達人に聞いた! 日本で食べられるディープな「ひとりメシ」は?

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最近、焼肉や鍋料理などを1人で食べに行く「ひとりメシ」を楽しむ男女が増えているらしい。そんな人々の間で話題の本が、「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎)だ。

「ひとりメシ」を極めたイシコさんの著書・「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)

「ひとりメシ」を極めたイシコさんの著書・「世界一周ひとりメシ in JAPAN」(幻冬舎文庫)

著者は、世界35カ国で「ひとりメシ」を食べてきたという旅人エッセイストのイシコさん。本書では、国内にある在日外国人が経営しているディープなレストランが20軒ほど紹介されている。異国情緒溢れるこれらの店では、外国語が飛び交い、嗅いだことのない臭いがまん延……。もはや、パスポートなしで行ける外国のようなものなのだ!

しかし、「今夜はディープな食体験をしてみるか!」と街に繰り出す前に注意点がある。イシコさんによると、「本格的な中国料理店は『ひとりメシ』に向かない。夜に行くと一皿が大きいところが多い」とのこと。それをふまえたうえで、イシコさんお墨付きの名店ランキングベスト3 をご紹介しよう。

オススメひとりメシ店 その1

「ピカポロンツァ」(京都府京都市右京区太秦森ケ東町29−7)
スロベニア料理

パイ生地にそば粉を使う「ズリヴァンカ」

パイ生地にそば粉を使う「ズリヴァンカ」

・イシコさんのオススメポイント
スロベニアは元ユーゴスラビア……と聞くと、食事が豊かなイメージがあまりない(僕の場合)。でも、本当はアルプスや地中海に囲まれ、地理的な環境もあり、食文化が豊か。肉料理、魚料理が美味しく、そばの実を使ったパイ生地も◎。養蜂をヨーロッパに広めた国でもあるので、蜂蜜酒もオススメです。

オススメひとりメシ店 その2

「ツタンカーメン」(静岡県静岡市葵区北安東5-50-18 パル城北102)
エジプト料理

クレオパトラも食べたと言われるそら豆のコロッケ・「ターメイヤ」

クレオパトラも食べたと言われるそら豆のコロッケ・「ターメイヤ」

 

・イシコさんのオススメポイント
エジプトはハーブ作りが盛んな国。客のその日の体調を聞いたうえで、ハーブティーを出す店も多い。同店も徹底的にハーブにこだわった料理が特徴。エジプト人店主は地元の農家とハーブ栽培を契約し、日本で手に入らないハーブはエジプトまで買い付けに行っているそう。クレオパトラも食べたといわれるそら豆のコロッケ・「ターメイヤ」がオススメ。東京のエジプト料理店のスタッフたちも食べにやってくるほどです。

オススメおすすめひとりメシ店 その3

「ゴウサハラ」(佐賀県鳥栖市轟木町1114−2)
インド料理

カレー一筋の人生を送ってきたインド人がつくったカレー

カレー一筋の人生を送ってきたインド人がつくったカレー

・イシコさんのオススメポイント
とにかく店主のインド人がアツい! 彼はもともとインド・デリーのカレー屋の店員だったそうなんですが、ドバイ、東京、名古屋のインド料理店を経て、鳥栖市に辿り着き、自分の店を出したとか。カレー一筋の人生を送ってきた店主。カレー以外のことには、ほとんど興味がない。そんな研究熱心な彼がつくるカレーに感動。

焼肉や鍋なども良いが、ご紹介したような世界各地の料理を味わう「ひとりメシ」も、またいいのではないか? 「さすがに1人で入るのは気まずい……」という人も勇気を出して、チャレンジしてみて!

(B面ばなな+ノオト)

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