見せているトム・クルーズというのが……。青春のほろ苦さを感じさせるラストといい、音楽好きにはいろいろな意味で楽しめる作品だ。
音楽をテーマにしたおすすめ映画3.『ブルース・ブラザーズ』
最後は、音楽映画の金字塔とも言える名作をご紹介。1980年に製作されたこの作品、監督はのちにマイケル・ジャクソンのMV『スリラー』の監督をつとめ、数々の映画をヒットさせたジョン・ランディスだ。
強盗を働き、3年の刑期を終えたジェイク(ジョン・ベルーシ)を弟のエルウッド(ダン・エイクロイド)が迎えに来た。兄弟はかつて育ててくれた孤児院に出所の挨拶に行くが、孤児院が5,000ドルの固定資産税を払えないため立ち退きの瀬戸際にあることを知る。何とか孤児院を救いたい2人は、昔のバンド仲間を集めて音楽で金を稼ぎ、孤児院を救うことにする……。
この映画を初めて観た人は必ず、さまざまな場所でアイコンと化している「黒スーツに黒ネクタイに帽子、サングラスの2人組」というものの元ネタがこの映画であることに気づくはずだ。そしてそれは公開から39年を経てなお、この映画の魅力が色褪せず、今の時代においても評価されているということ。そして観始めると今度は、ゲストで出てくるそうそうたるミュージシャンたちに驚かされるはず。
2人に“神の啓示”を与える牧師はジェームス・ブラウン。楽器屋の店主はレイ・チャールズ。バンドメンバーの妻で、バンドに出戻ろうとする夫を罵るのは昨年惜しくも亡くなった“ソウルの女王”アレサ・フランクリン……そんなレジェンド級のミュージシャンらが歌い、ジェイク&エルウッドが軽やかに踊るミュージカルシーン、そしてライブシーンのなんと楽しいことよ!
ハチャメチャでときにブラックユーモアも交えたストーリー展開にドキドキし、最後の『監獄ロック』のシーンではちょっぴり切なくも爽快な気分になる(なぜこの曲かは、観てのお楽しみ)。楽しく観つつも、“映画史の基礎”として押さえておきたい作品だ。
迫力のライブシーンを、映画で何度でも楽しもう!
自宅で音楽映画を観る時のメリットの1つは、好きな曲やライブシーンを何度でも繰り返しPVのように楽しめること。
本当のライブシーンさながらの迫力があるこれらの映画だと、その醍醐味もひとしおだ。お気に入りの曲を、思う存分楽しんでみよう。
文=川口 有紀
ライター、編集者。演劇雑誌の編集部員を経てフリーに。現在は主に演劇、映画、芸能、サブカルチャーの分野で取材・執筆活動中
※この記事内の情報は2019年8月26日の情報です。
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