【猫との暮らし】猫との出会いで運命が変わった家族の暮らしを取材したよ

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猫飼い必見!な生活の知恵が詰まったこのお部屋。しかし昔はまったく違う姿だった……。2匹の猫が家族とお部屋にもたらした大きな変化とは?

赤ちゃんの誕生を機に全面的に模様替え

淡いラベンダー色をベースに、影絵のようなイラストが描かれた壁紙。家具、小物の類も可愛らしいデザインで統一され、見事にコーディネートされている。

ここに三條さんご夫婦と赤ちゃん、そして「バロン」と「ふかまる」と名付けられた2匹のソマリが仲良く暮らしている。
2匹の猫はとても相性が良く、互いにグルーミングし合うほど仲良しだとか。赤ちゃんが猫を怖がったりしないのだろうかと気になるがそこはご心配なく。赤ちゃんは両親に似て猫が大好きだそうで、取材時もふかまるが近くに来ただけで満面の笑みを見せていた。

キャットウォークの柱と天井の隙間に入り込むふかまる

現在のインテリアは入居から4年を経て心機一転し、業者に依頼して全面的に模様替えしたもの。猫のための設備も含めて、全て賃貸住宅用に原状回復ができる仕様となっている。赤ちゃんの誕生を機に引っ越すことも考えたが、猫の多頭飼育ができて予算に合う所がなかなか見つからなかった。

それならいっそのことプロに頼んで、今住んでいる部屋をリニューアルしてはどうか?という考えに至り、現在の素敵な住まいが生まれたというわけだ。

コンパクトな空間の中で開放感と個室感を両立させた設計、住む人の意向に沿ったデザインの巧みさはさすがプロの仕事。それだけでなく、整理整頓や掃除が行き届いているのも、部屋の印象を良くしているポイントだろう。

何を隠そう、三條さんは整理収納アドバイザーの資格を持っており、家事関係のノウハウをまとめた書籍やコラムを執筆しているライターなのである。

特に注目したいのは、猫と快適に暮らすために凝らされたアイディアの数々。部屋の至る所に工夫が見られる。例えば水切りカゴをコンセントカバーに使ったり、爪で壁をひっかかれないようにクリアファイルでカバーしたりと100円ショップなどで手に入るものをうまく活用している。一つひとつはリーズナブルなものばかりで、猫飼いなら誰もが真似したくなるアイディアの宝庫だ。

猫がプラグで遊ばないように取り付けたお手製カバー

2匹を迎えたことで訪れた人生の大きな転機

だが、ここに住み始めた当初、部屋の状況はまったく違っていたという。「猫が楽しそうに遊ぶから」という理由で無数の段ボールを放置。物も今よりずっと多く、ひと言で言えば散らかった部屋だった。ところが2年前にやってきた2匹目のふかまるが、部屋の物を荒らし始める。

そのことにすっかり嫌気がさした三條さんは、部屋の片付けを決意し、徹底的な整理整頓を行う。この出来事が、整理収納アドバイザーの資格を取る動機の一つになったのだそう。

結婚したばかりの頃、ご主人は仕事が多忙で帰宅が遅く、三條さんが独りで過ごす時間が長かったという。そんな時、2匹の存在が精神的な支えになった、と当時を振り返る。壁を剥がして遊んでしまったりと、ときには苦労することもあるが、2匹との出会いは三條さんと家族にとって人生を大きく変える出来事となったことは間違いない。

現在はご主人の仕事もひと段落、昔より時間の余裕が生まれ、家族3人+猫2匹で賑やかな毎日を送っている。

文=田端邦彦
写真=阿部昌也

※※「CHINTAI2017年3月2日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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CHINTAI編集部
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