スーパーのレジ袋、無料配布が続々終了へ……大手スーパーの対応は?
今月1日、大手スーパーチェーンのイオンが 「レジ袋の無料配布終了」 を発表した。これまで買い物をすれば当然のようにもらえたレジ袋が、他のチェーン店でも続々と有料に……。いったい、どうして有料になったの? その背景を調べてみた。
レジ袋有料化のきっかけは、2006年6月に成立・公布された「改正容器包装リサイクル法」。これを受け、小売業界ではレジ袋削減への動きが出始めたのだ。
とはいえ、すべてのスーパーが有料というわけではない。2013年11月現在、大手スーパーチェーン各社のレジ袋への取り組みはどうなっているのか、リサーチしてみた。
イオン
11月1日に、全店舗でレジ袋の無料配布を終了。今後はバイオマス(有機物で構成され燃料として利用できる)素材のレジ袋を1枚5円で販売。オリジナルマイバッグのほか、オリジナル風呂敷(250円)を販売中。おしゃれなリバーシブルの3色展開。伝統的な包装の道具としても推奨している。
イトーヨーカドー
今年2月、全店舗でレジ袋の無料配布を終了。1枚2円で販売している。食品売り場では有料エコバッグ各種を取り揃えるほか、「私のお買い物かご」(300円)を販売。このかごの上に店舗のレジかごを重ね、カートに載せて買い物をする。会計時にレジ係が商品を「私のお買い物かご」へ移してくれるので、手間なくそのまま持ち帰ることができる。(※類似商品は他社でも販売されている)
西友
昨年7月、全店舗でレジ袋の無料配布を終了。Mサイズ1枚2円、Lサイズ1枚3円で販売している。同年9月には、消費者の月間マイバッグ率が70.1%を達成したと発表。
サミット
レジ袋無料配布継続中。「ノー・レジ袋カード」を買い物かごに入れると、会計時にポイントカードに2ポイント(2円相当)が貯まる。オリジナルお買い物バッグ(598円)を販売中。
ヤオコー
レジ袋無料配布継続中。サミットと同様、「ノー・レジ袋カード」を買い物かごに入れると、会計時に2円の割引を受けられる。
改めて調べてみると、無料レジ袋の恩恵を受けられた時代は過ぎ去りつつあるようだ。マイバッグ持参は、いまや買い物時のたしなみなのかもしれない。
(波多野友子+ノオト)