がんばりすぎたあなたへの処方箋!人生に迷った時に読みたい本
道を極めた先達の言葉で、心のモヤモヤが消えていきそう
仕事は忙しく、人間関係も複雑で、ゆっくり考える時間もない。誰もがちょっとしたきっかけで、行き先を見失うことがあるような、そんなストレス社会に私たちは生きている。どん底だと思ってしまうような瞬間でも、考え方を変えれば光が見えてくることがあるだろう。
今回は、人生の岐路に立たされた時に、心の支えとなってくれるような本をセレクトした。
人生に迷った時に読みたい本1.『一切なりゆき 樹木希林のことば』樹木希林
2018年9月に75 歳で永眠した樹木希林の言葉を集めたベストセラー。内田裕也との別居婚や、脇役に徹した女優業、がんとなっても抗がん剤治療を選ばなかったことなど、独自の哲学を貫いた人生には、死後もますます賞賛の声が集まっている。
この本には、樹木希林ならではの、楽しいことも辛いことも受け入れて生きていくという言葉とともに、当時の写真やエピソードが添えられ、山あり谷ありの人生をていねいに描いている。
娘の也哉子が弔辞で読んだ言葉「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」の通りに、自分の人生をまっとうとした姿には、「これでいいんだ」というエールをもらえるはず。
飄々と生きた大女優の名言は、老若男女問わず、心に響くこと間違いなし!
人生に迷った時に読みたい本2.『考えない練習』小池龍之介
住職や修行のかたわら、寺とカフェの機能を備えた「iede cafe」やウェブサイトを立ち上げ、現代的なアプローチで仏教ならではの視点を伝える小池龍之介氏の著作の中でも、人気の高い一冊。
仏教や哲学って難しそうだし……と敬遠している人でも、興味を持てるように非常にわかりやすく、イライラや不安をなくす方法についてじっくりとしたためられている。
「話す」、「聞く」、「見る」「書く/読む」……といったキーワードで綴られるコラムは、余分な雑音に耳を塞ぎ、自分の内側に向かい合いながら、物質的ではない幸福とは何か、と考えさせてくれるきっかけになるだろう。またコラムの随所に仏教の教えが組み込んであり、時代を超えて伝わる智恵は、心にズシンと響くはず。
毎日の習慣や考え方を少しずつ変えたい、もっと肩の力を抜いて楽になりたい、そんな時にページを開くと、自分の殻から脱出できそうだ。
人生に迷った時に読みたい本3.『孤独を生きる言葉』松浦弥太郎
旅や文学、暮らしについてのエッセイで知られる松浦弥太郎の孤独を生きるための150の言葉が描かれた一冊。
自分らしく生きるということは、つまり孤独に生きるということ。そんな孤独を寂しさと思わず、孤独そのものを友だちのような存在として受け入れるための名言が連なっている。
「プライドとはお守り」、「自分を好きになれないと、人を好きになれません」、「自分はいつも幸せと考える」など、道なき道を自分らしく歩んできた松浦弥太郎だからこその達観した言葉から、自然と生きる力が湧いてくる。
何か目標に向かって頑張りたいけれどやる気が出ない、先に進みたいけれど、勇気が足りない……といった、もう少し自分がポジティブになりたい時に読むと、背筋がまっすぐ伸びてしまうような内容だ。
また、1ページに1つの言葉とエッセイが綴ってあり、どの部分から読むこともできるので、眠る前に思いつきで開いたページを1ページだけという風に読んでも面白いかもしれない。
本を読んで心の休息をとろう
仕事や人間関係だけでなく、病や事故に遭遇するなど、思った通りにいかないのが人生というもの。つまずいてしまった時に、心を支えてくれるような本の存在があると、悩みがふっと軽くなるだろう。お守りのように本棚に置いて、これから生きるためのヒントを見つけてみてはいかがだろうか。
文=ナガソクミコ
ライター。2016年に旭川市にUターンし、旭川を拠点に、地方から文化を発信すべく、ゆるーく活動中。 好きなものは、音楽とチョコレート。
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