本屋で1泊2日!「ジュンク堂に住んでみるツアー」をレポート

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「本屋が好きすぎて、いっそのこと住みたい」と想いを抱いたことはないだろうか? そんな夢を叶えてくれる「ジュンク堂に住んでみるツアー」が、11月1日から2日にかけて開催された。

本に囲まれた空間で1泊2日を自由に過ごす参加者たち

本に囲まれた空間で1泊2日を自由に過ごす参加者たち

イベントが開催されたのは、東京・霞が関にあるジュンク堂書店プレスセンター店(125坪)。

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今回は、モニターツアーということで3組6名の参加者を募集したところ、実質5日間で2800組以上の応募があったとか。そんな高倍率のなか、参加権をゲットしたラッキーな参加者に話を聞いてみた。

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兵庫県から参加の夫婦は、「本に囲まれているだけで落ち着く」ということで、本屋に泊まるのは念願だったそう。

――参加されてみてどうですか?

「本を選ぶのに、ゆっくり時間をかけられたことがあまりないので、時間や周りを気にせずに本を読めるのがいいですね」

――参加してみて発見はありましたか?

「普段、本屋は大きな声を出してはいけないイメージですが、ほかの参加者とオススメの本を紹介し合うなど、本について会話ができるのが新鮮でしたね」

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また、小説好きという共通点を持ち、学生時代からの仲だという二人組は、兵庫県と山口県から参戦。

――ツアーに参加して、予想外だったことはありますか?

「本屋で普通の声の大きさで話ができるって、なかなかないことだなと思いました。あとは、本屋は飲食厳禁のところが多いので、店内で食事をした時は、『やってやった!』みたいな喜びがありました(笑)」

――ジュンク堂の魅力とは?

「種類の豊富さとジャンルごとに深い本がたくさんあることです。あまり興味がないジャンルでも、マニアックな本がたくさんあるので好奇心を持てるのがいいですね」

 

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なお、参加者には「住人」と書かれたストラップが支給される。

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ちなみに書店スタッフは「添乗員」。遊び心たっぷりだ。

風呂は近くの銭湯ですませ、食事は各自店内外で摂ったようだ。

夜になると、キングジムから提供された「着る布団&エアーマット」で、しばし休息をとる参加者たち。

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今回のツアーを実施することになったきっかけなどを霞が関店の店長であり、ツアーを企画した工藤淳也さんに聞いてみた。

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「これまで弊社のTwitterに、『ジュンク堂に住んでみたい』という声が多く寄せられていました。もちろん店舗では本を売ることしかしていないので、人が泊まるとどうなるのか不安もありましたが、『やってみるか!』ということで今回のツアーを開催することになりました。参加者のみなさんにはジュンク堂で本を選ぶ楽しさはもとより、空間としての本屋の魅力を味わってもらえたらいいなと思います」

今回のトライアルをきっかけに、今後もこうしたツアーを開催していきたいとのこと。

明朝、解散式が行われた。店長に感想を求められると、参加者からは「時間が足りなかった」という声が寄せられていた。また、「同じツアーがあるとしたら参加したいですか?」の質問には全員が「はい!」と回答。

最後には、店長の粋な計らいで住民票が授与。

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中身はこのようになっている。参加者は“ジュン区民”として登録された。

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とっても満足げな表情を浮かべながら帰路についた参加者たち。本屋に泊まることで、それぞれ新たな楽しみ方を発見できたようだ。

(佐藤陽子+ノオト)

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