プレイ楽曲多数! ウルトラ・ドラマティックな「ULTRA JAPAN 2018」初日レポート
「ULTRA JAPAN 2018」がいよいよ開幕! 初日はAxwellΛIngrosso(アクスウェル・イングロッソ)、Galantis(ギャランティス)、Jonas Blue(ジョナス・ブルー)ら登場!
雨にも負けず、やっぱりミラクル!
滑り出しはあいにくの悪天候だったものの、徐々に盛り返し、午後からは過ごしやすく、踊りやすいちょうどいい天候に。さすがモッてる「ULTRA JAPAN 2018」。
今回はMAIN STAGE、RESISTANCE、ULTRA PARK STAGEと3つのステージが用意されるなか、やはり際立っていたのはMAIN STAGE。まずは日本人アーティストが続々登場し、なかでもNYの名門アーバンミュージック専門のラジオ局「Hot97」でも活躍するDJ Leadは持ち前のヒップホップにEDMをほどよくシャッフル。オリジナリティを見せつつ、さらにはサプライズゲストに、国内ヒップホップシーンでムーブメントを巻き起こしている川崎のヒップホップクルーBAD HOPがステージへ。のっけからこれまでにない展開で、5周年を迎えた「ULTRA JAPAN 2018」の進化が感じるところ。
そして、「ULTRA JAPAN」初登場! 日本での人気も急上昇中のJonas Blue(このころには雨も止むミラクル!)。ここ数年ヒット曲連発の彼は“By Your Side”を皮切りに、Tiësto(ティエスト)“WOW”、The Temper Trap“Sweet Disposition (Axwell & Dirty South Remix)”と新旧アンセムで一気にオーディエンスをヒートアップ。もちろん自身のアンセムをたっぷり披露し、なおかつ明日16日に登場するNicky Romero(ニッキー・ロメロ)とAvicii(アヴィーチー)の“I Could Be The One (Nicktim)”や最終日に出演するZEDD(ゼッド)の“The Middle”のリミックスなどもプレイし大盛り上がり。そして、ラストは今年リリースの“Rise”で有終の美。
Jonas Blueに続いては、Oliver Heldens(オリヴァー・ヘルデンス)。Tiësto(ティエスト)との“The Right Song”に始まり、Jonas Blueとはまたひと味違うハウス三昧。時代を凌駕するセットは相変わらずミックスがお上手なこと……、しかもブース上で踊る姿がまたかわゆす(笑)。「ULTRA JAPAN」の大舞台で聴く“Gecko (Overdrive)”も格別で、しかも終盤がまた……Don Diablo(ドン・ディアブロ)“Momentum”をからのマッシュアップが自身の楽曲“Koala”やChocolate Pumaとの“Space Sheep”などにAvicii“Levels”までヤバすぎるスキル。
一方、RESISTANCEもTakkyu Ishino、Popof、Butchとリレーし、最後は世界でも稀なJohn DigweedとNicole MoudaberのB2B。普段は見られないセットが楽しめるのも「ULTRA JAPAN」ならでは。
その他、日本の現場で活躍中のDJが多数参戦したULTRA PARK STAGE、そして他のエリアとは全く違ったフォトジェニックな空間「Onitsuka Tiger Street in ULTRA JAPAN」も。今後注目の才能あるアーティストたちが彩る後者では、様々なアートに触れられるほか、他ステージでは見られないライヴパフォーマンスなんかもあり、エンターテインメント的なバラエティも豊富。
ウルトラ・マジックで天候も持ち直し、夜のとばりが降りたころMAIN STAGEにはGalantisが登場。おなじみドラムセット持ち込んだブースで、人力ドラムロールで幕を開けた彼らのステージは、序盤から“Hunter”〜“Gold Dust”とヒットメドレー(ヒット曲満載の彼らだからこそ)。さらにはドラムセットを駆使した超エンターテインなパフォーマンスにオーディエンスのテンションも急上昇。そして、それがマックスに達したのは、やはり珠玉のビッグアンセム“No Money”、そしてラストの“Runaway (U & I) ”。
初日のラストはAxwellΛIngrosso。壮大なイントロ〜神々しい出だしから突如訪れるダンスタイム。“How Do You Feel Right Now”で一気に加速するその緩急たるやさすが。想像以上にハードな前半から“Dream Bigger”〜Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)“One (Your Name)”ノマッシュアップはなんともドラマティックで、そこからSebastian Ingrosso(セバスチャン・イングロッソ)の“Dark River”、“More Than You Know”の大合唱と怒濤の展開。
新曲“Dancing Alone”、Sebastian IngrossoとAlesso(アレッソ)の“Calling”と歓喜の連続が続き、中盤再びハードになり(トラップなども交えつつ)、突然ステージに乗り出しオーディエンスにジャンプを促すAxwell。みんなが飛び跳ねお台場が揺れまくるなか、ビートが細かく刻まれ(その間もジャンプ!)そのまま“One (Your Name)”へ(イントロへの導線だった!)。
しかし、圧巻だったのはラスト。Swedish House Mafiaの名曲“Don’t You Worry”でオーディエンスの大合唱がお台場に鳴り響き、そしてAvicii“Wake Me Up”。感動的なストーリーに号泣寸前。再び“Don’t You Worry”でフィナーレと思いきや、ラストは“Sun Is Shining”で大輪の花火が飛び交い大円団。まさに圧巻セットだった。
悪天候ながら最後まで大きな盛り上がりをみせた「ULTRA JAPAN 2018」。2日目はNicky Romero、Armin van Buuren、DJ SNAKEらが登場!お楽しみに。
※この記事は、2020年9月まで音楽メディア「PARTY CHANNEL」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。
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