寒い冬の朝、どうしても起きられない……。原因やスッキリ起きるコツを解説
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気温が下がる寒い冬、毎朝なかなか起きられない……

日の出の時刻がだんだん遅くなる冬は、気温もなかなか上がらず、寒さに耐えながら起床しなければならない。一年を通じて朝が苦手という人はもちろんのこと、冬だけはなかなかスッキリと起きられないという人もいるのでは?
そこで今回は、寒い日でもスッキリと起きることができるようになる生活習慣のコツをご紹介していこう。
冬の朝に起きられない原因とは
冬の朝に起きるのが憂うつだという人は多いだろう。まずはその原因を考えていこう。
冬の朝に起きられない原因①:布団の外が寒い
布団の外はとても寒く、暖まった布団から出たくないという気持ちになりやすい。
そのため、心理的な問題で起きる気がしなくなるという人が増える傾向にある。勇気を出してリビングまで向かっても、あまりの寒さにたまらず、布団に戻ってしまうという人もいるのではないだろうか。
冬の朝に起きられない原因②:日照時間が短く、太陽の光も弱い
冬は日照時間が短く、太陽光を浴びにくい。これが原因で「冬季うつ(ウインター・ブルー)」という季節性のうつ病を患う人もいる。冬季うつの症状には、気分の落ち込みのほかに過眠も含まれ、これも冬の朝に起きられなくなる原因の1つだ。
冬の朝に起きられない原因③:寒さにより睡眠の質が低下している
人間は睡眠中に体温を下げ、脳のクールダウンをはかっている。これが冬の寒さと相まって体温調整に失敗すると、睡眠の質が低下してしまいがちなのだ。
睡眠の質が下がると、眠気が取れないという悪循環に陥ってしまう。
冬の朝にスッキリ起きる4つのコツ

どうすれば冬の朝にスッキリ起きられるのだろうか。ここでは4つの対処法を紹介しよう。
冬の朝に起きるコツ①:朝日が入ってくる環境で眠る
睡眠には体内時計が大きく関わっていて、眠くなったり目覚めたりするサイクルは、体内時計が刻むリズムで繰り返す。
太陽光を感知すると、体は起きる準備を始める。カーテンの隙間を開けるなど、室内に朝日が入ってくる環境で眠れば、朝起きやすい体質に近づけるかもしれない。
冬の朝に起きるコツ②:起床前に部屋を暖めておく

起床時刻の30分前を目安に暖房のタイマーを入れておくと、部屋が暖まっているため布団の外に出やすくなる。
また、ベッドの近くに羽織るものやスリッパなどを用意しておくと、よりスムーズに起きられるだろう。
冬の朝に起きるコツ③:起床後すぐに電気をつける
部屋が暗いままの状態では脳に刺激が加わらず、眠気が取れない。起床後はすぐにカーテンを開けるなど、部屋を明るくして体内時計を動かそう。リモコン付きの照明器具を利用することもおすすめだ。
冬の朝に起きるコツ④:起床後の楽しみを用意する
起きた後になんらかの楽しみがあれば、苦痛を乗り越えるモチベーションになり、冬の朝でも起きやすくなるはず。
好きな食べ物を朝食にする、10分だけゲームをするなど、自分の趣味や好みにあったごほうびを用意しておこう。

冬の朝に起きられない場合は「寝る前の行動」を見直すことも重要
冬の朝に起きられない大きな原因は「環境による睡眠の質の低下」が挙げられる。これを解消するためには、寝る前の行動を見直すことが重要だ。ここでは、冬の朝にスッキリ起きるための3つの対策を紹介する。
寝る前までにぬるめのお風呂にゆっくり入る
布団に入る1時間〜1時間半前を目安に、38度くらいのぬるめのお風呂にゆっくり入ると睡眠の質を高めるのに効果的だ。
ぬるめのお風呂に浸かることで手足の血管が開き、体温調整がスムーズになる。ただし体温が上がりすぎると睡眠に悪い影響を及ぼすため、睡眠直前の入浴はおすすめできない。
暖房を適切な温度に設定する
人間が快適な睡眠を取るためにベストな室温は、16度〜19度といわれている。
それよりも低いと熟睡を妨害されるため、暖房で適切な温度にコントロールしよう。また、室温が20度以上の場合も、睡眠に悪影響が出るため、部屋を暖めすぎないように注意することも重要だ。
睡眠中は厚着をしすぎない
睡眠中は手足を通じて放熱を行い、体温調整をしている。そのため靴下をはいたり、手袋をつけたりしたまま眠ってしまうと放熱する場所がなくなり、睡眠の質が下がるため要注意だ。
布団の中は厚着をしすぎないようにし、火傷を避けるため電気毛布などの利用もやめよう。
※カイロやホットカーペット、電気毛布などは就寝中の使用を避けるよう記載してあるものが多いので、製品の注意書きを確認しましょう
スッキリ起きるコツを知って、冬の朝を楽しく迎えよう!

冬の朝に起きられない理由は単純に外が寒いからというだけではなく、日照時間の短さなどによる睡眠の質の低下も影響している。睡眠の質を改善するためには、寝る前の行動や睡眠中の環境を見直してみよう。適切な睡眠が取れるよう、体のリズムや体温をコントロールすることが大切だ。
スッキリ目覚めることができれば、一日を気分良く迎えられるはず。この記事で紹介した対処法を参考にして、目覚めの良い朝を迎えてほしい。
2022年3月加筆=CHINTAI情報局編集部