ジョギング中に突然の腹痛……! どう対処すればいいの?

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ジョギング中に突然の腹痛が……。そんな経験、みなさんもあるのではないか? 実は、この症状は食事の内容や、食事を摂るタイミングで予防することができるのだ。

スポーツドリンク(市販の2〜3倍希釈)やバナナなど、腹痛予防には消化吸収の早い食べ物がオススメ
スポーツドリンク(市販の2〜3倍希釈)やバナナなど、腹痛予防には消化吸収の早い食べ物がオススメ

具体的な予防策を、ジュニア・アスリートフードマイスターの後和直樹さんに聞いてみた。

後和(ごわ)直樹

鍼灸師・柔道整復師として日々、陸上競技者やマラソンランナーを中心とした治療に携わっており、“スポーツのための食事学”といわれる「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートの心を忘れないようにと、自身もトレーニングを継続している。

繊維質の多い食事とタイミングに注意!

「野菜や芋類など、繊維質の多い食品はガスが発生しやすく、腸に負担がかかるため、ジョギング直前に摂取すると、腹痛になりやすいです。ただし、摂取後24時間以上経過すれば問題ありません。また、少量であっても大丈夫です」

「食事を摂るタイミングですが、原則、走る3~4時間前までには食事を済ませましょう 。朝起きてすぐ走る場合は、胃に負担がかからないものを摂取し、走り終わってからは、炭水化物やタンパク質を摂取してください。水やスポーツドリンク(市販のものだと糖分濃度が高いものが多いので、2~3倍に希釈したもの)、糖質を中心とした消化吸収の早いバナナやゼリー飲料などがオススメです」

もし腹痛になってしまったら?

そもそもジョギング中に腹痛に襲われる原因は、走ることで重い肝臓が大きく揺れることにある。肝臓が大きく揺れると、横隔膜が引っ張られ、脾臓が収縮する。すると、貯めてある血液を全身に送り出そうとするため、胃が強く振とうされたり、腹圧がかかったり、胃に届く血液の循環が悪くなる。そのため腹痛が起こるのだとか。そんな時、どう対処すれば良いのだろうか?

「まずは、酸素不足を解決するため、走るペースを落とし、腹部へ送られる酸素の量を増やしましょう。浅い呼吸は酸欠の原因になるので、深呼吸もいいですね。また、腹痛が発生する肋骨の下付近を四指で軽く押してあげましょう。血流が改善されるので、痛みを軽減できます。また、軽いストレッチも効果的です。右脇腹痛の場合は、右手を高く上げてそのまま反対側に身体を軽く反らし、左脇腹痛の場合は、左手をあげて軽く反らしてください。どちらも反らしすぎると、違う部分を痛めたりするので気を付けましょう。それでも痛みが治まらない時は、急性虫垂炎や胆石、尿管結石など、急性腹症の可能性もあるので、病院受診や救急処置を行いましょう」

疲労回復には、タンパク質・炭水化物・ビタミンB群を摂取

「ジョギング後は、エネルギー消耗による疲労回復を行うために、30分以内にタンパク質と炭水化物を摂取しましょう。また、ビタミンB群は、『疲労回復ビタミン』といわれるほど、疲労回復に役立ちます。ビタミンB群が多く含まれる、豚肉やレバー、うなぎ、赤身肉、玄米なども一緒に取りたいところです」

これら以外にも、ジョギングをすると、発汗や地面の着地衝撃で大量の鉄分やカルシウムが失われるため、鉄分が豊富な緑黄色野菜やレバー、ひじき、小松菜、ほうれんそう、牛乳、豆類などを摂ると良いとのこと。

食事以外での疲労回復方法は?

最後に食事以外での疲労回復方法を聞いたので、下記に列挙する。

・セルフマッサージ・リンパマッサージ
・ストレッチ
・冷たい水と熱いお湯を交互に浴びる温冷交替浴
・氷で疲労患部を15分程度冷やすアイシング(ただし、保冷剤は凍傷の恐れがあるので、ビニール袋に氷を入れたものや氷嚢などを使用)
・低周波治療器を利用する
・酸素カプセルに入る

このようにちょっとしたことに気をつけるだけで、ジョギング中の腹痛を防ぐことができる。突然の腹痛に悩まされていた方、いますぐ実践してみては?

(平野友紀子+ノオト)

後和(ごわ)直樹

鍼灸師・柔道整復師として日々、陸上競技者やマラソンランナーを中心とした治療に携わっており、“スポーツのための食事学”といわれる「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートの心を忘れないようにと、自身もトレーニングを継続している。

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