リノベーション賃貸のメリット・デメリットとは?選ぶ際のポイントも解説

公開日:2019年2月6日

リノベーション賃貸を選ぶ際のポイント

注意しなければならないデメリットがある一方、リノベーション賃貸は内装面・家賃面でのメリットが多い。住んでから「失敗した」と後悔がないように、選ぶときは以下のポイントを確認しておこう。

  • 1981年6月以降築、または耐震工事済の物件を選ぶ
  • 水回りの設備状態を確認する
  • 防音性を確認する
  • 修繕履歴を確認する
  • 事故物件ではないか確認する

上記5点について、詳しく解説していく。

耐震基準は「1981年6月以降」がひとつの基準

まず、先述のように「1981年6月以降」に竣工の物件であれば、現在と同じ耐震基準で建てられている。ひとまず安全といえよう。

ただし、1981年以前に建てられた物件でも、しっかり耐震補強工事が行われている物件もある。物件情報の備考欄に「耐震工事済」などの文言を表示している物件も多い。耐震工事が済んでいるかどうかや、建物構造については不動産会社の担当者へ問い合わせてみよう

内見時に水回りの設備をチェックする

蛇口から出る水
事前チェックが大事

たしかにリノベーション物件は古い物件が多いが、キッチン、お風呂などがメンテナンスされている物件であればデメリットを回避できるだろう。内見の段階で、事前に下記の項目を確認することでトラブルを回避することができる。

水回りのチェックポイント

  • 洗面台の排水管周りに湿気が溜まってないか、カビが生えていないか
  • シャワーや蛇口の水の流量
  • 浴室タイルにカビはないか
  • トイレの水の流れ具合、給水管の水漏れがないか

内見時に防音性をチェックする

快適な生活のために、防音性のチェックも欠かせない工程のひとつ。多くの世帯が同じ建物内で暮らす集合住宅では、生活音や騒音に悩まされることも多いものだが、防音性の高い賃貸であればそのようなリスクを軽減できる。

防音性のチェックポイント

騒音は、実際に足を運んでみないとわからないことも多い。内見に訪れる際は、できれば休日の日中などほかの住人が在宅している可能性が高い時間帯を選び、どの程度生活音が聞こえるか確認してみよう。

また、下記のポイントもあわせてチェックしよう。

  • 壁の素材をチェック:壁をノックするように中央をたたく
  • 建物の構造を確認する:鉄筋コンクリート造の物件がおすすめ
  • 窓の防音性を確認する:二重サッシや防音ガラスがベスト
  • 窓の厚さを確認する:3mm以下でないことを確認
  • 窓のサッシ:窓がスムーズに動き、閉めたときにぴったり閉まる感覚
  • 玄関ドアの防音性

修繕履歴を確認する

修繕履歴とは、外装の塗り替えやシロアリ駆除など何か不具合が出たときに行った修理・修繕の記録のことである。主に補修・修繕・改修などの時期やかかった費用、具体的な施工内容が記載されている。

なお、修繕履歴はインターネット上で公開はされないため、気になる方は不動産会社に連絡して確認しよう。

事故物件ではないか確認する

事故物件かどうかを確かめるには、不動産会社に聞くのがスマートな方法である。事故物件の場合、管理会社や不動産会社はその旨を入居希望者に伝える義務があるのだ。

もし物件情報の備考欄に「告知情報あり」と記載されていたら、事故物件かどうかを疑おう。家賃の低さは魅力的かもしれないが、後悔しないためにも必ずチェックしてほしい。

リノベーション賃貸の防音対策に使えるおすすめグッズを紹介

防音性に不安があれば、防音グッズを使って対策しよう。ここからはおすすめの防音グッズを紹介していくので、気になるものがあればぜひ取り入れてみてほしい。

おすすめ防音グッズ①:防音カーテン

部屋で一番大きな開口部である「窓」は、外部からの音や自室からの音漏れの原因となりやすい。そこで、窓にしっかり防音対策を施すことで遮音性が高くなる。

防音機能のあるカーテンは話し声のほか、ペットを飼う場合や楽器を演奏する場合などに効果的。インテリアの邪魔をしないのも◎。

防音カーテンの遮音効果はどの程度か気になるところだが、実は自動車や電車など、低音域の音にはあまり効果を発揮しない。

反対に、話し声や犬の鳴き声などの中高音域の音には効果が期待できる。そのため、近所から聞こえる話し声や、踏切の音が気になるといった場合には有効だ。防音カーテンに変えると、普通のカーテンとの違いも明確に感じられるだろう。部屋を静かな空間に保ちたいときにはぜひ防音カーテンを活用してみよう。

防音カーテン 2枚組 遮光1級 形態安定加工 幅100cm×丈200cm ブラウン

防音カーテン 2枚組 遮光1級 形態安定加工 幅100cm×丈200cm ブラウン
インテリアコンポ¥5,877

おすすめ防音グッズ②:防音シート

きれいにはがせるフェルトタイプの防音シート。1枚当たりの価格も安く、カッターで好きなサイズに切って使えるので、必要な分だけ用意すれば済む。この防音シートは、音を吸収する「吸音」と音を遮る「遮音」、物がぶつかる振動を減らす「防振」の3つの機能によって音漏れや騒音を防いでくれている。

賃貸物件は、退去時に原状回復が求められ、部屋をある程度きれいにする必要があるため、シートの選び方には気をつけよう。防音シートは、壁に傷がつかず、さらに撤去しやすいものを選ぶのがベストだ。壁に立てるタイプやはがしやすいシールタイプなどがあるので、自分に合うものを購入するといい。

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約1.08平米 吸音材 30cm×30cm×0.9cm
防潮 壁と床兼用 吸音パネル 防音対策 部屋用
吸音対策 騒音軽減 防潮 防音シート レコーディングスタジオ
ピアノ室 録音室 オフィス 室内装飾 消音 防音対策吸音材 ホワイト
KOTIMZO¥3,499

リノベーション賃貸はデメリットを回避すればお得な物件

リノベーションされた賃貸物件。外観は築年数相応でも、室内は新築同様にきれいで住みやすい環境になっている。メリットとデメリットがそれぞれあるが、デメリットをうまく回避したり取り除いたりすることで、より快適な物件を見つけることができるだろう。

※この記事に掲載した商品の情報は2022年4月12日現在のものです。

文=松本和博

平成23年度 宅地建物取引士試験合格。不動産と住宅関連の分野を中心にWEBコンテンツ執筆、書籍制作協力等を行う不動産ライター。

2022年4月加筆=CHINTAI情報局編集部

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CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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