激戦の引越しシーズン!部屋探し合戦を勝ち抜き、いい部屋に入居するには?

公開日:2019年2月5日

激戦の引越しシーズン! ライバルたちを制し、部屋探しを成功に導くためのコツとは?

青空と桜
2~3月は部屋探し・引越し需要のピーク

春から新生活が始まる皆さんは、新しい職場や学校への進路が決まり、期待に胸を膨らませているのではないだろうか。

しかし、多くの人が新しく就職、進学をする春は部屋探しをする人が激増する「引越しシーズン」。ウェブ検索でせっかく希望する物件を見つけても、タッチの差で他の人が申込をしてしまい、入居できなかった……なんてことも少なくない。

一体どうすれば、激戦の引越しシーズンを勝ち抜き、希望の物件を契約することができるのだろうか。ここでは、引越し需要がピークを迎える2~3月でもスムーズに部屋を探し、物件契約までこぎつけるための方法を伝授する。

引越しシーズンは早めの部屋探しが重要!やるべき5ステップ

不動産会社
部屋探し流れを把握して効率的に動こう

引越しシーズンとなる2~3月は、不動産会社への問合せや内見の申し込みが殺到する。希望の物件に入居するためには、進学先や就職先が決まったらなるべく早く動くことが重要だ。

ここでは、部屋探しを効率的に進めるための5つのステップを紹介する。

効率的な部屋探し ステップ①:情報収集と希望条件の決定

まずは引越し先エリアの選定を行う。インターネットを活用して交通利便性、治安などの情報収集を行い、住みたい街の候補を絞っていこう。

そのうえで、間取りや物件設備など更に細かい条件を決めていく。エリアの家賃相場が分からない場合は、実際に不動産情報サイトで検索をしてみると良い。予算内の家賃で求める条件にあてはまる物件が見つからない場合は、優先順位の低い条件をゆるめて再度検索してみるとエリアの相場がわかってくるだろう。

効率的な部屋探し ステップ②:不動産会社へ問い合わせ

住みたい物件の条件がおおよそ定まったら、早速住みたいエリアの不動産会社に相談をしよう。不動産会社のスタッフに希望条件を提示し、いくつか物件を提案してもらう。急ぎの場合は、電話での連絡が良いだろう。

この時、住みたい物件を1つに絞りこんで問い合わせることはおすすめしない。引越しシーズンの部屋探しでは、さっきまで空室だった物件にタッチの差で別の人から申し込みが入ってしまった……なんてこともよくある。あまりに候補物件を絞ってしまうと、その物件への入居が叶わなかった時に対応できないのだ。

激戦の春を勝ち抜くには、不動産会社から物件を提案してもらった方がスムーズだ。「忙しくて不動産会社に電話をかける暇がない……」という場合は、LINEで部屋探しを代行してくれるチャットサービスを活用するのも手だ!

間取り図
事前に条件をある程度固めておこう

効率的な部屋探し ステップ③:希望に合う物件があればすぐに内見予約!

不動産会社から希望に合う物件情報が来たら、すぐに内見予約をしよう。激戦の春は入居希望者も多いため、常に情報をチェックしておくのが重要だ。

特に2~3月の土日は不動産店が混み合う。可能であれば、平日の午前に訪問するのがベストだ。早い時間から内見をスタートすれば、一日で2,3件の物件をまとめて内見することができ効率がアップする。

効率的な部屋探し ステップ④:内見後、条件が合えば入居申し込み

いよいよ内見当日。ステップ1で具体化した条件をもとに、事前に見た情報や写真の印象と違う部分はないか、自分の希望に合うかどうかチェックを。

また騒音やにおい、扉の建てつけなど、写真やデータだけではわからない部分もしっかり自分の目で確認しよう。これから長い期間を暮らす部屋なので、急いでいるからといって妥協は禁物だ。

内見後、この部屋に住みたい!と思えたら入居申し込みを行おう。

笑顔の女性
内見ではすみずみまでぬかりなくチェックを!

