管理栄養士が伝授！まとめ買いしたときに自宅で食品を長持ちさせる保存方法
寒い季節、到来！まとめ買いしたときに自宅で食品を長持ちさせる方法とは？
この時期にスーパーへ行くと、つい余計なものまで買ってしまう……
スーパーにはさまざまな食品がズラリと並ぶ中、毎日買い物を行うのはなかなか手間がかかるものだ。忙しい日々の中で「食品は週に１、２回のまとめ買い」という方も多いのではないだろうか？ 特に、食欲の秋は美味しそうなものが多く、ついついたくさん手にとってしまう。
そこで、今回はできるだけ食品の鮮度を保つために知っておきたい「食品の保存方法」を紹介していく。
自宅での保存方法で食品の鮮度が異なる？
できるだけ長く、新鮮な状態を保ちたい
野菜などの生鮮食品は、どのように保存するかで鮮度を保てる期間が異なってくる。
「購入した状態で野菜室にそのまま保存しておいたら、知らない間にシナシナになっていた」という経験は、誰しもあるのではなかろうか。まとめ買いをする方こそ、保存方法をしっかり知ることで、無駄のない食生活を送ることができる。
自宅で食品を長持ちさせる保存方法①. 基本、野菜は立てて保存する
買ってきたまま、冷蔵庫に放り込んでいないだろうか？
にんじん、きゅうり、ほうれん草、小松菜など立てられる野菜は立てて保存しよう。自然に近い状態を維持するためだ。これらの野菜を購入したら、購入時の袋から取り出し、キッチンペーパーなどで包んでから袋に入れる。この一手間で鮮度が長持ちする。
ペットボトルや牛乳パックを切ったものを、野菜室に入れて仕切りを作ると野菜が立てやすくなるのでおすすめ。100円ショップにも、冷蔵庫用の仕切りがたくさん売られているので、お好みのものを探してみても良いだろう。
自宅で食品を長持ちさせる保存方法②. 大根やかぶなどは葉を切り分けて保存する
大根の葉っぱは鮮度が落ちやすいので要注意！
これからの時期、大根やかぶなどが旬を迎えてくる。これらの野菜は葉付きで売られることも多いが、葉を付けたまま冷蔵庫で保存していると、どんどん葉に水分が奪われてシナシナになってしまう。購入したら、葉を切り分けて別に保存しよう。葉は鮮度が落ちやすいので、お浸しや炒めものにして、できるだけ早めに使いきるのが良いだろう。
自宅で食品を長持ちさせる保存方法③. きのこは冷凍保存で長持ち
この時期、きのこが本当に美味しい！
秋に旬を迎えるきのこ。きのこは冷凍保存すれば1ヶ月ほど食べることができる。えのきやぶなしめじは石づきを切り小房に分けて、冷凍保存袋へ。しいたけは軸も食べられるので、捨てないようにしよう。味噌汁などに使用すると良い出汁となり味にコクが増す。冷凍したきのこは、解凍せずにそのまま加熱できるのも魅力的だ。
自宅で食品を長持ちさせる保存方法④. 肉は冷凍保存していつでも使いやすく
面倒だが、買ってきた時のひと手間で後々楽になるものだ
肉は冷凍保存しておくことで、使いたい時にパパっと使える。購入したらドリップを拭き取り、ラップに包むか、冷凍保存袋へ入れて冷凍保存。冷凍保存袋に醤油や酒などの調味料と、カットした野菜を一緒に入れて下味冷凍しておくのも良いだろう。下味冷凍のおかずをたくさん作っておけば、帰宅が遅くなった時もパパっとすぐにおかずを作ることができる。
自宅で食品を長持ちさせる保存方法⑤. 鮮度が落ちやすい魚はすぐに冷凍保存する
下味冷凍は、忙しい人の味方だ！
消費期限が短い生魚。購入した日に食べない場合は、すぐに冷凍保存しておこう。この時、臭みのもとになるドリップは必ず拭き取ること。
肉と同じ様にラップなどでしっかり包んで冷凍保存も良いが、魚こそ下味冷凍がおすすめだ。味噌味、照り焼き味、洋風ハーブ系の味など、お好みの味付けで下味冷凍すれば、あとはフライパンで焼くだけである。「鮮度が保ちにくい魚はあまり購入しないと」いう方も、切り身魚を下味冷凍しておく方法なら、簡単に取り入れやすいかと思う。
正しい食品の保存方法をマスターして無駄のない食生活を
鮮度を保って、秋の食事を楽しもう！
まとめ買いすると、どうしても食べきれない食品が出てくることもあったかと思う。そんな方も、今回紹介したような食品の保存方法を知っておくことで、無駄のない食生活を送ることができそうだ。ぜひ、この秋は食品の保存方法を見直してみてはいかがだろうか。
文＝若子みな美
管理栄養士・フードコーディネーター・フードライター。「食のハードルを下げる」をモットーとし、レシピ開発、食に関するコラム執筆や監修、料理写真撮影、栄養計算などを幅広く活動中。『栄養バランス × 味 × 見た目』の3つが揃った時短・簡単オリジナルレシピの開発を得意とする。
オフィシャルサイト：http://orangekitchen.info/
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