モノトーンな部屋で一人暮らし。マイさんに聞くスタイリッシュなコーディネートのコツ

公開日:2019年8月1日

徹底的にカラーを統一した空間づくりで至福の一人暮らしを実現

モノトーンインテリアの一人暮らし部屋

モノトーンインテリアでまとめたおしゃれ部屋を訪問!

グレーや黒のグラデーションでまとめた美しい部屋。スタイリッシュで生活感のない一人暮らしを実現させているマイさんは、日々どんなことに気をつけて、この雰囲気をキープしているのだろうか。

今回はマイさんに一人暮らしはもちろん、家族がいて片付かない悩みを持つすべての人に向けて、おしゃれな部屋作りのコツを聞いた!

プロフィール

名前:マイさん
職業:会社員
年齢:27歳
instagram:@mairoom203

ルームデータ

居住地:東京都
居住人数:1人
間取り:1K(7帖)
家賃:79,000円(共益費込み)
築年数:築14年

色やトーンは徹底的にこだわる!例外を作らずにカラーを統一

転職を機に東京での一人暮らしを始めたマイさんは、3人姉妹の長女。実家では3姉妹が同じ部屋に暮らし、理想の部屋作りは長年の夢だったという。

部屋探しの条件は「家賃」「駅近」「職場までの距離」だったが、この部屋を見てひと目で気に入ったという。決め手の一つは「正方形の間取り」。空きがなかったため、しばらく待って引っ越すほど惚れ込んだ。

「よくある細長いタイプは嫌だったので…ワイドもあって真四角に近いこの部屋は使い勝手のよさを感じました」(マイさん)

夢の一人暮らしを叶え、最初に取り組んだのは自分好みの部屋づくり。大人っぽい雰囲気にしようとモノトーンに統一することを決めたという。

「白と黒だけにすると男性っぽくなってしまいますが、グレーだと女性らしいやわらかさも出せる。そう思ってIKEAに家具を見に行ったら、このソファに出会ってしまって…」とマイさん。

部屋のカラーを決めた中心家具の一人掛けソファ

部屋のカラーを決めた中心家具・一人掛けソファがこれ

一目惚れの相手は、部屋の中心に鎮座する存在感のある一人掛けソファ。当初は二人掛けソファと迷っていたが、「この部屋に二人掛けを置いたら、動かせなくなって模様替えもできない。どうせ普段は一人だから…」と思い切って購入を決意。主役のグレーを決めたら、あとはこれを基準に色味を合わせ、自然にグレー中心の部屋になっていったという。

「統一感のある部屋づくりのコツは、徹底して色を揃えること。一つくらいいいか…と例外を認めると、途端にガタガタし始めます。欲しい家具や雑貨があっても、グレー展開がなければ絶対に買わない。それくらいの覚悟と自制心で買い物するのがポイントです」ときっぱり語った。

モノトーンインテリアの一人暮らし部屋

この美しい統一感は強固な覚悟と自制心から生まれる

ショッピングにもコツがある! 部屋を美しくまとめる買い物術

もともと一番好きな色がグレーだったこともあり、「かわいい」「ほしい」と思うのはグレーのものばかり。だから部屋の色を限定することに、さほどストレスは感じない。「好きな色」をテーマカラーにすれば、無理なく統一感を持たせられるという。

マイさんのお気に入りのショップは、IKEAやZARA HOME、そしてデンマークの家具などを揃える青山のHAY。最近発表されたFrancfrancの新ブランド「モダンワークス」にはちょっぴり上質な家具や雑貨があり、レパートリーに加えた。

トーンやテイストを揃えるなら、「ここに行けばOK」と思える信頼できる御用達ショップを作っておくこと。すると大きく外すことなく、テイスト違いの雑貨などを衝動買いしてしまうミスも防げる。

「大きな家具を買う時は入念にじっくり・ゆっくり調べてから」が鉄則。その代わり、雑貨や布ものなどはぶらりと散歩がてらのショッピングで衝動買いすることもあるという。

モノトーンインテリアの一人暮らし部屋

リネン類はZARA HOMEのものが多い

DIYはStep by Stepで進めるのが失敗しないコツ!

住み始めて3ヶ月ほど経った頃、東側の壁をグレーにしたい衝動に駆られ、恵比寿のおしゃれな壁紙専門店へ出向いた。

最初は出っ張っている中央部分のみをグレーに張り替え、アクセントとして楽しんでいたが、「やっぱり全面をグレーにしたい!」と追加で壁紙を購入し東側の壁は全てグレーに張り替えた。結果、ラグジュアリーな雰囲気が出て部屋全体がまとまったという。

「二度手間だったように思いますが、壁のように大きな割合を占める部分は、部屋全体の雰囲気に影響があるので慎重に進めるのがいいと思います。つい思い切って一気にやりたくなりますが、想像と違う仕上がりになることもあるので、少しずつstep by stepで進めるのが失敗しないコツです」(マイさん)

モノトーンインテリアの一人暮らし部屋

壁の色を替えたことで部屋の印象もガラリと変わった

高級感のある大理石風にアレンジしたスイッチカバー

スイッチカバーも高級感のある大理石風にアレンジ

スタイリッシュ暮らしの秘策は、懐の深い大型ウォークインクローゼット!

