プロに教わる、お金をかけずにサンマをおいしく食べる方法!

公開日:2014年10月30日

脂がこってりのっているサンマに大根おろしを添えて、醤油をぽとり。ホカホカのご飯と一緒に、秋の味覚を堪能している人も多いのでは?

サンマは安くて栄養価が高く、庶民の味方だ

サンマは安くて栄養価が高く、庶民の味方だ

「『サンマ+大根おろし』だけでなく、ほかの調味料と組み合わせると新たな味の発見がありますよ」と話すのは、料理研究家の五十嵐豪さん。ほかにどんな組み合わせがあるの!? さっそく、五十嵐さんにオススメの食べ方を教わった。

● からし酢味噌
味噌、酢、練りからしを混ぜる。味噌に含まれるグルタミン酸とサンマに含まれるイノシン酸という二つのうま味成分が合わさり、何倍にもおいしく感じる。酢とからしの清涼感で、後味もさっぱりだ。

● 磯醤油
青のりと醤油のコンビ。磯の風味が醤油の味に奥行きを加え、サンマと実に好相性。

● ごま油と黒こしょう
ごま油の香ばしい風味に黒こしょうがピリッと効いて、パンチのある味わいに。ビールが進みそう。

調味料を生かすためには、身がふっくらしたサンマであることが前提だ。そもそも、鮮度が高く、脂のりがいいサンマはどのように見分けたらいいの?

「鮮度がいいサンマは目が澄んでいます。時間が経過すると赤っぽく濁ってくるので、まずは目をチェックしましょう。さらに、背中が青黒く、表面がキラキラ光っているのも新鮮さの証です。また、サンマは内蔵から鮮度が落ちていき、時間が経つにつれてお腹がプヨプヨしてくるので、お腹にハリがある新鮮な魚を選ぶのが正解。脂がのっているサンマは、頭の後ろから背中にかけてのラインが盛り上がっていて、胴の幅が太いのもポイントですよ」

サンマをおいしく食べるためのもう一つのポイントは、調理前にうろこを包丁で取っておくこと。スーパーなどで売られているサンマのうろこは取り除かれている場合がほとんどだが、たまに少し残っていることがある。うろこを完全に取り除けば、俄然口当たりが良くなる。

「意外と知られていないですが、サンマの塩焼きは、サンマを焼く15分前に塩を振ると、塩が程よくサンマに馴染みますよ」

おいしいサンマの見分け方と食べ方を知ったところで、今年の秋はいつも以上においしいサンマを味わってみては?

【料理研究家 五十嵐豪プロフィール】
冷蔵庫に●●しかないとき、その食材だけで作れるレシピを提案する“しかない”料理研究家。「サントリー金麦スタイル」のイメージキャラクターをはじめ、テレビや雑誌で幅広く活躍中。著書に『彼女につくってもらいたい恋レシピ 2ステップで簡単!モテ料理』(早川書房)、『自炊男子~ウマい&かんたん&安い!~』(大和書房)など多数。

(B面ばなな+ノオト)

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