効率的な部屋探し ステップ⑤:入居審査通過後、契約へ

実は、ステップ4の「入居申し込み」の時点では賃貸契約は成立しない。その後、大家さんによる「入居審査」を通過して、初めて契約へと進むことができる。

入居審査の判断材料となるのは、家賃の支払い能力のほか、連帯保証人の有無や借主の人物像など。審査には早くても2,3日、長いと1週間~10日程度かかる場合もあるので、余裕をもって行動するようにしよう。

入居審査を通過したら、晴れて契約手続きとなる。契約締結時には敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用の支払いが発生するので、準備を忘れずに。

激戦の引越しシーズンを勝ち抜くために。いい部屋を見つけるためのポイント

部屋探しのステップを掴んだら、ここからは具体的なポイントをお伝えする。

あなたの希望の部屋を実際に探すのは、不動産会社の担当者。どのような事前準備をすれば、担当者の方にスムーズに動いてもらえるか逆算して考えれば、激戦の引越しシーズンを有利に戦うことができるだろう。

ポイント①住みたい物件の条件は具体的に決めておく!

不動産会社に相談する前に、住みたい物件の条件を具体的に決めておこう。

希望のエリア、予算、間取り、その他の条件などを具体的に提示することで、不動産会社もあなたが希望する物件を探しやすくなる。

また、気に入った物件を見つけても「本当にこの部屋に決めていいのかな?」と決断を迷ってしまうこともあるだろう。そんな時も、事前に住みたい部屋の条件を整理しておけば、早い段階で判断ができるだろう。

自分で判断が難しければ、家族や先輩など自分よりも経験がある人に内見に同行してもらえば判断の助けになるだろう。

物件の内見
事前に条件を定めておけば、内見もスムーズに

ポイント② 良い物件があればすぐに内見をしに行く

希望条件に合った物件が見つかったら、すぐに内見の予約をしよう。

休日や平日の午後は、内見の予約が埋まっていることも多い。平日の午前中などを狙うと良い。ライバルよりも早く内見に行って、入居申し込みを済ませてしまおう。

契約手続きについても準備をしておく

住みたい物件が決まったら、すぐに入居審査や契約の手続きが必要だ。連帯保証人探しに時間がかかったり、審査に必要な書類の提出が遅れると、物件を逃してしまうリスクがある。

必要な書類は不動産会社や物件によって異なる。不動産会社へなるべく早い段階で確認しよう。また、連帯保証人が必要な物件を申し込む場合は、必ず前もって保証人になってくれる人を見つけておこう。連帯保証人の分も住民票・印鑑証明書・収入証明の提出を求められるケースが増えている。

賃貸契約に必要な書類等(一例)

■身分証明書
運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなど、顔写真付きの証明書が必要となる場合が多い。

■住民票
市区町村の役所のほか、マイナンバーカードがあればコンビニ等で取得することも可能。単身世帯で引越しの場合は、「抄本」、家族で引越しをする場合には「謄本」が必要か事前に確認を取る。

■借主の印鑑証明
住民票と同様、役所や出張所以外にもコンビニで取得できる。

■実印
家賃等が銀行引き落としの場合は、銀行印が必要かどうかも確認を。

■借主の収入証明
サラリーマンであれば源泉徴収票など、個人事業主であれば確定申告書などを準備しておこう。新社会人などで現在収入がない場合は、採用証明書などの提出を求められる場合もある。

■連帯保証人の同意書・住民票・収入証明・印鑑証明書
連帯保証人を引き受ける旨の同意書のほか、連帯保証人の身分や収入を証明する書類を求められる場合も多い。

契約
必要書類は事前に不動産会社に確認を!

激戦の引越しシーズンを勝ち抜くためのポイント

激戦の春、部屋探し合戦を勝ち抜くためには、物件の希望条件をいかに早くまとめあげて、内見~申し込みまでの具体的なステップに持ち込めるかが重要だ。

あなたの住みたい物件条件が定まっていなければ不動産会社も物件を探しづらくなってしまうし、自分自身も明確な基準がないため、物件を選びきれないだろう。

また、連帯保証人が必要な物件では、申し込み段階で連帯保証人を見つけておかなければ入居審査に進むことができない。契約手続きに備え、早めに声をかけておくことが大切だ。

文=松本和博
不動産ライター。平成23年度 宅地建物取引士 試験合格。不動産と住宅関連の分野を中心にWEBライターとして活動。同ジャンルを中心に書籍執筆協力も精力的に行っている。

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CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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