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同棲
最終更新日:2022/07/27

選択的夫婦別姓のメリット・デメリットを解説 事実婚との違いは?

選択的夫婦別姓のメリット・デメリットを解説 事実婚との違いは?

最近、ニュースなどで取り上げられるようになった「選択的夫婦別姓」。民法では、結婚をする場合にいて、男性もしくは女性のどちらか一方が姓(氏)を変えなければいけないという決まりになっています。

しかし、女性の社会進出やアイデンティティの喪失による不便・不利益、多様な在り方を望むカップルの増加などにより夫婦別姓を求める声が高まっています。

今回は、夫婦別姓のメリットやデメリット、事実婚との違いなどを紹介するので、パートナーとの将来について迷っている方は参考にしてみてください。

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夫婦別姓とは?

夫婦別姓とは?

夫婦別姓とは、結婚をした後も夫と妻が姓を変えずに結婚前の苗字を名乗ることです。これは「選択的夫婦別氏制度」というもので、名前にある通り選択的な制度になるため、すべての夫婦が別姓にする必要はありません。そのため従来通り、同じ姓を名乗りたいのであれば同じ苗字にすることも可能です。

現在、夫婦別姓は日本以外の多くの国(先進国※)が採用しています。前述の通り、夫婦同氏(結婚をした後、夫婦いずれかの姓を選択しなければならないとする制度)を採用している日本では認められておらず、女性差別に繋がる原因のひとつとも言われています。

このような背景から、国連の女性差別撤廃委員会は夫婦同氏制度を「差別的」として問題視しており、2003年と2009年に改正を勧告していますが、2015年の最高裁の審議において夫婦同姓は「合憲」という判決がくだりました。

判決後に、「第4次男女共同参画基本計画」で選択的夫婦別氏制土の導入に関する民法改正の検討が決定されたものの、2020年の「第5次男女共同参画基本計画」では司法判断を踏まえて検討するものとされ、選択的夫婦別氏制度の文言は削除されました。

その後も、たびたび選択的夫婦別姓の導入が答申されていますが、いまだに反対論が根強くあります。また子どもの姓や、夫婦別姓制度を開始する前に婚姻した同姓夫婦の姓に関する問題などがあることから、いまだ法改正は実現していません。

(※先進国:アメリカ合衆国(カリフォルニア州・ハワイ州・イリノイ州・ニューヨーク州・ルイジアナ州)、イギリス、イタリア、オーストラリア、オランド、カナダ(ケベック州・ブリティッシュコロンビア州)、アルゼンチン、イスラエル、インド、ドイツ、フランス、スイス、韓国、中華人民共和国、サウジアラビア、スウェーデン、タイ、スペイン、トルコなど)

夫婦別姓のメリット

夫婦別姓のメリット

現在の日本では夫婦同姓が法律で義務付けられているため、夫婦別姓にするには婚姻届を出さない「事実婚」をするしかありません。いくつかのデメリットがあるものの、今まで使っていた苗字を名乗ることができます。

ここからは、夫婦別姓にするとどのようなメリットが得られるのかを見ていきましょう。

男女平等を意識できる

夫婦別姓になれば、自分の大切な苗字を変える必要はありません。苗字を変えることで、「妻として夫を支えないといけない」といった思い込みがなくなり、男女平等をより強く認識できます。

夫婦同姓が義務付けられている法律婚では、90%以上の女性が夫の姓を選択しています。もちろん、自ら望んで夫の苗字を選ぶ女性もいますが、結婚をしたら女性が姓を変えるという慣習的な考え方において、半強制的に苗字を変えられる方もいるかもしれません。「なぜ女性が苗字を変えなければならないのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

「女性が苗字を変えるのは当たり前」という考え方は、「女性を下に見ている」とも捉えられます。夫婦別姓によって好きな姓を選ぶことができれば、自らの尊厳を守れるのはもちろん、男女間における不平等感の解消の他、人格権の保護というメリットも得られます。

結婚を周知される可能性が低くなり、プライバシーが守られる

結婚はおめでたいことですが、仕事の都合上、婚姻関係に関する情報を第三者に知られたくないという方も少なくありません。夫婦別姓であればそのままの苗字で暮らすことができ、こちらから話さない限りプライバシーが守られます。

結婚によって苗字が変わると、結婚の報告をしていない人にも周知されてしまいます。また、戸籍上に結婚歴が残る他、場合によっては離婚歴も残ってしまうため、自分の意図に関係なく周囲の人間にプライベートを知られてしまうかもしれません。しかし、夫婦別姓であれば戸籍には何も載らないので、プライバシーを保てるのです。

姓変更に伴う各種手続きが不要

夫婦別姓にすれば、姓変更に伴う各種手続きが不要になります。

姓が変わると、住民票・健康保険証・印鑑登録・運転免許証・銀行口座・クレジットカードなどのデータベースに登録している名前をすべて変更しなければなりません。これらの変更手続きは、それぞれ別々に行わなければならず、時間と手間がかかります。さらに、ネットショッピングで利用しているサイトの登録情報やお店の会員カードなどの名前も変更する必要があり、氏名変更の作業に苦労する方も少なくありません。

仮に離婚した場合も同様に変更手続きをする必要があり、しかもこれらの手間は、姓を変更した方だけが負担するので不公平感も生まれます。夫婦別姓であれば上記の変更手続きは不要であり、一方だけに負担がかかることもありません。

旧姓に積み上げられたものを崩す必要がない

夫婦別姓には、旧姓で積み上げてきたものを崩す必要がないというメリットもあります。

人によって異なりますが、苗字が変わってしまうことで今まで積み上げてきた仕事の実績がなくなってしまうおそれがあります。同じ会社の人であれば結婚によって名前が変わったことを周知できますが、仕事で関わるすべての人に周知するのは難しく、再度人間関係を構築する必要性が出てくるかもしれません。

またフリーランスの方の場合、自分の名前が屋号となっていることもあるので、名前の変更はサラリーマンよりも大きなデメリットになり得ます。夫婦別姓で姓の変更をしなければ、今までの実績や信用には何の影響も出ないので、業務に支障が出るというリスクも防げます。

次ページでは、夫婦別姓のデメリットと、事実婚との違いについてご紹介します。

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