寒い夜も快眠したい! 「寝床内気象」を快適に保つには?

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寒さでなかなか安眠につけない冬の夜。エアコンで室内の温度を高めたり、パジャマを重ね着してみたりなど、いろいろ工夫してはみるが、深夜に震えながら目覚めてしまうこともあるのでは?

睡眠中のその寒さ、もしかして寝具に問題があるかも……。

睡眠中のその寒さ、もしかして寝具に問題があるかも……。

寝具メーカー「東京西川」によると、安眠の条件として「寝床内気象」が重要なポイントになってくるという。

「寝床内気象」とは、身体と寝具との間にできる空間の温度・湿度のこと。理想的な「寝床内気象」条件は、温度が33±1℃、湿度が50±5%(RH)。意外だが、この条件は夏でも冬でも変わらないそうだ。

人は睡眠中に体温が低下したり、発汗したりするので「寝床内気象」は変わりやすい。しかし、季節や室温に応じて寝具の種類、素材、組み合わせを変えることによって、快適な睡眠を得ることができるのだ。では、具体的にはどんな寝具の組み合わせが望ましいのか、室温別にみてみよう。

・室温5℃前後…真綿掛け布団+羽毛掛け布団
・室温10℃前後…綿毛布+羽毛掛け布団
・室温15℃前後…羽毛掛け布団

やはり欠かせないのは羽毛布団。羽毛布団とは、ダウンを50%以上使用した布団のことをいう。(それ以下のものは羽根布団という。)羽毛布団の優れたところは、外気温に応じて自然に羽が開いたり閉じたりするところだ。よって寒いときは暖かく、空気を多く取り込み、暑いときは涼しくしてくれる。つまり「寝床内気象」をコントロールするのに最適な寝具といえる。また、真綿の掛け布団には、優れた保温性、吸湿性、放湿性にくわえ、人間の皮膚細胞を活性化させる18種類のアミノ酸からなるタンパク質が含まれているので肌にも優しい。

直接肌に触れる毛布は、綿や羊毛などできるだけ天然素材のものが望ましい。軽量の合成繊維毛布の場合は、羽毛布団の上から使用することで、より保温効果を発揮してくれる。

冬の夜を暖かく乗り切るには、室温にあわせた「寝床内気象」がキーポイント。現在、使っている寝具を見直すことで、より快適な安眠が手に入るかもしれない。

(波多野友子+ノオト)

<関連リンク>
▼東京西川(西川産業)
http://www.nishikawasangyo.co.jp/

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