プロカメラマン伝授! イルミネーションを幻想的に撮影するコツ
クリスマスが近くなり、さまざまな場所でイルミネーションが点灯。街がとっても華やかになってきた! 記念に一眼レフで写真を撮ろうと思っても、ただシャッターボタンを押すだけでは毎回同じような写真になりがち……。
どうしたら、イルミネーションの光り輝く世界を幻想的に表現できるの? コツをプロカメラマンの森カズシゲさんに教えてもらった。
光をぼかして柔らかな印象に
メインのモノにピントを合わせ、その周りをイルミネーションの光が柔らかく取り囲むような写真を撮りたいなら、「絞り」を調整しよう。絞りを開ける(F値を下げる)ほどピントの合う範囲が狭くなり、光源が玉状に写る。
光を十字型に輝かせる
光がキラキラと十字に輝く様子を出したいなら、イルミネーションなどの点光源の光を十字状に光らせる「クロスフィルター」をレンズに装着しよう。二重のリング構造になっていて、前面のリングにレンズが付いている。これを回すことで、クロスした光の角度を変えることができる。
動くモノを光のラインで表現する
街路樹などにイルミネーションが施されている場合、近くを通る車をそのボディラインに沿って流線的に表現すると、雰囲気のある一枚に。シャッタースピードを「BULB」に設定して、光を取り込もう。この時、手ブレを起こしやすいので、三脚とレリーズを用意したい。
ほかにも、あえてイルミネーション全体をぼかしてみたり、引きで全体を収めるのではなく思い切って一部に寄ってみたりするなど、構図によっても印象はガラリと変わる。テクニックを身につけて、今年はワンランク上のイルミネーション撮影にトライしてみて!
(南澤悠佳/ノオト)