実はもう一つ、マイさんがこの部屋に決めたポイントがある。それは単身用アパートには珍しい「大型のウォークインクローゼット」の存在だ。パッと見たところは普通の戸棚のようだが、開くと奥まで歩いて入れる大型のクローゼットになっている。

「生活感が出るようなものは、全てここに入っています。私の部屋に生活感がなくスッキリ見えるのは、このクローゼットによる部分が大きい」と話すマイさん。

実はインテリア関係の資格を持つマイさんは、個人的に現在建築の勉強もしている。休日や夜の時間を使って、建築模型や立体作品など場所を取る課題も制作し、そのための道具類も多い。それらをしまい込む場所も必要だが、ここでも前出のクローゼットが活躍する。

しかしいつまでも懐の深さに甘えてばかりもいられない。この部屋に引越してきて約9ヶ月。全シーズンの洋服が揃い、そろそろクローゼットにも荷物が詰まってきたと日々感じている。

「洋服が増えたかどうかはハンガーの数で把握しています。ハンガーが足りなくなってきたら処分するか、妹にあげるか…末期症状になる前に整理しないといけませんね」と、モノは部屋に溢れさせない、クローゼット内に絶対に収めて快適な部屋をキープする覚悟が伺える。

インテリアのように飾れた建築の本

建築の本は装丁も美しいのでインテリアも邪魔しない。奥に見えているのがクローゼットの扉

「北欧っぽさ」を演出するのではなく、本物を見て真似る

部屋作りで参考にしているサイトや人物などを聞くと、「インスタも見るし雑誌も読みますが、参考にしているのは現在北欧に住んでいる人たちの部屋。部屋作りの参考している時に“いいな”と思う部屋は、全てスカンジナビアンのインテリアだった」という。

「日本で北欧というと木を使ったナチュラルなイメージが中心。でも実際に北欧で暮らす人たちのインテリアは、この部屋のような雰囲気が多いんです。なので私は“北欧っぽさ”とか“おしゃれなインテリア”というよりも、本物の北欧暮らしをしている人たちの部屋をダイレクトに真似するようにしています」とぶれない。

グレーの壁に映えるコンソールテーブルも、イメージに近いものを何ヶ月も探し続けてやっと見つけた。「北欧の家には必ずあるものだから」と、一人暮らしの部屋でも諦めず忠実にトレースし、季節のディスプレイなどを施して楽しんでいる。

安直に流されない孤高の美意識、そして北欧のリアルな暮らしや真剣に真似する意思の強さ。これらの芯の通った思いが、マイさんの美しい暮らしを支えている。

ちなみに、写真の美しさに定評があるマイさんのインスタだが、全て一眼レフで撮影したもの。「スマホでも撮りますが、レンズの違いが写真の仕上がりに歴然と出てしまう」とこだわりを見せる。各地の建築を訪ね歩きながら、撮影旅行をするのも好きだという。

「建築・写真・旅・モノトーンの部屋・本物志向」とマイさん周辺の要素を並べると、その柔らかな物腰とは裏腹な、かなり「男前な人物像」が浮かび上がってきた。「好きなことにグッと入り込む性格」だからこそ実現した、完成度の高い部屋なのかもしれない。

自分で撮影した写真を飾ったりしているコンソールテーブル

コンソールテーブルが一番お気に入りの場所。自分で撮影した写真を飾ることもある

自作した幾何学立体のインテリア

自作した幾何学立体もインテリアのアクセントに

生活感のない部屋をキープする5つのルール

こう見えて、「平日は散らかってしまうこともある」というマイさんの部屋。それでも努力と精神力でリカバリーしながら、自分の城を美しくキープしている。そのコツとポイントをアドバイスしてもらおう。

ルール1.何気なくモノを置かない

最も基本的なアドバイス。例えば雑誌をテーブルに置きっ放しにしておけば、その上に郵便物やDMが重なる。届いたダンボールを部屋の隅に置けば、その上に買い物したモノを置きたくなるという風に、「無意識な放置」が一番の敵。

ルール2.収納家具は買わない

収納できる場所があれば、そこにモノを入れてしまう。逆に収納できなければ買わないので、部屋に置く収納家具は買わない。

ルール3.しまう場所を決めてから買う

モノは安易に買わない。そして買う時はしまう場所を決めてから買う。しまう場所がなければ、居場所を用意してから買う。

ルール4.生活感の出るモノは見せない

できれば大きな収納を用意して、洋服や日用品などはそこに引き受けてもらう。見せる収納は達人の技。初心者は「なかったことにする」のが最短ルート。

ルール5.片付ける日を設ける

どんなに気を張っても、生活をしていれば散らかる。それを毎回、丁寧にリカバリーすることが重要。週末の1日、月末の3日間など片付ける日を決めて美しい部屋をキープする。

モノトーンインテリアの一人暮らし部屋

マイさんのアドバイスを参考に生活感のない部屋を目指そう!

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文=元井朋子
写真=編集部

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