一人暮らしを始めるために必要な費用は?家賃・保険・生活用品の内訳

公開日:2018年12月6日

新生活を始めてから慌てないように初期費用を事前に確認

一人暮らしをするうえでかかる費用を計算する女性
一人暮らしを始めるにあたってかかる費用の内訳を知っておこう!

一人暮らしの初期費用は物件の家賃に加え、敷金や礼金などが発生することが多い。不動産会社への仲介手数料や、住宅の火災保険の支払いもある。さらに家具・家電や日用品など、そろえるものがたくさん。

財布と心に余裕を持って新生活をスタートできるように、初期費用を確認しておこう。

初期費用は家賃によって異なる

賃貸物件の入居審査が通って契約を済ませたら、初期費用の支払い手続きを行う。まずは、初期費用の内訳を見てみよう。

大家さんに支払う費用(敷金・礼金・日割り家賃)

大家さんには、敷金、礼金、前家賃の支払いが必要だ。敷金は家賃1~2ヶ月分が目安だが、ペットを飼育していたり防音など特殊な設備があったりする物件は、3ヶ月分が必要になるケースもある。いずれ退去するときの原状回復費用に使われ、残りは返還される。

礼金も同じく家賃の1~2ヶ月分が目安だが、大家さんへのお礼に当たる費用のため返還はされない。初期費用を抑えたい場合は敷金と礼金が不要な物件を探すのも一案だ。

前家賃は入居する月の家賃を前払いする費用。家賃1ヵ月分が目安になる。もしも月の半ばから入居する場合には、日割り家賃を支払う。

日割り計算の方法は、不動産会社や大家さん、地域などにもより異なるが、家賃をその月の日数で割り、入居日から月末までの日数をかける方法が一般的だ。

たとえば、家賃が75,000円の物件を4月20日から借りる場合は、以下のようになる。

75,000(1ヵ月分の家賃)÷30日×10日=50,000円

入居日によって金額が異なるため、予算に合わせて入居日を選ぼう。

不動産会社に支払う費用(仲介手数料)

入居する物件の契約手続きを行った不動産会社に仲介手数料を支払う。仲介手数料は家賃0.5~1ヶ月分が目安だ。

火災保険の保険は2年契約が一般的

火事や水漏れなどのトラブルに備えて、損害保険会社の販売する火災保険などに加入する必要がある。火災保険には地震保険が付帯されていることも多い。家主や不動産会社が加入する保険を指定することが大半だが、自分で選べる場合もある。

火災保険

火災保険の多くは2年契約。居住人数、物件の規模、保険金(補償額)によって保険料は変わる。一人暮らしの場合、保険金300万円を目安にすると、保険料は2年で1〜2万円になる。

補償内容は幅広く、落雷や水害などの自然災害や住居の水漏れによる被害も補償される。もし自分の落ち度で失火した場合も、重大な過失がなければ補償される(延焼で他の部屋や共用部分に被害が出た場合は補償対象外)。

地震保険

地震や津波などの自然災害による損害を補償保険で、火災保険に付帯することができる。地震保険では火災保険で契約した保険金額の30~50%の範囲で契約を行う。たとえば、火災保険金額を300万円、地震保険金額を150万円で契約し、火災保険料が1万円の場合には、地震保険料は約5,000円となる。

節約したい場合は付帯を外すのも一案だが、自然災害が起きたときの状況を考えると付帯しておいた方が安心だと言えるだろう。

鍵の交換や設備の消毒など、オプション費用も必要

新居の鍵を不動産会社から受け取る人
鍵の交換費用が必要な場合もあるので、忘れずに予算に入れておこう

入居者が変わるタイミングで鍵の交換を行う物件もある。交換費用は約1〜2万円で、入居者が支払うのが一般的。鍵を新品にした方が防犯上も安全だろう。

また、バスルームやトイレなどの設備を消毒するため、約1万円の費用がかかるケースもある。近年はリフォーム費用を負担すれば壁紙などの内装を変えられる物件もあるので、インテリアを楽しみたい場合は予算を確保しておこう。

引越し後に必要な主な家具・家電、日用品もそろえておこう

日用品にかかる費用を計算している人
あれもこれも!と買い揃えると大変な出費に…

新生活の始まりに張り切って家具や家電をそろえたくなるかもしれないが、まずは最低限必要なものからそろえよう。

家具や家電を取り扱うメーカーから一人暮らしに必要な家具や家電がまとめて販売されているため、時間がない時は利用しても良いだろう。リユースショップで購入すると費用を抑えられる場合もあるが、送料や運搬料がかかるため十分に考えて利用しよう。

ここでは、引越し後すぐに必要となる家具や家電などの予算を紹介する。

家具

すぐに必要となる家具は以下の4つ。間取りに合ったサイズのものを購入しよう。

カーテン約5,000円
ベッド約10,000円
テーブル約5,000円
椅子約3,000円
合計約23,000円

家電

一人暮らしの場合、外食が多くなって食費が高額になってしまいがち。自炊ができる家電を最初にそろえておく方が節約になる場合もある。料理が苦手な場合も、炊飯器でご飯を用意できるだけでも食費を抑えられる。

冷蔵庫約30,000円
洗濯機約30,000円
電子レンジ約10,000円
炊飯器約5,000円
合計約75,000円

日用品

引越し当日から使う生活用品やケア用品、洗濯用品、キッチン用品を用意しよう。ホームセンターや100円均一ショップを利用すると安く済ませられるだろう。

生活用品(ゴミ袋、トイレットペーパーなど)約1,000円
ケア用品(タオル、シャンプー、歯ブラシなど)約3,000円
洗濯用品(洗剤、ハンガーなど)約2,000円
キッチン用品(食器、鍋、フライパン、包丁、まな板など)約10,000円
合計約16,000円

1ヶ月の生活費は10万円以上かかるのが目安

一人暮らしを始めて公共料金や消耗品を自分で支払うようになると、思いのほか1ヵ月の生活費がかかることに気付くだろう。主な生活費の目安は以下の通りだ。

家賃(ワンルーム)約50,000~70,000円 ※地域により変動あり
食費約20,000~30,000円
光熱費約10,000円
通信費約10,000円
消耗品費約3,000円
服飾費約5,000円
交際費約5,000円

主な費用をおおまかに見ても約12万円かかることがわかる。家賃は地域により相場が大きく異なるため、住みたい地域の家賃相場をあらかじめチェックしておくことが大切。

CHINTAIネットからは全国の家賃相場を簡単に調べることができるため、ぜひ利用してみよう。

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一人暮らしは、やりくり上手になるチャンス

生活費をやりくりしている女性
生活費を上手くやりくりして、無理のない一人暮らしを送ろう!

今回は一人暮らしに必要なさまざまな費用を紹介した。事前に必要な費用を確認して家計を立て、上手にやりくりすることも自立の一歩。やりくり上手になって一人暮らしを満喫しよう。

文=金子志緒(株式会社YOSCA)

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